先日、イタリアではWindows PhoneのシェアがiOSを逆転したというニュースがありましたが、南米においてもWindows PhoneがiOSのシェアを抜き、Androidにつぐ2位の座についたようです。
IDCの報告によると、今年のQ3に南米のチリ、コロンビア、ペルー、メキシコではWindows PhoneがiOSのシェアを逆転したとのことです。これは一過性のものではなく、Q2に引き続いてのこと。
世界に目を向けるとWindows Phoneは出荷台数ベースで156%の成長率と他のプラットフォームと比較してダントツに高くなっています。もっともQ2で370万台の出荷がQ3で950万台になったという感じで数字自体はまだ小さいのですが。iOSも出荷台数では約25%の増加となっていますが、マーケットシェアはQ2の14.4%から12.9%へと縮小しています。
Androidが支配的なのは相変わらずですが、Windows Phoneが好調だというのはとくに驚くようなことではなく、あるいみ順当な結果です。Appleはごく一部の裕福層にのみターゲットを絞り、ハイエンド思考の端末しか出していませんが、Android、Windows Phoneは低所得者層向けの端末や、”Next Billion”と言われる新興国向けの低価格端末(それこそ日本で数千円という端末、契約込みで0円になる端末)を出しており、確実にシェアを広げています。
NokiaのLumia 520などは世界で最も売れているWindowsデバイスと言われるほど好調な売上を記録しており、今後、世界市場で見てもiOSとWindows Phoneの逆転は避けられないでしょう。
だからと言ってiOSがダメなのかというとそういうわけでもなく、先進国の裕福層だけをとれば、iOSはおそらく半数近いシェアを占めているのではないかと思います。
人口分布を考えたときに、ピラミッドの頂点のみを狙っているiOSと全体的に狙える位置にいるAndroid、低層よりやや上の位置を占めるWindows Phone、中層〜最下層を狙うNokiaのAshaといった感じになると思いますが、最終的に生き残るのはどれなんでしょうかね。まぁ、10年もしたらまったく新しいOSが席巻している可能性も否定できませんけど。
(via GSMArena)
(source Finacial, IDC)
※南米のシェアについてのIDCのレポートが見つけられませんでした。有料のレポートなのかな?