ASUSの小型ハイエンドスマートフォン「Zenfone 8」を購入し、1週間ほどメイン端末として利用してみました。ということで、1週間使って見えてきたいい点・悪い点を含め、簡単に紹介します。
Zenfone 8の主な仕様
まずは、主な仕様の確認から。Zenfone 8のディスプレイは、5.9インチ(2400 x 1080ドット)のAMOLED。SoCはSnapdragon 888でRAMは8GB/16GB。ストレージ128GB/256GB。nano SIM x2のデュアルSIMですが、microSDには非対応です。
右側面にはボリュームと電源ボタン。電源は「スマートキー」という名称になっており、短押しでスリープ/解除、長押しで電源メニューという通常の動作のほか、2回押しで好きなアプリの起動などの動作を割り当て可能です。
購入したのはムーンライトホワイトですが、背面はガラスバック(?)で結構ツルツル。ホワイトだと指紋が目立たないのがいいところ。写真だとまったくわかりませんが、FeliCaのアンテナはカメラの右横にあります。バンカーリングやスマホスタンドを使っても問題ないのがありがたいです。
バッテリー容量は4000mAhでワイヤレス充電には非対応。このほか、本体上部に3.5mmジャックが配置されています。
背面カメラは、6400万画素のメインカメラと1200万画素の超広角というシンプルなデュアルカメラ仕様。AIシーン判定はもちろん搭載。フォーカスもそこそこ早く、カメラ性能に強くこだわらないのであれば、十分な性能です。
Zenfone 8のいいところ
Zenfone 8のいいところですが、なんと言ってもそのコンパクトさ。横幅は68.5mmでPixel 5(71.1mm)よりも細いです。
小型のハイエンドモデルはなかなか出てきてくれないので、Zenfone 8の存在は素直に歓迎したいところです。もちろん、片手でも簡単に扱えるサイズ感ですが、厚みが8.9mmあり、重さも169gとややずっしりとした印象ではあります。
それでも、さっとポケットにも入り、(あまり)落とす心配をせずに片手で使える手軽さは魅力です。
リフレッシュレート120Hzに対応するほか、Snapdragon 888搭載ということで、動作はサクサク。AnTuTuの結果は「765103」、Geekbench 5はシングル「1111」、マルチ「3545」となりました(8GBモデルの結果)。
Zenfone 8のダメなところ
指紋センサーの精度が悪い
指紋センサーの精度が悪いです。光学式の画面内指紋センサを搭載しているのですが、認識してくれずに非常にストレスが溜まります。認識するときはすんなりと通るのですが、ダメなときは何回やってもダメ。いまはもっぱら、顔認証とパターン認証を利用しています。
片手モードが片手落ち
もう一つ、デフォルトで片手モードが有効になっているのですが、これが邪魔です。機能としては画面下端を下に向かってスワイプすると、画面が下半分になって片手で操作しやすいというもの。これ自体は悪くないのですが、この片手モードへの遷移動作がキーボードのフリップ入力時にも反応してしまいます。なので、「わ」を下にフリップして「~」を入力しようとしたりすると、片手モードになってしまいます。
ここはキーボード入力時には反応しないなど、制御を入れてほしかったところ。ということで、片手モードは設定から無効にしています。
付属のケースが安っぽい
Zenfone 8には、ハードケースが付属しているのですが、これがいかにも安っぽく、手触りも悪いです。まぁ、おまけと考えれば悪くはないのかもしれませんが。
ということで、サードパーティ製品からケースを探したのですが、マイナー機種だけあり、選択肢はあまり多くありません。最終的に選んだのはファブリック素材でカードポケットが付いたもの。正直、選ぶのに疲れてこれだいいかと妥協したものですが、結果として悪くはなかったと思っています。
個人的に、側面のボタンを覆うケースが苦手なのですが、これは付属ケースと同じくボタン部が切りかかれているのが気に入っています。カードポケットはなくても良かったのですが、あってもこまらないかなということで。FeliCaのアンテナとも被りませんし。
小型ハイエンド好きならベターな端末
絶対買い!というほどの端末ではありませんが、小型端末好きなら購入するのはありでしょう。このハイエンド仕様が5万3000円で購入(OCN モバイル ONE