カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下、CCC)とシャープ株式会社(以下、シャープ)の共同出資会社「株式会社TSUTAYA GALAPAGOS(ツタヤ ガラパゴス)」(以下、TGP)は、CCCが保有する同社株式の全数をシャープが買い取ることで、9月30日をもってシャープの子会社となります。
シャープの電子書籍端末GALAPAGOSの販売停止に伴い、当初交わしていたであろう販売目標等が達成できなくなるのでTSUTAYA(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が撤退、シャープが責任を持って株を買い上げという形なのでしょう。一応、GALAPAGOS STOREという名称でサービスは継続するとのことですが、おそらくは徐々に廃れていくのではないかと心配してしまいます。
そもそもTSUTAYA GALAPAGOS立ち上げ当初には、
今後、両社は合弁会社の運営による第1弾の電子ブックストアサービス(本年12月予定)をスタートし、次いで来春を目処に映画や音楽などのエンターテイメントコンテンツを拡充したサービス提供に向けて準備を進めてまいります。
シャープとCCCがメディアタブレット「GALAPAGOS」向けにエンターテイメントコンテンツストア「TSUTAYA GALAPAGOS」を共同開設
なんて話もあったのですが、たぶん、いまだに映画や音楽なんてコンテンツサービスは始まっていないのでは?
一方のTSUTAYAはすでに「tsutaya.com eBooks」という独立したeBookストアを開設しており、こちらに注力していくのでしょう。DVDレンタル、ストリーミングサービスを手がけていることもあり、GALAPAGOSよりも本流に近い位置にいる気がします。
日本のeBookストアは、どのストアがどんな本を扱っているのか非常にわかりにくく、これはこっち、それはあっちっと読みたい本が1箇所で手に入らないという状況が続いています。自分とこのストアを拡充させたいという気持ちはわかりますが、そろそろ利用者の利便性も考えてくれないと日本での電子書籍市場そのものがなくなってしまうのではないでしょうかね?出版業界はそれを狙っているのかもしれないけど……。