カインズ秋冬新商品、クッション「NEDOCORO」や可燃ごみで捨てられる培養土など

当ブログの一部のリンクはアフィリエイトリンクです。これらのリンクから商品を購入された場合、当サイトは一定の報酬を得ることがあります。

カインズは9月16日、都内で「2026年秋冬商品発表会」を開催しました。会場には食品からリフォーム商品まで多数の商品が並び、CPO(チーフプロダクトオフィサー)兼商品統括本部長の吉井純人氏が、商品開発の考え方と秋冬のテーマを説明しました。

▲CPO(チーフプロダクトオフィサー)兼商品統括本部長 吉井純人氏

「仕入れ」から「自ら開発」へ

吉井氏はまず、社名と沿革を紹介しました。「CAINZ」は英語の「kind(親切)」をもとにした造語で、頭のKをCustomerのCに、末尾に「AからZまで」のZを置き、その間にAI(愛)を挟んだ名前だといいます。

▲AIは最近はやりのAIではなく、「愛」

1978年の創業当初は、大型店に何でもそろえる品ぞろえを目指していました。2007年の「SPA宣言」以降は、仕入れ中心から自社開発や海外調達へ切り替え、独自の価格で商品を出す方針に移っています。2018年ごろからは、テクノロジーを使って買い物の不便や煩わしさを減らす取り組みを進めています。

この辺り、2024年の発表会でも少し触れているので参考までに。

カインズ、初の演劇スタイルでの新製品発表会を開催。391品目の値下げも実施
カインズは9月25日、同社初の製品発表会「CAINS 商品発表会2024 ~くらし ららら劇場~」を都内で開催しました。演劇スタイルの製品発表会演劇スタイルでカインズの製品を紹介していくという、ちょっと変わったスタイルでの発表会となりました…

くつろぎインテリア:洗える・軽い・気軽に

秋冬の最初のテーマは「くつろぎインテリア」です。1人の時間を大事にして、家でゆっくり過ごしたいというニーズに向けた商品群で、「洗える」「軽い」「気軽」をコンセプトにしています。

着る毛布は他社にもある商品ですが、家事をしながら着ると袖口が下がって濡れるという声を受け、袖口の留まり具合を強めにし、ボタンも留めやすい大きさにしました。大型のクッションは、コインランドリーなどで丸洗いでき、丸めて収納できる仕様です。

▲袖口が絞られ、家事でも邪魔になりにくいとのこと

この秋冬で同社がもっとも売りたい商品として挙げたのが、くつろぎクッション「NEDOCORO(ねどころ)」(税込1万2800円)です。社内では「カインズの巣」と呼んでいるそうで、大人も子どもも、犬や猫も吸い込まれるように入っていくイメージで作ったと吉井氏は話していました。パーソナルクッションとしてもソファとしても使え、カバーを外して洗濯できます。スマートフォンやリモコンを入れられるポケットも付いています。

▲NEDOCOROは、壁などを利用すれば椅子のように使うことも。骨組みが入っているわけではないので、支えは必要です

同社の中では高価格帯の商品になるため、春先に試験販売を実施。吉井氏によれば、クッションカテゴリーは通常50代以上の購入比率が高いものの、NEDOCOROは20代まで含めた若い層に届いたとしています。その結果を受けて販売に力を入れており、現在は品薄の状態で、追加の手配を進めているとのことです。

▲通常のクッションカテゴリ製品と比べ、20代~40代の購入が多いとのこと

「W温活」:外と内から温める

2つめのテーマは「温活」。アイマスクや入浴剤で体の外側から、しょうが湯で内側から温める組み合わせを「W(ダブル)温活」と名付けています。

  • ホットアイマスク 20枚(無香料/キンモクセイの香り):税込998円(新商品)
  • 薬用ボトル入浴剤 800g(ゆず/森):税込248円(パッケージをリニューアル)
  • しょうが湯 15g×10袋:税込198円(従来品)

若い層にグリーンを:捨てられる培養土

3つめは若年層への訴求です。吉井氏は、緑や花を普及させたいのは同社がもともと持っている考え方で、そのためには若い人にも買ってもらう必要があると述べました。店頭では、1000円で買える高さ70cmほどの観葉植物を従来から扱っています。

