TONEモバイルが8月1日に発売した新端末、TONE m17を小学4年生の長男用に購入、TONEを契約してみました。
強力なペアレンタルコントロールが魅力のTONE
TONEモバイルの前端末、m15については以前にレビューをしています。「全国子ども会連合会」が推奨する端末(サービス)だし、子供に持たせるには丁度いいと思っていたのですが、端末の大きさとOSの古さが引っかかり、契約には至っていませんでした。
しかし、最新OS(Android 7.1.1)を搭載し、サイズも5インチになったことで、気にしていた問題が解決。長男用のスマートフォンを探していたところでもあったので今回の契約となりました。
ハード的にはarrows M04と同じTONE m17
先の記事にも書きましたが、TONE m17はハード的にはarrows M04と同じです。ただ、その中身はカスタマイズされており、完全に別物になっています。
初心者にもやさしい配慮の同封物
同封物は本体のほか、USB-ACアダプタとmicroUSBケーブル。
最近の端末では珍しく、フルカラーの取扱説明書が付属します。これは利用者として、スマートフォンにさほど詳しくない、TONEが初めてのスマートフォンという層をターゲットにしているためでしょう。
そんなターゲット層のために用意されているのが特徴的な置くだけサポート。
端末の電源を入れてこの上に置くと、ネットワーク系のトラブル(インターネット接続など)や、誤ってTONEのアカウントを削除してしまったという場合に自動で修復可能です。それでもトラブルが解決しない場合はそのままサポートに電話を掛けることもできる新設設計。
外観
正面はシンプル。下側のベゼルが広めですが、ナビキーはオンスクリーンです。
背面。滑り止め加工のプラスチックですが、普通に滑ります。
正面向かって右側に電源とボリュームキー。
左側面にmicroSDスロットとSIMスロットがあります。XperiaのようにSIMピンを使わないタイプです。
上面に3.5mmジャックとワンセグ用のアンテナ。
アンテナは引き出し式です。別途イヤホンなどを使わなくてもいい反面、子供にすぐに折られそうな気はします。
底面にmicroUSBとストラップホール。
実測で145.4gと最近の端末では軽量なので、落としたとしても割れにくそうです。そもそもMIL規格に準拠した耐衝撃性能は持っていますけども。
動作はややもっさり
arrows M04が元からなのか、TONEのカスタマイズが影響しているのかは定かではありませんが、弄ってみるとややもっさりした印象。アプリの起動などでも頻繁に引っかかりを感じます。
初心者向けであればこそ、快適な動作を期待したいところです(反応しない!と思って連打したりするので・・・)。
ベンチマーク結果は下記の通り。
ベンチマークアプリ | TONE m17 |
---|---|
Quadrant | 9455 |
AnTuTu | 27606 |
GeekBench シングル | 495 |
GeekBench マルチ | 1323 |
3DMark | 53 |
スコア的にはSnapdragon 430よりかなり下、MediaTek MT6732、6735と同等かやや下といった感じです。
ホーム画面は3種類。しかし子供に持たせるなら「Teen」一択
ホーム画面はAndroidの標準ランチャーや、シニア層でも使いやすい(とされている)シンプルなTONEホームも選べますが、子供に持たせ、使用できるアプリを制限するにはTONEファミリーを契約し、専用のランチャー「Teen」を使用する必要があります。
ホーム画面をTeenにすると、ユーザー(子供)はGoogle Playからアプリをインストールすることはできるものの、それを利用するには管理者(親)に使用許可のリクエストを送る必要があります。
許可されれば、それをホーム画面に追加し、以降は普通に利用可能です。
TONEファミリー、親はTONE以外でもOK
上記のアプリ制限を利用するにはTONEファミリーを別途契約する必要がありますが、この際、管理者(親)はTONEを契約している必要はありません。一通りの設定はWEBからも行えるほか、iOS、Android向けに「TONE見守り」というアプリが用意されており、これをインストールすれば使用している端末上からも操作可能になります。
なお、TONEファミリーは月額200円。ただし、親もTONEを利用している場合には無料になります。
先の見守りアプリを使用すると、子供の(端末の)現在位置や利用状況などを確認できます。位置情報サービスでは、指定の場所に入ったり出たりした場合に通知を出す「ジオフェンス」という機能もあります。自宅に帰ったり、塾を出たタイミングなどを把握でき、便利そうな機能です。
面白い機能として、子供の端末に伝言を表示させることができます。伝言が送られると、子供の端末側ではそのメッセージを確認するまで端末の操作ができないので、「メールを送ったのに見てなかった」ということは無くなります。
ただ残念ながら、伝言は親から子への一方向のみ。親もTONE端末の場合、画面をタップすると、相手の端末が振動するエアノックという機能が利用でき、これは双方向になっています。
なんだかんだで費用はかさむ
TONEモバイルは月額1,000円で使い放題というシンプルなプランが魅力(ただし通信速度は500Kbps~600Kbps、別途300円/1GBで高速通信も可能)。しかし、オプションを付けていくとそれなりの金額にはなっていきます。
今回契約したのは下記。
- 基本プラン:1,000円
- SMSオプション:100円
- 安心オプション:500円(端末補償サービス)
- TONEファミリー:200円(管理者がTONEに入っていれば無料)
- 安心インターネット:100円(WEBのフィルタリングサービス。管理者がTONEに入っていれば無料)
以上、合計月額1,900円。
他のMVNOと比べても、まだ十分に安いですが、子供が2人、3人となると厳しいかもしれませんね。
そんな感じのTONE m17、これから長男に使わせて、何か変わった使い方や気が付いたことがあれば紹介したいと思います。