
ファーウェイ・ジャパン(華為技術日本株式会社)は2026年10月21日、スマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT 7 Pro」「HUAWEI WATCH GT 7」「HUAWEI WATCH 6」の3機種を発表しました。GT 7 ProとGT 7は10月29日、WATCH 6は11月5日に発売します。市場想定価格は、GT 7 Proが5万4780円(税込)、GT 7が4万1580円(税込)から、WATCH 6が7万1280円(税込)です。

GT 7 ProとGT 7は、長時間バッテリーを特徴とする「GTシリーズ」の最新モデル。GT 7 Proはチタン合金ケースとサファイアガラスを採用し、ゴルフ機能を強化した上位モデル。GT 7は46mmと41mmの2サイズを用意しています。一方のWATCH 6は、ワンタッチで複数の健康指標を測る「ヘルスグランス」やeSIMによる単体通話を備えたフラッグシップモデルです。バッテリー持ちはGTシリーズより短く、その分スマート機能を充実させています。
3機種のおもな仕様
| 項目 | WATCH GT 7 Pro | WATCH GT 7 | WATCH 6 |
|---|---|---|---|
| サイズ展開 | 46mmのみ | 46mm/41mm | 46mm/42mm |
| 本体サイズ | 約45.6×45.6×11.25mm | 約46×46×10.95mm/約41.3×41.3×9.99mm | 約46.4×46.4×10.9mm/約42.3×42.3×10.2mm |
| 重量(ベルト除く) | 約55.5g | 約51.3g/約36.5〜37.5g | 約60g/約38g |
| ディスプレイ | 約1.47インチAMOLED | 約1.47インチ/約1.32インチAMOLED | 1.5インチ/1.38インチLTPO 2.0 AMOLED |
| 解像度・最大輝度 | 466×466ピクセル、3000nits | 466×466ピクセル、3000nits | 466×466ピクセル、3000nits |
| ケース素材 | チタン合金(ベゼルはナノセラミック) | ステンレススチール | ステンレススチール/アルミニウム合金 |
| ガラス | サファイアガラス | リチウムアルミノケイ酸ガラス | サファイアガラス |
| 心電図 | ○ | × | ○ |
| eSIM | × | × | ○ |
| 防水 | 5ATM+IP69 | 5ATM+IP69 | 5ATM+IP69 |
| バッテリー(通常使用/ヘビーユース) | 約21日/約12日 | 約21日/約14日 | 約4.5日/約3日(超長時間バッテリー持続モードで約11日/約7日) |
| GPS連続使用 | 約51時間 | 約51時間/約32時間 | 記載なし |
| カラー | イエロー、グリーン、ブラック | 46mm:ブルー、ブラック、グレー/41mm:ブルー、ピンク、グレー | ブラック(46mm)、ゴールド(42mm) |
| 価格(税込) | 5万4780円 | 4万1580円(グレーは4万4880円) | 7万1280円(両サイズ共通) |
| 発売日 | 10月29日 | 10月29日 | 11月5日 |
GT 7 Proと46mmのGT 7は、通常使用で約21日間というバッテリー持ちが同じです。違いは素材と機能で、GT 7 Proはチタン合金とサファイアガラス、心電図アプリ、強化されたゴルフ機能を備えます。WATCH 6は42mmモデルでも約38gと軽く、厚さも46mmモデルで10.9mmに抑えています。

なお、GT 7の41mmモデルのピンクはオンライン販売限定です。GT 7のグレーはレザーベルト、それ以外のカラーはフルオロエラストマーベルトを組み合わせています。

3機種共通:スキー・スノーボードの滑走分析が強化
今回の3機種で大きく変わったのは、ウィンタースポーツ関連の機能です。従来の滑走距離や速度に加え、ターンの種類・回数・頻度、ターン時にかかる「G-Force」を記録できるようになりました。リフト乗車や休憩は自動で区別されます。
世界59カ国、3000以上のスキー場マップ(日本も対応)をウォッチにダウンロードでき、コース名や難易度、リフト乗り場を手元で確認できます。新たに屋内スキー・スノーボードモードも追加されました。国内向けには、スキー・スノーボードアプリ「yukiyama」との連携にも対応し、友達登録した仲間の位置やゲレンデの施設をウォッチ上に表示できます。ただし、yukiyama連携とウォッチ側のスキー計測モードは同時に使えません。
測位については、ウィンタースポーツでのルート測定精度がGT 6比で約20%向上したとしています(GT 7 46mmとGT 6 46mmの比較)。事前説明会では、「HUAWEI WATCH GT Runner 2」と同じ測位アルゴリズムを採用し、高架下やトンネルなど遮蔽物の多い場所でのランニングや、高速で移動する滑走中でもルートを記録しやすくしたと説明していました。
このほか、AIによるワークアウト分析も追加されています。運動後に結果の評価と、回復を優先すべきか、どんなトレーニングを積むべきかといったアドバイスを表示する機能で、スキー、ゴルフ、ダイビング以外のワークアウトで使えるとのことです。
サイクリングは登り坂と急カーブを事前に通知
サイクリングでは、スマートフォンアプリ「HUAWEI Health」からGPXルートを同期しておくと、走行中に「リアルタイム地形アラート」と「急コーナーアラート」が使えます。前者は、これから登る坂の距離・獲得標高・平均勾配を通知する機能。後者は急カーブへの接近を知らせる機能で、説明会での説明によれば、時速35km以上で90度以下のカーブに差しかかったときに通知する仕様です。走行後は、登り坂ごとのパフォーマンスもアプリで確認できます。
毎朝の回復度をスコアにする「からだステータス」
健康管理の新機能が「からだステータス」です。ウォッチを約3日以上連続して装着すると利用でき、睡眠の質や睡眠時の平均心拍数、心拍変動(HRV)、前日のストレスレベル、消費カロリーなどをもとに、朝の時点での身体の回復度を100点満点で表示します。評価は「非常に良い」から「要注意」までの5段階で、スコアが高い日は運動量を増やし、低い日は休息を優先するといった判断の目安に使う想定です。

