SwitchBotが3月24日に発売した、「SwitchBot ハブ2」。レビュー用に提供いただき、しばらく使ってみたので簡単に紹介したいと思います。
ハブ2は、ハブミニの上位モデルで、SwitchBot製品をネットワークに接続して利用するためのブリッジデバイスです。
ハブミニとは違い、前面に7セグ表示が追加されており、温度と湿度を表示できます。温湿度の表示は、数字2桁。小数点は切り捨てなので、例えば温度が22.9度でも表示は22度となります。ハブ2の表示に厳密性を求める人は少ないでしょうが、一応注意は必要でしょう。
計測データは温湿度計と同じく、アプリ上からログを確認できます。設置場所によりますが、温湿度計の代わりとしても利用できそうです。もちろん、温湿度をトリガーとして、温度が何度以下になったらエアコンをONにする」「湿度が何%以下になったら加湿器をONにする」といった操作も行えます。
また、下部に表示されるONボタン、OFFボタンを使うと、それぞれ任意の「手動シーン」をワンタップで実行できます。ONボタンのタップで照明を点けたり、OFFボタンで照明やエアコンなどをまとめて消したりといった設定が可能です。
なお、本体に内蔵しているWiFiチップの発熱の影響を避けるため、温湿度センサーは付属のケーブルに組み込まれています。このケーブル、電源ケーブルも兼ねており、本体側はUSB-C、反対側はUSB-Aです。精度のためには必要なことだったのだと思いますが、この仕様のため、他のケーブルを使うことはできません。ここはセンサーモジュール部分でケーブルを分離して欲しかったところ。コストアップしてしまいますが。
また、本体にはスタンドが組み込まれており、机上などで利用するそうです。残念ながら壁掛け仕様にはなっていません。一応、壁掛け用に両面テープが付属していますが、ここは何かしらの工夫が必要そうです。
Matter対応
SwitchBot ハブ2は、Matter対応しているのが大きな特徴でもあります。ハブ2自身がMatterのブリッジになることで、SwitchBotのBluetooth製品をMatter対応にすることができます。
ただ、現状でSwitchBot製品を利用している人は、すでにGoogleアシスタントやAlexaとの連携によりNestデバイスやGoogle HomeアプリからSwitchBot製品を使っているはず。その場合、Matter対応のメリットはありません。
ただAppleデバイスを利用している場合には、Matter対応によりHomeKitでも利用できるようになるので、そこは大きなメリットとなりそうです。
これから始めるならベスト
正直なところ、すでにハブミニを利用しているのなら、あらためて買い替える必要はない製品かと思いますが、これからSwitchBot製品を使い始めるのであれば、最初に購入を考えても損はないでしょう。
価格がちょっと高めというのは難点ではありますが、温湿度計もセットになっていると思えば許容範囲でしょうか。とりあえず、今後Matter対応の製品が増えてくると真価を発揮する製品ではないかと思います。