探し物トラッカーのTileは3月17日(現地時間)、ストーカー目的などで持ち物に忍び込まされたTileを見つけられる新機能「スキャンと安全」をリリースしました。
似たような機能はAppleのAirTagにもありますが、「スキャンと安全」はそのTile版とでも言うべきもの。自分と一緒に移動している、つまり荷物などに入れられている身に覚えのないTileを発見できます。「一緒に移動している」というのがポイントで、部屋の中にあるTileを見つけることはできません。ストーカー対策としては、すでに部屋にある時点で意味がないということなのでしょう。
一緒に移動するTileを発見可能
「スキャンと安全」はスマートフォンのTileアプリ最新版から利用でき、Tileを利用していない人もアプリをインストールさえすれば、ログイン不要で利用できます。
スキャンするには移動する必要があり、最良の結果を得るには少なくとも3ブロック以上(かなりあいまいな表現ですが、概ね300m以上かと)離れる必要があるとのこと。その際、リュックやジャケットなど、Tileが仕込まれているかもしれない物を一緒に持ち歩きます。
スキャンには最大10分かかるとのこと。スキャン中はアプリを開いたままにしておく必要もあるようです。
正直、面倒で使い勝手が悪い気がしますが、日常的に使うものではなく、何か気になることがあれば調べてみるといった使い方であれば、許容範囲でしょうか。
Tileは、スキャンと安全(Scan and Secure)は「人々が自分の安全をよりコントロールできるようにするためのTileの第一歩であり、今後もこの機能を進化させていくことを約束します」としているので、いずれ、もう少し使い勝手がいいものになることを期待したいところです。
Source: Tile