1月8日~10日、ベルリンのGame Science Centerで48時間VRの世界にアクセスし続けるという、体を張ったパフォーマンスが行われました。
今年はVR元年とも言われているように、Oculus RiftやHTC Vivi、Playstation VRなど様々なVRヘッドセットが登場します。そんな中、長時間VRを体験しつづけることへの体への影響を懸念する声もあがっており、「disconnected」と名付けられた今回の取り組みに注目が集まったようです。
ただ、実際に取り組んだWiedemann氏は、どれだけVRに耐えられるのかを試すのが目的ではなく、VRを使うことによる新たな芸術や教育方法を模索するのが目的だったと話しています。
取組の様子の一部はYoutubeでも公開されています。
使用したヘッドセットはHTC Vive。サポーターから提供されたゲームやチャットなどを試し、時間が早く感じられるよう、タイトなスケジュールを組んで行われたそうです。
食事や睡眠もVRに接続したまま行ったとのこと。寝て起きたらVRだったというのはどういう感じなんですかね。
食事については流動食や大量の水、紅茶、朝食に一杯のコーヒーを飲み、チョコレートやバナナを食べたとのこと。また、体験中の排泄を止めるための薬も飲んでいたそうです。
25時間を過ぎたときにパニック障害に襲われ中断も考えたそうですが、発生した問題はそれだけで、無事に48時間を乗り切っています。終了後に頭痛や吐き気、目の痛みなどの問題も起きていないとのこと。
Wiedemann氏は完全な没入体験が得られるのは10年後の2026年になるだろうと言っていますが、そのころにはVR空間での生活が当たり前になったりするのでしょうかね。
(source The Creators Project)