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「フルカラーの音楽を」パーソナライズサウンドが特徴のNuraloop実機レビュー

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2019年9月に発売予定だったNuraloopが、ようやく届きました。もともとの製造の遅れに加えて、新型コロナ感染症の影響により遅延していたものです。

簡単に言ってしまえばBluetoothイヤホンなのですが、以前に紹介したNuraphoneと同様に、パーソナライズサウンドが特徴となっています。

見た目は、左右がつながった完全ではないワイヤレスイヤホンです。ループの中央に充電用の端子があります。

この端子、むき出しになっているので汗をかいた時などに大丈夫かな?という心配はありますが、防汗仕様になっているようです。

なお、充電は専用の充電台(充電ケーブル)を利用します。

また、この端子に別途有線ケーブルを繋げることも可能。なかなか面白い仕組みです。

肝心のイヤホン部分は、少し大きめ。表面はタッチパネルになっています。

一応カナル型だとは思うのですが、実際に耳に入る部分はかなり小さめです。イヤーピースではなく、ユニット全体で耳を塞ぐようなイメージです。ちなみに、装着はいわゆるSHURE掛けとなります。

ここらで基本仕様を確認しておくと、Bluetoothは5.0でAptX HDに対応。バッテリーは1回の充電で約16時間。ANCも搭載しており、外音を取り込むソーシャルモードも利用できます。装着状態を検知でき、外すと再生が止まる仕様です。

そんなNuraloopの特徴は、やはりパーソナライズサウンド。Nuraphoneに搭載されていたものと同じですが、聴力検査にも使われる耳音響放射を利用し外耳道の形状を把握。その人に合わせた音の調整をプロファイルという形で記録、最適な音で再生してくれます。

似たような仕組みは他のイヤホン・ヘッドホンやGalaxyなどの一部のスマートフォンにも搭載されていますが、自動で設定してくれるのがメリットでしょうか。

ちなみに上図(中央)がその人の聞こえ方ですが、時計の0時の部分が低音で時計回りに高音域に。中心から外れるほどその音域がよく聞こえる、ということのようです。私の場合は低音と中高音域がよく聞こえているっぽいです。

ちなみに、Galaxy S20のAdapt Soundでは、ビープ音が聞こえるかどうかのテストで似たような調整を行いますが、その結果をみると、やはり低音は聞こえて高音に弱いようです。これは年齢によるものが大きい気もしますけど……。

操作はイヤホン側面のタッチパネルで行います。タップと回転させるダイヤル操作に対応しており、カスタマイズも可能です。

▲音量調整に対応しているのはありがたい
▲動作は左右それぞれに設定可能

肝心の音質は、パーソナライズサウンドをONにすると、解像感というか、音の厚みが出る気はします。OFFのときよりも明らかに高音がクリアに聞こえるのは、私に合わせて増幅した結果なのでしょう。ただ、代わりに中音域がこもったような印象になります。ボーカル曲はパソナライズしないほうが抜けが良く聞きやすいです。

正直なところ、全体的な音質はNuraphoneのほうが上かなと思います。気軽に外に持ち出せる大きさではないので、外ではNuraloop、家ではNuraphoneという使い分けがいいのかもしれません。

ちなみに、最後になりましたが、技適も取得済みなので国内利用も安心です。

なお、付属の充電ケーブルが5V以上の出力を行える充電器に接続すると加熱するという問題があり、購入者全員に新しいケーブルを発送するようです。

このためもあってか、現在、公式サイトではNuraloopを購入できなくなっています。おそらくそのうち販売を再開、またNuraphoneと同様に日本での販売も行うのではないかと思います。

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