意識したほうがいいのは理解していても、なんとなく面倒なイメージがあって積極的には対応していなかったSEO。しかしながら、最近検索流入が減ってきていることもあり、やっぱり多少は意識したほうがいいのかも?ということで、オンラインサイト「ギガ盛りブログ飯」の参加者特典としてソーテック社から「いちばんやさしいSEO入門教室」を献本頂きました。
SEOは言わずと知れたSerch Engine Optimization(検索エンジン最適化)のこと。平たく言えばGoogleやBingのような検索サイトで検索順位を上げるための方法というか方針がSEOなわけですが、一昔前は大量にリンクを張ってもらったり、とりあえずキーワードをこれでもかと詰め込んだりといったことも行われていました。
実際、多少の効果はあったのでしょが、今では検索エンジン側も賢くなっており、検索エンジンを利用するユーザーにとって有益なサイトが検索上位にくるようになっています。要するに、いまの時代のSEOとはいかに有益な情報を載せるか、優良なコンテンツを作るか、ということに他なりません。
だがしかし。いくらいいコンテンツを作ったとしても、ユーザーがそれを見つけてくれなければ意味がないわけで、そういった「いかにユーザーに見つけてもらうか」といった部分が本書の内容の中心になります。
誰が検索するのかを意識するのが大事
「Chapter 2 キーワードを決めよう」では、検索する人(ユーザー)がどんなキーワードで検索するか、裏返すと、どういったキーワードで検索する層にサイトを見て欲しいのかを考えるのが重要といったことが書かれているのですが、その実例として挙げられていたのが車の板金塗装。
車に傷がついて、それを補修しようとする場合、男性なら「車 板金塗装」で検索するかもしれないが、女性はそもそも板金塗装という言葉を使わない。検索するなら「車 へこみ 修理」「車 塗装 はげた」など状態で検索するのではないかとのこと。
せっかくサイトを作る、記事を書くなら多くの人に見てもらいたいというのはサイト運営者の本音ではあると思うので、こういった細かいことも意識していかなければなぁとあらためて感じさせられた内容でした。
音声検索でキーワードが変わる
ほかにも、今後、音声検索が増えてくると、複合キーワードが重要になってくるという話も。例えば、新宿駅近くでこれからイタリアンを食べようと思った場合、これまでは「新宿 イタリアン」で検索していたのが、音声では「新宿駅近くのレディスースセットがあるイタリアンレストランを教えて」などより具体的に検索される機会が多くなるとのこと。
そうなると、「新宿 イタリアン」では上位表示されていたサイトが、「レディースセット」が追加されることで上位には出てこなくなる可能性もあります。
ユーザーにとって有益なコンテンツを、順位はあとからついてくる
そして、こういった知識を身につけると、とりあえずあれこれ試してみたくなりがちですが、それを戒めるような言葉も。
SEOを考えるときに「〇〇すると、SEOの順位が上がる」とは考えず「〇〇するとユーザーにとって有益だ」と考えること。順位はあとからついてくる
これは気を付けなければいけないポイントですね。
なお、本書内で説明されているGoogleのモバイルファーストは先日、正式に実施されるとの発表がありました。
そんな「いちばんやさしいSEO入門教室」、書名の通り、SEOについて一通り学びたいという人にはぴったりかもしれません。