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Roborockが、スティック型の水拭き掃除機「Roborock Dyad Pro(ダイアド プロ)」を7月14日に発売しました。
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この手の水拭きと吸引が同時にできるスティック型掃除機は、中国では少し前からヒットしているとのことで、最近になって日本でも徐々に数が増えてきています。
ロボット掃除機とは違い、自分で掃除する必要はありますが、ロボット掃除機を動かすほどではないちょっとした汚れや、そもそもロボット掃除機を置くスペースがない場合などには良さそうだと以前から気になっていました。
ということで、このDyad Proをレビュー用にお借りしたので、早速使ってみました。
吸引もできるスティック型の水拭き掃除機
Dyad Proは、本体が長さ110.9cmとやや大きめの掃除機といったスタイル。重さも4.8Kgと重量級です。
大まかな構造としては、取っ手部分に「電源ボタン」と「モード切替スイッチ」、「自動洗浄ボタン」があり、本体上部にきれいな水を入れる「清水タンク」、その下に掃除をして汚れた水が入る「汚水タンク」、最下部にローラーが付いたモーターヘッドという構成です。
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清水タンクは本体上部に配置。タンクの容量は900mlです。
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清水タンクの上部には、バッテリー残量や床の汚れ具合などを表示するLEDパネルがあります。
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本体下部に汚水タンク。汚水タンクの容量は770ml。汚水タンク内にセンサーがあり、一杯になるとLEDパネルで通知されます。
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もちろん、汚水タンクも分離可能。
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汚水タンクは、さらにタンク自体と内側にセットされているフィルター(こちらが汚水タンクカバーという名称のようです)に分離できます。汚水を捨てる際は、この状態にします。
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最下部にモーターヘッド。下の写真の左側にあるタンクは専用の洗剤を投入しておくもの。床の汚れ具合に応じて、自動で洗剤の量が調節されます。
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モーターヘッド裏側。ローラーがギリギリまで外側にあるので、壁際1mmまで掃除が可能です。
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ちなみに、ローラーも分離可能。髪の毛が巻き付いたりした場合には取り外して掃除できます。
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こちらは充電ドック。ここに載せると充電できるほか、アプリの設定で有効にしておくとローラーの自動洗浄が始まります。洗浄後は自動乾燥も可能です。
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取り回しはいいが、意外と重い
ここからは、実際の使い方を紹介します。といっても、むずかしいことはなく清水タンクに水を入れたら、電源ボタンを押すだけ。その後の使い勝手は通常の掃除機と大差はありません。
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ローラーが回転しますが、グイグイと持っていかれるようなことはなく、前後の移動は割りとスムーズです。ただ、本体重量が4.8Kgと重いこともあり、床の上を滑らせるだけでもそれなりに力を使います。
手軽にスイスイーという感じではなく、「よし、やるか」という気合は必要。ただ、水拭き能力はかなり高く、こびりついた汚れなどもしばらく汚れの上に置いておく(あるいは数回前後に動かす)だけでかなりキレイになります。
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先にも書きましたが、ローラーがヘッドの際まで配置されているので、ロボット掃除機などが苦手な壁際もラクラクと掃除できるのが魅力です。
動作モードなどはアプリからも設定可能
Roborock Dyad Proはロボット掃除機ではありませんが、動作設定などはスマートフォンのRoborockアプリから行えます。
ロボット掃除機ではないので、マッピング機能などはありませんが、それを除けば設定項目などは一般的なロボット掃除機と同等です。
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また、ドックに戻した際に自動洗浄を開始するかどうかも設定できます。自動洗浄はかなり大きな音が出るので、夜間などには行わないほうが良さそう。そういう場合はドックに戻した際の自動洗浄をオフにしておき、日中に自動洗浄を行うようにスケジュールも可能です。
ただ、このスケジュール、定期的な予約(毎日10時に洗浄するなど)はできず、設定できるのは今日と明日で1回のみとなっています。なお、掃除機の手元のボタンでも自動洗浄を行えるので、夜間掃除をした場合には、朝出かける際にボタンを押して洗浄するといったこともできます。
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ゴミの吸引は苦手
Roborock Dyad Proは、水拭きと吸引が同時に行えるのが魅力ではありますが、あくまでもメインは水拭き機能で、一般的な掃除機としての使い勝手は、正直に言うと悪いです。というか、おそらくそうした使い方は想定されていません。
ヘッドの底面をみるとわかりますが、とくにゴミの吸引口というのはなく、ローラーがゴミを巻き込んで、そのまま汚水タンクに入る仕組みです。
このため、ゴミの吸引力は弱く、ローラーで水拭きされたゴミがそのまま床に残ることもあります。また、少し大きめのゴミをローラーが巻き込むと、ローラーが停止し、ゴミを取り除くようにとの通知が音声で行われます。
このためなのか、ヘッド部には吸引力を調節するスライドがあり、左端で吸引力が最大。右端にすると吸引力が最低になります。こうなると、ほぼ水拭きオンリーです。
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水拭きで使用した汚水や吸い込んだゴミは、一緒くたに汚水タンクに入ります。このため、固形のゴミも混ざっているので、汚水を捨てる際には下図のようにタンクカバー下部にあるフィルターの上に汚水を流すようにしてゴミを受けます。
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ただこの方法は正直面倒なので、台所のシンクなど、もとからゴミ受けがある場所にそのまま汚水を流したほうが楽です。
また、固形物以外にも、ホコリや髪の毛なども混ざりますが、それらが汚水タンクカバーに絡まり、掃除が面倒です。
これらのことがあるので、ゴミの吸引は期待せず(むしろ使わず)、水拭き専用と考えるのがいいかもしれません。先にも書きましたが、水拭き能力はかなり高く、またわりとすぐに乾くのでとても気持ちがいいです。
通常の掃除はロボット掃除機あるいはフロアモップなどで済ませ、水拭きだけをDyad Proで行うという運用がいいのかもしれません。
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