招待が「来た」「来ない」と悲喜こもごもあったAmazonのAlexa搭載スマートスピーカーEchoシリーズですが、我が家にもやってきました。
ノーマルなEchoを購入
Echoシリーズにはスピーカーの性能は外部任せな代わりに安価なEcho Dot、標準機種のEcho、そしてスマート家電のハブにもなれる最上位機種のEcho Plusがありますが、私が購入したのはノーマルなEcho。
操作部は上部にボタンが集中。この配置はEchoシリーズ共通です。
電源は側面というか背面に。Google Homeと違い、AUX-OUTポートがあり、より高性能なスピーカーやオーディオセットに接続して使用することもできます。
ちなみに周囲のカバーは引っ張れば簡単に外れます。
これはひっくり返しで見ているのですが、上部(製品底部)にあるのが16mmツイーター、中央にあるのが63.5mmウーファーです。
単純な音を聞き比べるとEchoのほうが低音が出ていますが、高音がやや籠った感じに聞こえます。逆にGoogle Homeは低音に物足りなさがありますが、高音は綺麗に聞こえる気がします。ただ、音質的にはClovaのほうがいいかなという印象。
スキルによって動作が変わるAlexa
肝心の音声AIアシスタントとしての機能ですが、まず音声への感度はEchoのほうが上のようです。わりと小声で話してもちゃんと聞き取ってくれます。また、単に「Alexa」と呼び捨てられるのはやっぱり気楽。「OK Google」「ねぇ、Google」と前に1語あるのとないのとではかなり違った印象です。Googleもアシスタントに固有名詞を付ければいいのに……。
ただ、EchoはというかAlexaは多数のスキルを使えるのが大きな特徴です。またそのスキルの有効無効を自分で指定することが出来るのもポイントです。
Google Home(Googleアシスタント)にも「Actions on Google」という機能が追加されましたが、こちらはユーザーは特に作業する必要はなく、呼びかけのみで利用が可能です。
どちらがいいかは判断が難しいですが、Alexaのスキルの場合、例えば「今日のニュースは?」というコマンドに対してどのニュースソースを利用するかをスキルの設定で決められるなどのメリットはあります。
ところで、Echoのウェイクワードつまり通常「Alexa」と呼びかける部分は、設定で変更可能です。現在用意されているのは「Alexa」のほか「Amazon」「Echo」そして「Computer」。「コンピューター、今日のニュースは?」と呼びかければちょっぴりSFチックな気分に浸れそうです。
日本語音声はやや不自然
Alexaは英語ではとても自然に発音してくれるのですが、今回初対応となった日本語はまだ不自然な感じです。アクセント自体もおかしな部分が多いほか、英語やカタカナ(?)が混じると急激に聞き取りにくくなります。NHKなどの一般的なニュースはまだしも、正直、PC WatchなどのIT系のニュースは聞くのが苦痛です。
この辺りは、早くから日本語に取り組んでいるGoogleに一日の長がありそうです。
もちろん、今後どんどん良くはなっていくのでしょうけど。
Amazon EchoにGoogle Home、そしてClova WAVE。どれを使うかは好み次第?
日本でも増えてきたスマートスピーカー、そして音声AIアシスタントですが、結論として、どれを使うかは好み次第でいい気はします。
AlexaはAmazonで買い物ができるというメリットはあるものの、現状、音声コマンドだけで買い物をするのはちょっと怖い気もしますし、それほど需要もないのではなかろうかと。
現状ではそれぞれに音楽ストリーミングサービスが用意されているので、よく使うものをえらぶのもアリでしょう。
私個人としては、しばらくはAlexaの成長を見守りつつ、Google Home(Googleアシスタント)をメインで使っていこうと思います。Clova WAVEは……いまはマイクを切っています……。