エレコムは3月2日、USBの企画推進団体USB Implementers Forum(USB-IF)が定めた新規格「USB Power Delivery EPR」に対応したケーブルを今春発売すると発表しました。同規格の認証は国内では初としています。
USB PD EPR(Extended Power Range)は、2021年5月に発表されたUSB Type-C Release 2.1、および同時に発表されたUSB Power Delivery Revision 3.1で規格化されたもの。従来のUSB PDは、最大100W(20V/5A)までとなっていましたが、USB PD EPRでは、最大で48V/5Aの240Wに対応します。当然、高電圧を流すための専用ケーブルが必要になり、ユーザーが見た目で判断できるよう認証を受けた対応ケーブルには専用のロゴが利用されます。
なお、EPRケーブルには、従来の5Aケーブル同様にeMakerが必須となります。また、EPRケーブルの策定に合わせ、混同を避ける意味でも既存の5Aケーブル(100W対応ケーブル)は廃止される予定となっています。
国内でUSB PD EPRケーブルのリリースが始まると、徐々に既存100Wケーブルが廃止されていきそうですが、当面は混在して混乱が起きそうです。
ともあれ、USB PD EPRを利用できるデバイスが登場しないことには使い道がないので、USB PD EPR対応のゲーミングノートなどの登場を期待したいところです。その前に、ポートはUSB-Cなのに充電器の出力が5V/1Aとかじゃないと充電できないなんちゃってUSB-C機器も何とかして欲しいですが……。
Source: エレコム