骨伝導イヤホン大手のShokzが発売したOpenRun Pro。日本では、Green Fundingで先行販売が行われましたが、それが届いたので軽く紹介したいと思います。
本体は小型化、ボタンは大型化したOpenRun Pro
まずは外観から。基本デザインは、従来製品のAeropex(OpenRun)から変わってはおらず、耳の前に来る振動部分と耳の裏にくる本体部分という構成。
前モデルを所有していないので比較できませんが、サイズは20%小型化されているとのこと。
右側ユニットにボリュームボタンと電源ボタン(ボリューム大と兼用)ボタンを搭載。このボタンは、逆に前モデルから30%大きくなっているとのこと。
むき出しの充電端子も右側ユニットにあり、マグネット式の専用充電ケーブルで充電を行います。
バッテリー持ちは約10時間。電源ボタンを押す度に日本語音声で「バッテリーは充電されています」「およそ半分です」などと案内してくれます。
左側ユニットにはボタンがありませんが、左側のスピーカー部(骨伝導部)に再生、停止などを行えるボタンが1つ付いています。
第9世代骨伝導技術で低音を強化
骨伝導イヤホンといえば、とりあえず「耳を塞がずに聞こえる」「音質は二の次」という印象もありますが、Shokzの製品は以前から音質面でも高評価を受けていました。そして最新モデルのOpenRun Proでは、骨伝導イヤホンの弱点とされている低音を強化しているとのこと。
実際に使ってみた感想としては、かなり普通のイヤホンのように聞こえます。最近の骨伝導イヤホンを他に利用していないので、単純に比較はできませんが、先に挙げたような「音質は二の次」という感じはせず、しっかりと音楽を楽しめます。
ややフラット気味ではありますが、低音から高音までしっかり出ている印象です。低音のズンっとくる振動や、高音のきらびやかさといったものには欠けますが、もともと音楽を集中して楽しむ機種ではありません。ながら聴きする用途では十分と言えます。
ただ、今後リリースされるアプリ(2月21日週に配信予定)にはイコライザー機能も搭載されるとのこと。フラット気味な音質も、多少変化を付けられるようになるはずです。
ちなみに、耳を塞がない系で気になる音漏れですが、骨伝導ということもあり、ほぼ気になりません。体を密着させれば聞こえますが、30cmも離れれば聞こえることはないはず。図書館などの静寂空間でも使えそうです。
長時間着けていると耳が痛い
とりあえず、手元に届いてから丸1日以上(もちろん、寝ているときは外していますが)身に着けて使っています。装着感は軽くていいものの、長時間使っていると耳の裏が痛くなってくるのが悩みどころ。
私の頭や耳が大きいからなのか、眼鏡をかけているからのか、他のイヤホンでもいわゆるシェア掛けをすると痛くなることが多いので、個人差によるところが大きいのだと思います。なお、バッテリー持ちは公称で10時間とのことですが、実際にその程度は持ちそうです。
追記:耳が痛くなる現象、坊主頭だからかもしれません。本体側が短い髪に滑って耳に当たるのではないか?と思い、試しに髪を剃ってみたら本体が滑らずに固定されました。いまのところ痛みもなく快適です。普通の人は髪の毛がクッションになって痛みはでないのかもしれません。
ながら聴きにはおすすめ
本来はランニングなど、スポーツ時の利用を想定した製品ですが、自宅で作業中に使うにも便利。部屋の中を動き回っても音楽は途切れませんし、宅配便などにも気が付けます。
クラウドファンディングは2月21日まで行われているので、少しでも安く手に入れたいという人は、今の内に購入しておきましょう。