今回は培養土がすべて新商品です。「可燃ごみで捨てられる花と野菜の培養土」(25L、税込698円)は、中身が土ではなく、乾燥させた植物素材でできています。栽培できるよう試験を重ねたうえで、燃えるごみとして出せる形にしています。都市部の利用者から、使い終わった土を捨てられないという問い合わせが以前からあり、それへの回答として開発したと吉井氏は振り返っていました。育てるのに失敗しても処分に困らないので、緑を育てるハードルを下げたいという狙いです。

▲可燃ごみとして捨てられる培養土

「そのまま植えられる野菜の培養土」(25L、税込998円)は、プランターを使わず、袋にそのままトマトなどの苗を植えて実らせることを想定した商品です。栄養や袋の設計を、そのための仕様にしています。このほか、店頭で回収した培養土をリサイクルした「花と野菜の循環型培養土 Megurino(25L、税込み598円)」、松屋フーズの食品残渣を活用した「牛めし屋さんのリサイクル堆肥」(25L、税込498円)も発表されました。

▲松屋フーズの食品残渣を利用したたい肥。以前から松屋フーズの契約農家に提供されていたものを、カインズのオリジナル商品として販売することにしたもの

食品:試食会で次の購買へ

食品でも若い層を意識しています。干し芋や甘栗、スナック類は従来からある商品です。同社は、いつでも持ち歩けるよう小袋で開発することをルールにしています。

これに加えて、スパゲティソースやストレートタイプのつゆ・スープといった、食事に近い商品を来月(10月)に発売する予定です。味にこだわっており、店頭では試食会も開いています。吉井氏によれば、特に子どものいる若い家族に好評で、試食から次の購入につながる流れができているとのことです。

黄金ラガービールに500ml缶

2026年4月末に発売した「黄金ラガービール」は、10月の酒税改正をにらんで大型連休前に投入した商品です。8月に累計販売本数が100万本を超えたとのこと。10月には500ml缶を追加しする予定です。吉井氏はコストパフォーマンスのよさと、誰が飲んでもクセのない味が受け入れられたのではないかと話していました。

リフォーム商品:収納シリーズ「スキット」の考え方をキッチンと洗面台に

リフォーム商品では、システムキッチン「スキットキッチン」と洗面台「スキットランドリー」を発表しました。同社の収納用品「スキット」の考え方を取り入れ、整理収納にこだわって誰でも片付けやすい設計にしたとのこと。

  • スキットキッチン:398プラン 税込39万8000円/498プラン 税込49万8000円
  • スキットランドリー:W750・W900ともに税込9万8000円

いずれも工事代と産業廃棄物の処分費用は別です。店舗のリフォームカウンターで扱い、会場のような展示はあるものの店頭在庫はなく、注文を受けて販売する形になります。

質疑応答:天候、価格、需要の動き

質疑応答では、天候の読みと価格設定について質問が出ました。吉井氏は、今年は読みにくい気候だとしたうえで、9月に入って気温が下がり、秋冬物の動きが早まった一方、夏物は売れなくなってきていると答えました。季節商品はこれまで、余るか足りなくなるかの失敗のほうが多かったため、現在は販売計画を取引先と共有し、少しずつ納品してもらう体制で対応しています。

価格については、為替や原材料高で消費者が値段に敏感になっているとの認識を示しました。安い商品は売れるため、同社は安くすべき商品をデータで見極め、取引先との協力、輸送方法の見直し、材料や副資材を減らす仕様変更などでコストを下げ、売価に反映しています。

需要の動きを問われると、今春のガーデニングなど屋外向けの植物関連は「過去にないくらい」好調だったと回答しました。天候に恵まれたことに加え、中東情勢などの環境の変化で外出を控え、家でガーデニングをする人が増えた可能性にも触れています。家の中で使う生活用品も比較的堅調で、家の中で楽しむ需要が増えているとの見立てで、秋冬のくつろぎインテリアもその流れに沿って商品をそろえています。

若年層の年齢設定を尋ねる質問には、具体的な数字は決めておらず、ざっくり「若年層」としていると応じました。小袋の干し芋や栗は30〜40代の女性、ストレートスープなどは家族を想定しつつ、特定の年齢層だけに絞った開発ではなく、幅広い層を対象にしながら若い層を取り込む考え方だと説明していました。

タイトルとURLをコピーしました