現在、Green Fundingでクラウドファンディングを実施中の水中でも使えるUV除菌ボール「Minisun」をレビュー用に提供頂きました。
これが何かというと、「水中でも使えるUV除菌ボール」がすべてを表しているのですが、要するにUV光で除菌をするというガジェットです。
利用しているのはUV-Aという紫外線。人体への影響が少ない紫外線でライトを見ても大丈夫だとか(ただし長時間の直視はダメです)。
日光にも含まれ、オゾン層によってカットされない波長成分とのこと。「昔ながらの天気のいい日に布団にお日様をたっぷり浴びせる除菌の原理を、現代のテクノロジーを用いてパワーアップさせたもの」とのことで、それゆえに製品名が小さな太陽でMinisunなわけですね。
気になる除菌力ですが、10分の照射で約75%、30分の照射で95%以上の除菌効果が認められたとしています。どの菌に効果があったのかなどの具体的な情報がないのですが、そこは信用するしかないでしょう。
なお、一般的にUV殺菌に用いられるのは波長が300nm以下の紫外線です。しかし、Minisunが使うUV-Aは315~400nmの近紫外線と呼ばれるもの。では殺菌効果がないのかというとそんなことはなく、対象への影響が少なく、例えば食品の品質を落とさない殺菌方法として研究論文などが数多く報告されています。
軽く調べた限りでは、水銀ランプなど従来の殺菌灯に用いられるUV-Cが細菌などのDNAレベルで破壊・殺菌するのに対し、UV-Aは、細菌のたんぱく質に吸収され酸化物質を発生。それにより殺菌をするのだとか。即効性が低く、殺菌(除菌)するために長時間の照射が必要なものの、たしかに効果はあるようです。
ということでMinisunに戻りますが、半球の背面にスイッチがあり、これを押すと照射が始まり、10分で自動的に電源オフ。除菌効果を高めるためには連続で利用する必要がありますが、都度、電源を押さなければいけません。ここは、連続運転モードなどが欲しかったところです。
充電は専用の充電台に乗せるだけですが、1回の充電で約60分の照射が可能です。
また、背面にはマグネットがあり、2つを合体して球体にもできます。
IPX7の防水仕様で水中でも利用可能。そもそも、UV-Aは水中での殺菌に優れているそうです。
洗濯機に入れて洗濯槽を除菌したり(洗濯してしまうのはダメだと思いますが)、お風呂上りに浴槽に放り込んでおくと、菌の繁殖を抑えられるかもしれません。
その水中で使う場合ですが、水に入れると自動で電源が入る仕様になっており、ちょっとだけ便利。ただ連続運転させるためにはやはり取り出してボタンを押さなければいけませんが。
ほかにも、脱いだ靴の中に入れたり、食品に優しいとのことなので、冷蔵庫内で使うのも良さそうです。
お手軽な使いかたとしては、スマートフォンの画面やキーボードの除菌でしょうか。インフルエンザやコロナウィルスまで殺せるのかはわかりませんが、やらないよりましかもしれません。
正直なところ、ものすごく役に立つという類のガジェットではありませんが、身近なものを手軽に除菌する手段として、1つあると何かと便利な気はします。
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