Twitterは4月25日(現地時間)、イーロン・マスク氏による買収提案に合意したと発表しました。最終的な買収額は約440億円。2022年内に取引は完了する予定で、完了後は非公開企業となります。
マスク氏は4月14日(現地時間)に、Twitterの発行済み全株式を1株54.20ドルで買収すると提案。これは4月1日終値に38%のプレミアを乗せた価格となります。
その後、Twitterは敵対的買収に対する防衛策としてポイズンピルを期間限定で導入すると発表。買収には反対の姿勢を示していましたが、マスク氏が十分な買収資金を確保したことを受け態度を軟化し、4月25日の取締役会において、買収提案が満場一致で承認されたとのことです。
リリース文の中でマスク氏は、「言論の自由は民主主義が機能するための基盤であり、Twitterは人類の未来にとって不可欠な事柄が議論されるデジタルな街の広場です」「新機能による製品の強化、アルゴリズムのオープンソース化による信頼性の向上、スパムボットの撃退、全人類の認証によって、Twitterをこれまで以上に良いものにしたいと考えています。Twitterにはとてつもない可能性があります」と述べています。
マスク氏の言う言論の自由とは、米国の憲法で認められた権利ではありますが、TwitterをはじめとするSNSでは、各社が独自の基準を設け、ユーザーやその投稿を規制しています。マスク氏は、これは言論の自由が守られていないと考えているわけです。
もちろん、今後あらゆる規制を廃止するという方向にはならないでしょうが、少なくともアルゴリズムをオープンソース化することで、なぜ削除やアカウント停止が行われたのか、誰が見ても明確にしたいと考えているようです。
ともあれ、今後Twitterがどういう方向に進むのか、成り行きが気になるところです。
Source: Twitter