
家具ブランドのCAGUUUは2026年10月5日、新製品・新店舗発表会を開き、グラフェンを使った発熱天板の家具シリーズ「CAGUUU WARM LIVING」を発表しました。第1弾は「グラフェン遠赤外線セラミックこたつテーブル」と「グラフェン遠赤外線セラミックダイニングテーブル」の2機種です。こたつテーブルは同日発売で、価格は5万5490円(税込)から。ダイニングテーブルは8万8990円(税込)からで、同日に予約販売を始め、11月から順次発送します。
価格は送料と保証を含めた金額とのこと。発売から30日間は新商品特別価格として10%引きとなり、こたつテーブルは4万円台、ダイニングテーブルは7万円台から購入できます。販売はCAGUUUの公式オンラインストアのほか、10月9日にオープンする同社初の常設直営店「CAGUUU国分寺マルイ店」でも扱います。

CAGUUUは、これまでオンライン販売を中心に展開してきた家具ブランドです。商品開発責任者の速水康博氏は、新シリーズを、暖房器具を1台増やすのではなく、毎日使う家具に暖かさという機能を加える提案だと位置づけました。食後もテレビを見たりお茶を飲んだりと、テーブルが長い時間を過ごす場所になっていることから、同社はこれを「令和のテーブル」と呼んでいます。グラフェン発熱方式のこたつテーブル、グラフェン発熱セラミックを天板に使ったダイニングテーブルは、いずれも日本初としています(同社調べ。2026年10月時点、国内の一般消費者向け製品の公開情報が対象)。

天板裏の広い面に発熱層、「点ではなく面」で暖める
こたつテーブルの中核となるのは、グラフェンを発熱層に使った「グラフェン発熱セラミック天板」です。セラミック層、グラフェン発熱層、回路層、保護構造の4層を重ねた構造で、通電するとグラフェン層で生まれた熱が天板へ伝わります。

一般的なこたつは、天板の中央付近にヒーターを置いてそこから暖めます。これに対して本製品は天板裏の広い面に発熱層を配置しており、天板の角まで暖かさが届くとしています。

発熱したセラミック天板からは、遠赤外線を含む赤外線が出ます。同社が天板の試料を第三者機関で測定したところ、法線方向の全放射率は0.87(基準値0.83以上)、有効赤外線放射波長範囲は4〜16μmで、いずれも規格要件に適合したとのことです。ただし、これは試料の測定結果で、完成品の医療・健康効果を示すものではないと注記しています。
布団を挟めばこたつ、外せばテーブル
こたつテーブルの天板は、木製天板とセラミック天板の2枚構成です。寒い時期は2枚の間にこたつ布団を挟んでこたつとして使い、暖房が要らない季節は布団を外して、セラミック天板だけの通常のテーブルとして使います。1台を通年で使えるようにし、季節ごとに家具を入れ替える手間を減らす狙いがうかがえます。

温度は20〜60℃の範囲で設定でき、タイマーは2・4・6・8時間から選べます。設定時間が過ぎると自動で電源が切れる仕様です。速水氏は、朝食の時間だけ、在宅ワークの間だけといった、必要な時間に合わせた使い方を想定していると話しました。
ちょっと面白いというか特徴的なのは、こたつテーブルの底面だけなく、机として使っている上面側も暖かくなること。木製の天板を載せていても、その天板がほんのりと暖かくなります。セラミック天板のままだとかなりの暖かさです。こたつに入りながら冷たいアイスを食べたい人は、注意が必要かもしれません。

衛生面では、天板の試料を対象に第三者機関の試験を実施しています。所定の条件下で5時間作用させた結果、インフルエンザA型やエンテロウイルスを含む3種類のウイルスで99.99%超の不活化率、5種類の菌で99.96〜99.99%の殺菌率、コナヒョウヒダニで100%の死滅率が確認されたとしています。こちらも特定の条件下での結果で、実際の使用環境で同じ効果を保証するものではなく、感染症などの予防効果を示すものでもないと注記されています。
電気代は1時間あたり約6.7円(同社の測定条件)
同社が示した電気代は、80×80cmモデルを室温20℃、布団なしで1時間運転したときの消費電力量0.216kWhに、電力単価31円/kWhを掛けた約6.7円です。設定温度や室温、使い方によって変わる値です。

