INNOCN、49型フラットMini LEDウルトラワイド「E49M1R」を発売

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ディスプレイブランドのINNOCN(イノセン)は2026年9月10日、49型のフラットMini LEDウルトラワイドモニター「E49M1R」を発売しました。通常価格は15万9999円(税込)。9月10日から9月20日までは発売記念価格の13万5990円(税込)で購入できます。

発売に先立って開かれた新製品発表会では、E49M1Rを含む4機種が公開され、あわせて日本ではまだなじみの薄いINNOCNというブランドそのものについても説明がありました。

27型WQHD2枚分を、ベゼルなしの1枚に

E49M1Rは49型・アスペクト比32:9のウルトラワイドモニターです。解像度は5120×1440(DQHD)で、27型WQHD(2560×1440)を2台横に並べたのとほぼ同じ表示領域を1枚のパネルで確保します。2台構成と違って画面中央にベゼルが入らないため、5120×1440を一続きの作業領域として使える、というのがメーカーの説明です。

この製品の分かりやすい特徴は、49型でありながら曲面ではなくフラットパネルを採用した点です。「超ワイドは使いたいが曲面は避けたい」という声に応えた設計とのこと。曲面の49型は没入感に優れる一方で、直線が曲がって見えたり、ウィンドウを並べたときに端が歪んで見えたりする場面があり、CADやExcel、デザインのレイアウトを扱う作業では引っかかりになりやすい、という理由です。

想定ユーザーとして具体的に挙がっているのは、金融・証券のトレーディング、IT運用・ネットワーク監視、監視・セキュリティセンター、データ分析、そして映像編集やグラフィックデザインなどのクリエイティブ制作です。

筐体は3辺フレームレスで、スタンドは120mmの昇降とチルト・スイベルに対応します。100×100mmのVESAマウントにも対応するため、モニターアームでの運用も可能です。幅は1mを超えます。

1760ゾーンのMini LEDバックライト

パネルはVA方式で、バックライトには1760ゾーンのMini LEDローカルディミングを組み合わせています。エリアごとに明るさを制御することで、HDR時は最大1000nit(HDR1000)に対応。コントラスト比は3000:1、SDR表示時でも450nitの輝度を確保しており、明るいオフィスでも見やすい水準だと説明されました。

32:9の広い画面に作業画面と映像を並べても黒が締まり、ハイライトが伸びるという点が、ゾーン分割の効いているところだといいます。色再現性はΔE<2、色域はAdobe RGB 96%/DCI-P3 95%/sRGB 100%(いずれもCIE1976カバー率)。単に大きいだけのモニターではなく、表示品質も一定水準に置いたという位置付けです。

165Hz駆動、PIP/PBPにも対応

リフレッシュレートは最大165Hzで、可変リフレッシュレートは48〜165Hzに対応します。応答速度はオーバードライブ時で2ms。残像低減技術の「MPCS 2.0」も搭載しています。

大きな画面ならではの機能として、周囲の明るさに合わせて輝度を自動調整する光センサーを内蔵。面積が広いぶん明るすぎると疲れやすい、という課題への対応です。

インタフェースはHDMI 2.1×2とDisplayPort 1.4×2。PIP/PBPに対応し、2系統の映像を同時に表示できます。スピーカーは5W×2を内蔵します。

訂正:初掲時、KVMに対応していると記載しましたが、メーカーより非対応だったとの訂正が入ったので、記事を修正しました。

INNOCNとはどんなブランドか

E49M1Rの説明に先立ち、グローバルマーケティングマネージャーのXinwei LIU氏からブランドの紹介がありました。

▲INNOCN グローバルマーケティングマネージャー Xinwei LIU氏

INNOCNは2014年に中国・深センで生まれたディスプレイブランドで、2026年で12年目になります。現在の従業員は約3000名、うちエンジニアが500名。取得特許は260件以上で、中国国内に4か所の生産拠点を持ちます。研究開発から金型、製造、販売までを自社で手掛けている点を強みとして挙げていました。

もう一つ強調されたのが、モニター専業であることです。ノートPCやタブレット、ウェアラブルなどを手掛ける他ブランドと違い、10年以上モニター1本に絞ってきたといいます。ラインアップはオフィス向けの手の届きやすいディスプレイから、上位のMini LED、有機ELまで。サイズは24.5型から49型まで、フラットと曲面の両方をそろえています。

