UGREENから、GaN採用のUSB PD充電器「65W PD充電器 70773」をレビュー用に提供いただきました。USB Type-Cが3ポート、USB-Aが1ポートの3C1A充電器です。
GaNはもちろん、機械学習で使われる敵対的生成ネットワークではなく、窒化ガリウムのほう。充電器は出力が大きくなるほど、本体もサイズアップしていきますが、エネルギー効率のいいGaNを採用することで、大幅に小型化できることにあります。
とはいえ、本製品を見た第一印象としては、それほど小型には感じません。ちなみにサイズは65x65x33mmで重さは172g。とはいえ、Appleの61W USB-C充電器が75x75x30mmで192gということを考えると、十分に小型軽量化はされています。
ただ、この分野は小型化競争が激しくなっているので、そろそろ単に「GaN採用」だけではウリにならなくなってきているのも事実。正直、もう少し頑張って欲しかったところではあります。
ポートは上からUSB-C1、C2、C3とUASB-A。USB-C1とC2はMax 65W出力。C3はMax 18W。USB-AはMaX 22.5W出力に対応します。
背面は折りたたみ式のプラグ。持ち運びには便利です。
出力を実際に確認してみると、USB-C1とC2はMax 65W出力に対応するほか、PPS(3.3~21V/3A)に対応。PPSを使うGalaxy系の急速充電も問題無さそうです。
USB-C3は、製品説明ではMax 18Wですが、PDOを見る限り、24Wになっています。PPSは3.3~5.9V/3Aと3.3~11V/2Aに対応。
複数ポートの組み合わせは下記の通り。3ポートを使ってしまうとまったく性能を活かせなくなってしまうのが気になるところ。普段はUSB-C1だけ、もしくはC1とC2のみ利用するといった使い方になりそうです。
なお、65W充電を利用するには、5A対応のケーブルを使う必要があります。複数ポート利用時には45Wに落ちてしまいますが、45Wあれば充電可能なラップトップも多いので、ラップトップとスマートフォンの同時充電も問題なくこなせそうです。
先にも書きましたが、同等性能でもっとコンパクトなものも出ていますが、そういった他社の3C1Aな65W充電器と比べると、価格が2割程度安いのが大きな魅力です。多少大きくなっても、少しでも安いものがいいというのであれば、よい選択肢となりそうです。