米Yahooニュースで、背面にe-Inkディスプレイを搭載した両面ディスプレイなスマートフォン、YotaPhoneが次期モデル移行、Android OSからSailfish OSに変更するとニュースが掲載され、ガジェット系のニュースサイトの多くがこの話題を取り上げていました。
Dream Seed » MeeGoをベースにしたJollaのSailfish OS 動作の様子を公開
が、どうやらこのニュースは事実ではないようです。
The Digital Readerによると、開発元であるYotaのCEO、 Vlad Martynovがこの話を否定する声明を出したということです。
We do not have any ongoing development of Jolla version of YotaPhone. I can’t say how things will turn in the future. May be Sailfish will obtain a certain market share as mobile OS.
At this point of time, we are fully committed to Android and recently migrated our customer base to 5.0 and working on the next generation of Android OS.
(ただし、この話の出所が確認できませんでした。)
また、現在米国で行われているindiegogoキャンペーンのディレクター、Matthew G. Kellyも否定していますね。
@thDigitalReader Not to my knowledge
— Matthew G. Kelly (@YotaPhoneBizDev) 2015, 7月 4
YotaPhoneがAndroidを捨ててSailfish OSに移行するという話は事実ではなさそうですが、「火のないところに煙は立たぬ」ではありませんが、この話に結び付きそうな情報はいくつかあるようです。
まず、Sailfish OSを搭載したYotaPhoneですが、これは事実として存在するようです。なにしろYotaの中の人が認めているので。
これはYotaPhoneの標榜するマルチプラットフォーム戦略のテストのために専用のYotaPhone向けのSailfish OSをビルドしたということで、一般販売できるレベルではないということです。
他の話としてはロシア政府の方針があります。
Androidはいうまでもなく、米国企業であるGoogleのOSです。なので、ロシアとしては少なくとも政府内で使われるデバイスについてはこれを排除したいという思いがあり、米国色の薄いTizenとSailfishの開発に助成金を出していたりします。
Россия поможет развитию Tizen и Sailfish для борьбы с монополией Android и iOS | Hi-Tech Mail.Ru
この辺の話があいまって、YotaPhoneは次期モデルからSailfishに移行するという話につながっているみたいですね。
もっとも、今は否定していも、「実はやっぱり……」という可能性も否定できませんけどね。
(via Android Central)
(source The Digital Reader)