MicrosoftがSurfaceのアクセサリーとしてリリースした、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンSurface Headphones。
自ら「音質では他社ヘッドホンには敵わない」と言ってしまっていますが、その分、操作性には自信があるとしていました。
そんなSurface Headphonesを少しだけ試用する機会があったので、簡単なレビューをお届けします。
本体の前に、まず付属品ですが、パッケージには専用のケースが付属。周囲がファスナーになっているよくあるタイプのケースです。
中にはポケットがあり、 USB-Cケーブルと有線接続用のオーディオケーブルが収納できます。
外観は非常にシンプル。操作性にこだわったからなのか、物理ボタンは右側ユニットに2つあるだけです。そのうちの1つは電源ボタン。もう一つはマイクのミュートボタン。
ボリュームとノイズキャンセリングの効果は周囲のリングを回転させて調整します。右側ユニットがボリューム調整で、左側がノイズキャンセリング。
ノイズキャンセリングの強度は13段階ですが、実際にNCとして機能するのはその半分ほど。それ以上効果を小さくすると、逆に周囲の音を増幅するモードになります。電車から降りる時などには、さっとダイヤルを回せば周囲の音が聞こえるので便利そうです。
再生や停止、曲送りなどは表面のタップ操作で行います。これは左右共通の操作で、単タップで再生/停止、ダブルタップで曲送り、トリプルタップで前の曲に。通話応答/終了はダブルタップ、長押しで通話拒否となります。
なお、ヘッドホンを取り外すと再生が止まり、装着すると再び再開します。ただし、PCで使う場合にはChromeブラウザはメディアキー操作に対応していないためYouTubeなどの自動停止・再生は行えません。メディアプレイヤーは対応しているほか、スマートフォンならYouTubeの自動停止・再生も行えます。
ヘッドホンはイコライザーの設定も行えますが、これはPCにインストールした専用アプリからのみ可能です。
このアプリを使わなくてもヘッドホンは利用できますが、アップデートなどもアプリ経由で行われるので、素直にインストールしておきましょう。もちろん、Surface以外にもインストールできます。
イコライザーの設定は、「フラット」「クラシック」「ジャズ」「ポップ」「ロック」がプリセットされていますが、個別に調整も可能です。
ちなみに、このイコライザー設定はPCで設定すれば、PCと接続を解除しても、そのままとなります。また、マルチペアリングに対応しておるので、スマートフォンで音楽を聴きながら、PCのアプリで調整も可能です。
肝心の音質ですが、素人耳なのであまり参考にはなりませんが、低音~中域はかなりこもり気味。正直なところ、この領域はフラット(0db)のままのほうが聞こえやすかったです。それ以上はまずまずといった感じ。
価格的にはBOSEのQC 35IIやSonyの1000MX3などが競合となるのですが、これらと比べて音質がどうかは正直わかりません。ただ、操作性だけは間違いなくいいように思います。
その部分に4万円弱の費用を掛けられるかどうかで、評価が大きく変ってきそうですが、Surface好きな人ならありではないでしょうか。
残念なことに店頭で試せる場所が少ない(全国で7か所)とのことですが、見かけたら手に取ってみて欲しいと思います(ヨドバシAKIBAにはあるそうです)。