昨年末〜年始にかけてKickstarter関係で話題になっていたNeuro:onがPre-Orderを受け付けています。
これが何物かというと、1日のうちに短い睡眠を何回か繰り返し、トータルの睡眠時間が短くなる多相睡眠を行えるようにする睡眠コントロールデバイスです。
多くの人は1日8時間程度ガッツリ眠る単相睡眠(Monophasic)か、6時間程度眠り日中に昼寝をする2相睡眠(Biphasic)を行っています(ちなみに灯りなどがない状態では人間は夜寝て、夜中に一回起き、その後また寝るという2相睡眠になるそうです)。
睡眠には体は寝ているけど脳は働いているレム睡眠と体も脳も休んでいるノンレム睡眠があるというのは多くの人が知っていると思いますが、このうちのレム睡眠を1日になんども行うことでトータルの睡眠時間を短くするというのが多相睡眠です。
エジソンやナポレオン、アインシュタインなどは1日に2~3時間しか寝なかったショートスリーパーとして知られていますが、これらの人たちも日中に短い昼寝をしていたそうです。つまり多相睡眠を行っていたわけです。上図のEverymanがこのパターン。夜の睡眠は3時間程度ですが、日中に昼寝を数回行います。
これのもっと極端な例がDymaxionやUbermanという多相睡眠で、4時間〜6時間毎に20分〜30分のレム睡眠を行うというもの。これでも体は十分に休まるんだそうです。ただし、脳が休息するノンレム睡眠は行わないため、脳を酷使したり、くよくよと考えこむ性格な人には向いていないらしい。
話はNeuro:Onに戻りますが、付けている人がレム睡眠に入ったことを検知して徐々に起こすということを繰り返し、DymaxionやUbermanといった多相睡眠を実現するデバイスになります。
1日2時間の睡眠で済む!というような感じで紹介されていることもありますが、上で説明した通り、2時間連続で寝てあとは起きていられるというものではなく、4時間〜6時間起きに昼寝(仮眠)を行う必要があるため、昼寝が出来る環境でないとなかなか使いにくいですね。6時間サイクルであれば、一般的なサラリーマンならなんとかできるかな?
現在Pre-Orderを受付中で、価格は$299(約32,000円)。日本への送料(世界中同じ金額ですが)は$20となっています。発売は2015年1月予定。
ちょっと面白そうなので購入してみるかなぁ。