睡眠計測アルゴリズムは「HUAWEI TruSleep 5.0」に更新されました。心拍数、血中酸素レベル、皮膚温、HRVの24時間モニタリングや、長期間のデータから傾向を分析する「ヘルスインサイト」は従来どおり搭載しています。
装着面では、3機種とも新しい「HUAWEI EasyCross」ベルトを採用しています(GT 7はグレーを除く)。余ったベルトの先端を手首の内側に収める構造で、服などに引っかかりにくくしたとしています。

GT 7 Pro:ゴルフ機能とチタン素材の上位モデル
GT 7 Proのゴルフ機能は、日本の99%以上、世界1万7000以上のゴルフ場マップに対応しています。今回追加された機能は次のとおりです。
- 高低差補正距離:打ち上げ・打ち下ろしを考慮した距離を表示
- ショット飛距離:直前のショットの飛距離をGPSで表示
- ピン位置のカスタマイズ:当日のピン位置を手動で設定
- グリーンビューの自動回転:立ち位置に合わせてグリーンの向きが回転
説明会によると、高低差補正距離はこれまで一部の上位モデルに限られていた機能です。また、iPhone向けゴルフ練習アプリ「Golfboy」との連携にも対応し、iPhoneのカメラで計測したショットの飛距離やボールスピードをウォッチ上で確認できます。計測には三脚とGolfboyの有料サブスクリプションが必要ですが、GT 7 Pro購入者はサブスクリプションを3カ月間無料で利用できます。

健康管理では心電図アプリに対応しています。ウォッチ側面のボタンに約30秒触れて測定する仕組みで、日本のプログラム医療機器承認を取得済みです(心房細動の兆候の検出を補助するもので、18歳以上が対象)。防水は5ATM+IP69で、水深40mまでのフリーダイビングにも対応します。
GT 7:2サイズから選べるスタンダードモデル
GT 7は、スキー分析やからだステータスなど新機能の多くをGT 7 Proと共有しつつ、素材と一部機能を絞ったモデルです。ケースはステンレススチール、ガラスはリチウムアルミノケイ酸ガラスです。
ゴルフは国内2200以上のゴルフ場に対応し、コース形状やグリーン中央までの距離を確認できます。ただし、説明会ではGT 7 Proで追加された高低差補正距離などの新しいゴルフ機能はGT 7では使えないと説明していました。心電図にも対応していません。

一方、新たに音声メモ機能を搭載しました。41mmモデルは約36.5〜37.5gと軽く、バッテリーは通常使用で約14日間です。
WATCH 6:約60秒で最大9項目をまとめて測る「ヘルスグランス」
WATCH 6は、本体側面のセンサーモジュール「HUAWEI X-TAP」を強化しました。12チャンネルのPPG(光学式心拍)センサーと圧力センサーを組み合わせたもので、応答性は前モデル比で約2倍としています。このセンサーを約3秒長押しすると「ヘルスグランス」が起動し、約60秒で最大9つの健康指標をまとめて測定します。心電図アプリはGT 7 Proと同じく日本のプログラム医療機器承認を取得しています。
スポーツ機能はGT 7 Proと同等で、ゴルフの新機能やスキーの滑走分析も使えます。
スマート機能では、eSIMに対応し、スマートフォンを持たずにウォッチ単体で通話やメッセージの確認ができます。ただし、スマートフォンと同じ電話番号を共有する「ワンナンバーサービス」には対応せず、ウォッチ専用の番号(スタンドアローンナンバー)で契約する必要があります。ファーウェイによる2026年9月1日時点の確認では、ソフトバンク、KDDI、楽天の回線で利用できるとのことです。

今後のOTAアップデートでは、1台のウォッチを2台のスマートフォンとペアリングできる機能と、指定した相手に現在地と身体の状態を共有する「安全チェック」機能に対応する予定です。なお、2台ペアリング時はメイン端末の通知をすべて受け取り、サブ端末は着信のみを受ける仕様になるとのこと。たとえば、私用スマートフォンをメインにし、仕事用スマートフォンの着信だけをウォッチで受けるといった使い方を想定しています。安全チェックは、HUAWEI Healthアプリで友達登録した相手にだけデータを送る仕組みです。
バッテリーは、標準のスマートモードで46mmモデルが約4.5日、42mmモデルが約3日。超長時間バッテリー持続モードに切り替えると、それぞれ約11日、約7日に延びます。このモードではヘルスグランスやジェスチャー操作、マップなどの機能が使えなくなります。約15分の充電で1日使えるワイヤレス急速充電に対応し、付属の充電ケーブルはUSB-Cになりました。
LINE通話の相手名表示など、日本向けの改善も
日本のユーザー向けの改善点も紹介されました。ひとつは、Android端末でHealth Connectを経由したヘルスケアデータの連携に対応したことです。これまでは歩数などのデータをGoogle Fitに連携できず、ポイ活アプリや保険会社の健康増進サービスで使えないという声があったといいます。もうひとつは、LINEの着信時に相手の名前が表示されるようになったこと(従来は「不明な番号」と表示)で、GT 7シリーズとWATCH 6の両方で対応しています。

