日本でも発売となった3.3インチの小型スマートフォンPalm Phone。バッテリーが持たないと評判ですが、実際にどれくらい持たないのか確認してみました。
その前に、Palm Phoneの仕様について簡単に触れおきます。
名前のPalmは、かつて一世を風靡したPalmと同じ。ただし、関係性は薄いです。Palm自体は2010年にHPに買収されており、その後、開発したWebOSはLGへと売却。スマートテレビなどで現在も利用されています。そして、Palmの商標は、2014年にTCLが獲得。今回のPalm PhoneがPalmブランド復活第1弾となっています。
そんなPalm Phoneは3.3インチ 1280 x 720でSoCはSnapdragon 435.RAM3GB、ストレージ32GB。リアカメラは12MPでフロントは8MP。
同じく極小端末であるUnihertz Atomと並べてみると、下記のような感じ。画面はPalmが3.3インチ 1280×720、Atomが2.45インチ 432×240。見やすさはPalm Phoneのほうが圧倒的に上です。
物理ボタンは電源のみ。ボリュームボタンも非搭載
本体には電源ボタンしかなく、ボリュームボタンも非搭載。このため、ボリューム操作は上部からスワイプして表示するクイック設定から行います(設定により、電源ボタンの2回押しからボリューム操作も可能)。
指紋センサも搭載していませんが、顔認証は利用できます。
ホームアプリはオリジナル。画面が小さいことを考慮し、アイコンが大きく並べられています。この並びは好きに変更も可能。なお、左画面にはGoogleニュース、右画面にはウィジェットも配置可能。別途、Action Launcher等に置き換えもできます。
ナビゲーションバーは、通常のAndroidと同じものが表示できますが、それとは別に画面外にタッチボタンがあります。1回押しで戻る、2回押しでホーム、長押しでタスク。
バッテリーは800mAh
もともとは、米VerizonのNumbershareサービス向け端末としてリリースされていました。これはドコモでいうワンナンバーサービスと同じようなものです。
このため、そもそもメイン(スタンドアロン)端末としての利用を想定したものではく、バッテリー容量は800mAhと本体と同じく極小サイズです。ジムやランニング、あるはフォーマルなパーティーなど、メインのスマートフォンを利用できない時にだけ使えればいいという考え方です。
YouTube連続再生は約3時間
前置きが長くなりましたが、YouTubeの連続再生でどれくらいバッテリーがもつのか確認してみました。結果としては約3時間。「アベンジャーズ/エンドゲーム」(本編181分)はぎりぎり視聴できそうです。
以前に行ったUnihertz Atom(2000mAh)のテストでは、約7時間29分という結果でしたが、ほぼバッテリー容量に比例した動作時間となります(バッテリー容量40%で動作時間も40%)。
ただ、ベンチマークを実施したり、ゲームをしたりしていたら、2時間半持ちませんでした……。
ベンチマーク結果
せっかくなのでベンチマークも実施。AnTuTuの結果は「59283」、GeekBench4はシングルコアが「694」、マルチコア「2747」。3DMarkは完走しませんでした。
スコアを見ると意外と普通。SoCなりの性能はあるようです。
使いみちを割り切ればアリかも?
バッテリー持ちだけがネックですが、そこはモバイルバッテリーなどで補えば何とかなるでしょう。それよりも、小ささを活かした使いみちを考えたいところです。