部屋全体を暖め続けるのではなく、人がいる場所を必要な時間だけ暖める。同社が提案しているのはこうした使い方です。速水氏は、ほかのすべての暖房器具より安いという趣旨ではないと断ったうえで、過ごし方に合わせて選んでほしいと述べました。
ダイニングテーブルにも同じ発熱天板
ダイニングテーブルは、同じグラフェン発熱セラミックを天板に採用したモデルです。椅子に座っての食事や在宅ワーク、子どもの宿題といった場面を想定しており、温度設定の上限はこたつテーブルより低い45℃に抑えています。タイマーはこたつテーブルと同じ4段階で、電気代は140cmモデルで1時間あたり約11円と説明していました。

主なスペック
| 項目 | こたつテーブル | ダイニングテーブル |
|---|---|---|
| サイズ | 幅80×奥行80×高さ40.5cm/幅120×奥行70×高さ40.5cm | 幅140×奥行80×高さ72cm/幅160×奥行80×高さ72cm |
| 天板 | 上段:木製天板(積層合板、メラミン化粧板)/下段:グラフェン発熱セラミック天板 | グラフェン発熱セラミック天板 |
| 温度設定 | 20〜60℃ | 20〜45℃ |
| タイマー | 2・4・6・8時間(経過後に自動で電源オフ) | 2・4・6・8時間(経過後に自動で電源オフ) |
| 定格消費電力 | 540W(80×80cm)/710W(120×70cm) | 950W(140×80cm) |
| 天板カラー | ブラック/ウォールナット/ナチュラルウッド | ブラック/グレー/ホワイト |
| こたつ布団 | 布団付きタイプあり(グレー/ブラウン) | - |
| 保証 | 5年 | - |
| 発売 | 2026年10月5日 | 2026年10月5日予約開始、11月から順次発送 |
| 価格 | 5万5490円(税込)から | 8万8990円(税込)から |
| 販売 | 公式オンラインストア/CAGUUU国分寺マルイ店 | 公式オンラインストア/CAGUUU国分寺マルイ店 |
初の常設直営店「CAGUUU国分寺マルイ店」を10月9日にオープン
CAGUUUは10月9日、初の常設直営店「CAGUUU国分寺マルイ店」を、国分寺マルイ4階(東京都国分寺市南町3-20-3)にオープンします。店舗面積は約116㎡。ソファ、ダイニング家具、ベッド、オフィスチェア、こたつ、紙製家具など人気商品30点以上を、リビングやダイニング、寝室、ワークスペースといった暮らしの場面を想定して展示する予定です。

代表取締役の中村勇輝氏によると、これまで家具量販店の売り場内に7店舗ほどを展開してきた中で、写真では実物がわからないという声が多かったといいます。国分寺を選んだ理由には、JR中央線と西武線が通り、多摩地域からも来店しやすいことを挙げました。都心の一等地に大型店を構えるのではなく、生活圏に近い場所で、地域に合わせて面積やデザインを変えた店舗を出していく方針で、今後3年間で100店舗を目指します。質疑応答では、この100店舗にはフランチャイズや家具量販店内の売り場も含むと答えています。
オープン記念として、10月9日から18日までの10日間、会員を対象に対象商品を10%引きにするほか、クーポンやノベルティが当たるガチャ企画も実施します。
CAGUUUとは
CAGUUUは2024年5月設立の家具ブランドで、「高級家具の民主化」を掲げています。中村氏はSHEINの日本市場責任者を務めた人物で、同社を退職後にCAGUUUを創業しました。これまでに累計25億円を調達しており、サッカー選手の本田圭佑氏が社外取締役として経営に参加しています。
価格を抑える仕組みとして中村氏が挙げたのは、製造・流通・販売の3つのコストです。中国の工場と直接提携して生産し、商社や卸を通さないD2Cで届け、販売はオンラインを起点にしています。新商品はまず小ロットで出し、売れ行きを見ながら在庫や展開を広げるという手法は、SHEINのビジネスモデルの中核にあった仕組みだと説明しました。主な商品には、圧縮梱包で届くソファベッド「Soft Prime」、オフィスチェア「AXISU」、紙製家具の「Kraft Paper」シリーズなどがあります。
