
MMD研究所(MMDLabo株式会社)は2026年10月14日、「2026年副回線の利用実態に関する調査」の結果を発表しました。副回線(主回線とは別に契約している2回線目以降の回線)を持っているスマートフォン利用者は7.3%にとどまる一方、主回線と副回線で異なるブランドを組み合わせる「2回線持ち」の実態や、ブランド別の満足度に明確な差が表れています。
副回線所有率は7.3%、興味を持つ人は2割
調査は2026年9月4日~7日、18~69歳の男女を対象にインターネットで実施しました。予備調査では59,253人、本調査では副回線利用者2,000人から回答を得ています(予備調査のみ人口構成比に合わせてウエイトバック集計)。
通信契約のあるスマートフォンを所有する50,995人に契約回線数を聞いたところ、「2回線以上契約している」は7.3%、「1回線のみ」は92.7%でした。副回線の所有はまだ少数派です。

主回線のシェアは「docomo」が25.3%で最も多く、次いで「au」14.2%、「楽天モバイル」10.8%、「Y!mobile」10.7%、「SoftBank」10.7%が続いています。これに対し副回線を利用している3,743人では「docomo」18.1%、「楽天モバイル」15.1%、「povo」12.2%の順となり、主回線とのシェア差を見ると「povo」が10.0ポイント、「楽天モバイル」が4.3ポイント、副回線のほうが高くなりました。

1回線のみ契約している47,252人に副回線を持つことへの興味を聞くと、「興味があり、契約を検討している」が5.2%、「興味はあるが、検討していない」が15.5%で、合わせて「興味がある」は20.7%となりました。「興味はない」は79.3%です。
契約時期は「2026年」がトップ、直近の契約が活発
副回線利用者3,743人に契約時期を聞くと、「2026年」が27.4%で最も多く、次いで「2020年以前」が23.9%、「2025年」が12.1%となりました。「覚えていない」も14.3%いました。2026年に契約した人が最多となっており、直近の契約が活発です(調査は9月実施のため「2026年」は約9か月分)。
使い道は「日常的なデータ通信」、povoだけ傾向が異なる
副回線利用者2,000人に利用シーンを複数回答で聞くと、「日常的なデータ通信」が40.1%で最多となりました。以下、「日常的な音声通話」23.6%、「データ容量が不足した際の補充」15.4%、「通信障害や災害時のバックアップ」15.1%、「SMS認証・電話番号認証」14.0%、「キャンペーン・ポイント還元・ポイ活目的の利用」14.0%と続いています。一方で「契約しているがほとんど利用していない」も16.2%あり、持て余している層も一定数います。
ブランド別に見ると、docomo、ahamo、au、UQ mobile、SoftBank、Y!mobile、LINEMO、楽天モバイルはいずれも「日常的なデータ通信」がトップです。povoだけは「通信障害や災害時のバックアップ」が31.0%で1位となり、使い方の性格が他ブランドと異なります。このあたりは、基本料が0円の特徴があらわれているところでしょう。楽天モバイルでは「キャンペーン・ポイント還元・ポイ活目的の利用」が34.0%で2位に入りました。

主回線と副回線、6割超が「異なるブランド」を選択
主回線と副回線で契約している通信会社の組み合わせを見ると、同一ブランドは36.4%、異なるブランドは63.6%でした(n=3,737)。「2回線目は別キャリア」という選び方が主流です。
異なるブランドの組み合わせ(n=2,378、ブランド単位の集計)では「楽天モバイル×povo」が5.4%(n=129)で最多でした。次いで「docomo×楽天モバイル」5.1%(n=122)、「docomo×ahamo」4.9%(n=116)、「docomo×povo」3.0%、「UQ mobile×楽天モバイル」2.7%となっています。「docomo×ahamo」のように同一グループ内でもブランドが異なれば別ブランドとして扱われる点には注意したいところです。

総合満足度はpovoが81.2%でトップ
副回線で大手9ブランド(docomo、ahamo、au、UQ mobile、SoftBank、Y!mobile、LINEMO、povo、楽天モバイル)のサービスを使っている1,743人に総合満足度を聞くと、「非常に満足」「やや満足」を合わせた満足率は「povo」が81.2%(n=261)で最高でした。「楽天モバイル」が71.8%(n=259)、「LINEMO」が67.3%(n=49)と続いています(LINEMOはn=49とサンプルサイズが小さめです)。
副回線は主回線の補完という位置づけながら、選び方や満足度にブランドごとの個性がはっきり出る結果となりました。所有率はまだ7.3%と低く、今後の伸びしろを残しています。