日本市場向けには現在、4Kシリーズ、21:9シリーズ、32:9シリーズ、Mini LED(GA)シリーズの4つを展開しています。日本での歩みとしては、2021年に販売を開始し、同年にAmazon公式ストアを開設。2022年に日本初投入となるMini LEDモニターを投入し、2025年にGAシリーズを、2026年にはAR+ATW技術を採用したGA32V1M MAXを発売してきました。

ブランドの姿勢としては、「ユーザーの友人でありたい」という考え方を掲げていました。「まず耳を傾ける」「体感できるスペックを選ぶ」「誠実に設計する」「適正な価格をつける」「買っていただいた後も伴走する」の5原則です。LIU氏は「私たちはまだ世界最大のディスプレイブランドではありませんし、そう見せかけるつもりもありません」とした上で、「それでも毎日一段ずつ上を目指して登っています」と述べていました。

日本のユーザーがINNOCNを選ぶ理由として同氏が挙げたのは、業界初のサイズ展開(今回のフラット49型がその一例)、充実した21:9のラインアップ、色再現性、そして映り込みを抑えた設計の4点です。

同時展示された3機種

発表会では、E49M1R以外に3機種が並べられました。いずれも発売済みのモデルです。

49Q1R

49Q1Rは、E49M1Rと同じ49型・5120×1440のウルトラワイドですが、こちらはサムスンディスプレイ製のQD-OLEDパネルを採用した1800Rの曲面モデルです。

有機ELの特性からコントラスト比は150万:1、応答速度は0.03ms、リフレッシュレートは144Hz。色域はDCI-P3 99%、10bit表示に対応し、HDR400 True Blackもサポートします。USB Type-Cは90W給電に対応し、KVMと有線LAN端子も備えます。E49M1Rが広さと実用性を追求したモデルなのに対し、49Q1Rは黒と没入感を優先したモデル、という整理でした。価格はAmazonで15万9999円(税込)です。

GA32V1M MAX

GA32V1M MAXは、32型4KのMini LEDゲーミングモニターです。最大の特徴は、4K解像度で160Hz、フルHDに切り替えると320Hzで駆動するデュアルモード。ワンタッチで切り替えられます。ローカルディミングは2304ゾーンでHDR1000に対応し、E49M1Rよりも画面が小さいぶんゾーンあたりの面積が細かく、光のにじみが出にくいと説明されました。

DCI-P3カバー率は99%。もう一つの目玉が、映り込みを抑えるAR+ATWのノンフレア処理です。一般的なアンチグレア処理は発色が濁りがちですが、この技術では光沢パネルに近い発色を保ったまま映り込みを抑えられるとしています。背面にはRGBライティングを搭載。現在はタイムセール中で10万9800円(税込、参考価格11万9800円)です。

CB32U1

CB32U1は、32型4KのIPSモニターで、今回の4機種の中では色を扱う仕事向けの1台です。1台ごとに工場出荷時のカラーキャリブレーションを実施しており、届いたその日から正確な色で作業を始められる点を特徴に挙げていました。

リフレッシュレートは120Hzで、ブラウザのスクロールやタイムラインの操作も滑らかになります。3辺フレームレスでマルチモニター構成でもつなぎ目が目立ちにくく、昇降は150mm、左右22.5度のスイベルに加えて縦向きへのピボットにも対応し、4機種の中では最も可動域の広いモデルです。USB Type-Cは90W給電に対応。現在はタイムセールで7万9800円(税込、参考価格9万3890円)となっています。なお本機は、今後リンクスインターナショナルでも取り扱う予定とのことです。

訂正:初掲時、リフレッシュレート160Hzと記載していましたが、メーカーより120Hzの誤りだったの修正が入ったので、該当箇所を変更しています。

まとめ

4機種の位置付けは、E49M1Rが「曲面は避けたいが超ワイドは使いたい」人向け、49Q1Rが映像の美しさと没入感を最優先する人向け、GA32V1M MAXが4Kの画質とeスポーツ向けの速さを両立したい人向け、CB32U1が色を正確に確認したいクリエイター向け、という整理になります。

49型クラスのウルトラワイドは曲面が主流で、フラットという選択肢自体があまりありませんでした。そこにMini LEDのローカルディミングと165Hz駆動を載せて15万9999円(発売記念価格13万5990円)という価格に収めてきたあたりが、E49M1Rの分かりやすい立ち位置だと思います。

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