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8Kの圧倒的な解像度を実感!一般販売が開始されるAQUOS 8Kを体験してきた【PR】

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この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

NHKが2018年12月から実用放送を開始する「8K」。自宅では4KのPCモニタを利用しているものの、さらに解像度が上がった8Kはまったくピンとこず、当分先の技術くらいに思っていました。

そんな中、SHARPが一般家庭向けの製品としてはいちはやく初となる8K HDR表示に対応した「AQUOS 8K LC-70X500」を発表。2017年12月に発売を開始します。

「放送開始までまだ1年もあるし、なぜこのタイミング?」と思っていたのですが、ASCIIが主催した「新『AQUOS 8K』体験&トークショー」に参加して話を聞いてみると、決して早すぎず、むしろ今がちょうどいいタイミングだったようです。

意外と長い8Kの歴史

まず、そもそも「8K」が何かというと、解像度としては7,680×4320。フルハイビジョン(1,920×1,080)の16倍、名前を聞くことが増えた4K(3,840×2,160)の4倍の情報を表示可能なサイズです。

▲8Kのサイズ(画像はSHARPの8Kスペシャルサイトより)

4Kがやっと身近になってきたところで、急いで新しい規格を作らなくても・・・と感じますが、8Kの歴史は意外と古く、2005年に開催された愛知万博「愛・地球博」において、600インチプロジェクターを使って投影されたのが初出とのこと。当然これより前に開発はスタートしており、すでに20年近い歴史があるそうです。

▲右からSHARP 高吉さん、SHARP 高倉さん、SKE48の松村さん、ASCIIのスピーディー末岡さん

そして、SHARPは2011年5月に世界初となる8Kディスプレイを開発。2015年10月には業務用の85型8Kディスプレイ「LV-85001」を発売します。これの価格はなんと1,600万円。12月に発売する70型8K対応液晶テレビのLC-70X500が約100万円とのことで、会場からは「ぼったくっていたのでは?」との質問も飛び出しましたが、けっしてそんなことはなく、技術革新のたまものということです。

▲SHARPの8K開発ヒストリー

4Kと比べても早すぎないタイミング

意外と歴史が長いことはわかっても、放送開始は1年後。やはり早すぎでは?という気持ちは拭えませんが、よくよく考えれば、4Kテレビの発売は2011年のこと。2017年の今現在でもNHKでの実用放送が始まっていないのにです(スカパーなどではすでに4Kコンテンツは開始されています)。

▲4K/8Kの実用放送は2018年12月にスタート

そう考えると、たった1年の前倒しくらいなら、早すぎない気もしてきます。

また、カメラメーカーが8Kタイプラプス撮影に対応したデジタルカメラを発売したほか、ゲームメーカーが最大8K解像度に対応するPCゲームを2018年にリリース予定と発表しています。

8Kの実用放送よりも前に、8K関連の動きがあわただしくなってきており、これを考えれると12月の8K対応テレビ発売はちょうど良いタイミングとも言えそうです。

8Kの持つ空気感

今回のイベントでは、世界初の8K HDR作品となる短編映画「LUNA」も上映されました。

▲8K HDR作品の「LUNA」(画像はIMAGICAのプレスリリースより)

どんな映像なのかは、実際に観ないことには伝わらないのがもどかしいところ。正直、視聴前には「8Kとはいえ、見た目にそんな差はないだろう」と思っていたのですが、これは大間違いでした。

これまでの4Kと比べても、圧倒的に精細で、2次元のはずなのに立体感を感じるほど。映像の持つ透明感というか空気感というか、そういうものをはっきりと感じることができました。

▲再生装置。4つの映像(それぞれ4K)のタイミングを合わせて1つの8K映像にしているらしいです

コンテンツにも工夫が必要

これまでの4Kや8Kのコンテンツは、自然の映像やスポーツといった臨場感を意識したドキュメンタリー、ノンフィクション系が主流ですが、LUNAを制作する際には、あえてこれらを避け、フィクション、エンターテイメント系にチャレンジしたそうです。

▲「LUNA」の池田監督(右)とROBOTの諸石ディレクター(左)

その言葉の通り、とても楽しめる魅力的な作品に仕上がっているのですが、製作には8K HDRならではの苦労もあったそう。

例えば、従来であれば適当に光で飛ばしてしまえるようなシーンでも、飛ばしきれずにディテールが残ってしまったり、普段行っている肌修正を行うと、途端に作りものっぽい映像になってしまうため、一切加工を行っていないとのこと。

▲映像を見ながらの解説も

また、グリーンバックを使って撮影するクロマキー合成では、高精細ゆえに輪郭部分の合成が目立ってしまい、その修正が大変だったりと、現場でもやってみて初めて分かるような体験の連続で、まさに手探り状態での製作だったそうです。

ちなみに、LUNAは約17分と短い作品なのですが、そのファイルサイズはなんと約5TB。製作に必要な映像ソースはさらに膨大な量になっており、バックアップを取るのも大仕事だったようです。

まずはキャンバス(8Kモニタ)を用意したところ

8Kの凄さは何となくわかり、実際に対応テレビが欲しいと思ったところで、70型というサイズは一般家庭に普及させるにはどうなのかというは気になるところです。

これについては、SHARPとしては、8Kという高精細を楽しむためには60型~70型以上の大型サイズが必要と考えているとのことです。

ただ、先にも挙げたように8K対応のゲームが登場するなどSHARPとしても予想外の動きが出てきており、ゲームをするならもっと小さい画面が必要になるかもしれないとも言っていました。ちなみに技術的には小型化が可能で、試験用のプロトタイプとしては27型も作ったそうです。

8Kを表示可能な環境(ディスプレイ)を用意することで、それを利用する様々なコンテンツが登場してきているのが現在の段階。4Kの場合と同様に、まずはPCモニタなどから普及が進んでいくのではないかと思います。

なお、LC-70X500は10月2日より予約を開始するとのこと。店頭での予約も行われるようなので、ひょっとすると家電量販店などで8K映像を体験できるようになるかもしれません。

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