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OneMix 2/2Sを充電できるモバイルバッテリ「Omars 10000mAh 30W」レビュー

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先日紹介したOne-NetbookのOneMis 2。動作も快適なので、外に持ちだして使いたいところだが、不安なのがその電池持ちだ。そこで、OneMix 2でも利用できるモバイルバッテリ「Omars 10000mAh Type-C 30W PowerDelivery」を購入したので紹介したい。

12Vでしか充電できないOneMix 2/2S

OneMix 2のバッテリーの持ち具合をBBenchを使って測定したところ、キーストローク出力・Web巡回ありの設定で約3時間30分でシャットダウンする結果となった。体感的にも、おおむね4時間弱といった印象で、これはGPD Pocketとほぼ同等だ。

外出先で使うにはやや心許ない時間だが、OneMix 2/2Sは、GPD Pocketと同様にUSB PDに対応しており、モバイルバッテリからの充電も行える。ただし、PDに対応していたとしても、使用できるモバイルバッテリは意外と限られてくる。これはOneMix 2/2Sの充電環境がやや特殊なためだ。

OneMix 2/2SはUSB PDに対応しており、仕様上では12V 2.5A、つまり30Wでの充電が行える。ただし、12Vで充電できるというより、基本的に12Vでしか充電が行えない。 実際には、Windowsが起動状態であれば9Vでも充電できることがあったが、12Vでしか充電できないと考えたほうがいいだろう。

▲12V非対応(5V/9V/15V/20V対応)のアダプタでは充電が行えなかった

USB PDの規格にはRev 1.0/2.0/3.0があり、現在の最新はRev 3.0 Ver 1.2だ(仕様書はUSB-IFのサイトからダウンロードできる)。この規定には12Vがなく、出力は5V/9V/15V/20Vとなっている。12Vは古い規格なのだ。

とはいえ、USB PD 3.0対応のものでも、下位互換のためなのか、12V出力に対応している機器もある(規格外の電圧に対応してはいけないという決まりはない)。

前置きが長くなったが、OneMix 2/2Sで利用する場合には、12Vに対応したモバイルバッテリ を選ぶ必要があるわけだ。理想としてはPD 30W以上で12V 2.5Aに対応したものだが、PD 18Wのモバイルバッテリでも12V 1.5Aに対応したものもある。充電速度は遅くなるが、これでも充電は可能だろう。

CheeroのPower Plus 4は18Wだが12V1.5Aに対応している。AnkerのPowerCore 13400は22.5Wだが12Vには対応していない。

12V 2.5Aに対応したOmarsのモバイルバッテリ

今回購入した「Omars 10000mAh Type-C 30W PowerDelivery」は、USB Type-Cの出力として5V/3A 9V/3A 12V/2.5A 15V/2A 20V/1.5Aがうたわれており、12Vの出力が可能だ。

▲ずっしりとくるが、手のひらサイズ。上部にバッテリ残量がデジタル表示される

ポートはUSB Type-Cのほか、USB Type-Aが2基。片方はQC(Max18W)に対応している。

▲バッテリの充電はUSB Type-Cから。入力もPD 30Wに対応している

実際にOneMix 2に繋げてみたところ、問題なく12Vで充電が行えた。

▲11.7V 2.0Aで充電中

価格も3380円とPD 30W対応のモバイルバッテリとしては安価であり、OneMix 2用に限らずお勧めしたいところ。ただし、1点だけ残念なことがある。本体にPSEマークがないのだ。

▲PSEマークは未記載

現状、モバイルバッテリは電気用品安全法の対象外なのでPSEマークが無くても問題ない。ただし、2018年2月に電気用品安全法の規制対象となることが発表されており、1年の経過措置期間を設け、2019年2月1日からはPSEマークのない製品は販売ができなくなる。

ユーザーが継続して使用する分には問題ないと思うが、2月1日以降も販売が継続されるのかが気になるところだ。

※今回だけ、意識して「だ、である」調で書いてみましたが、予想以上につかれたのでもうやりません……。

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