
アマゾンジャパンは2026年10月29日、生成AIを搭載した次世代パーソナルアシスタント「Alexa+」の国内提供を開始しました。まずは早期アクセスという形で、対象ユーザーに順次案内が届きます。
あわせて、Alexa+向けに設計したスマートクロック「Echo Time」とスマートスピーカー「Echo Dot」を同日からAmazon.co.jpで販売しています。価格はEcho Timeが3万5980円(税込)、Echo Dotが1万7980円(税込)です。
Alexa+とは
Alexa+は、従来のAlexaに生成AIを組み合わせた次世代のアシスタントです。Amazonは「質問に答えるだけのチャットボットではありません」としており、会話だけでなく、ユーザーの代わりにタスクを実行する点を打ち出しています。例えば「暑くなってきた」と話しかけるとエアコンの温度を調整したり、学校への連絡メールを送ったり、ギフトを注文したりできるとのことです。買い物の場合は、注文前に確認を取ります。
従来のAlexaとの大きな違いは、決まった言い回しで指示しなくても通じる点です。言いかけの言葉や複雑なリクエストでも、言葉だけでなく意図をくみ取るとしています。また、使うほど好みを学び、応答が個人に合わせて変わっていきます。
海外では先行して提供されています。米国では2025年2月に発表され、早期アクセスを経て2026年2月に一般提供が始まりました。料金は月額19.99ドルで、プライム会員は追加料金なしです。2026年3月には、北米以外で初めて英国でも早期アクセスが始まっていました。
Alexa+は月額3000円、プライム会員は追加料金なし
早期アクセス期間中、Alexa+は無料で使えます。終了後は月額3000円のサブスクリプションになりますが、Amazonプライム会員はプライム特典として追加料金なしで利用できます。
早期アクセスの対象は、新しいEcho、Fire TV、Fire TV搭載スマートテレビ(パナソニック、JVC。一部モデルを除く)を購入した人や、対応デバイスを持っている人です。Amazon.co.jp/newalexaから申し込むと案内を受け取れます。利用開始後は、対応デバイスに加えてAlexaアプリやブラウザ(alexa.jp)からも使えます。
機能面でAmazonが挙げているのは、1回のウェイクワードで続けて会話できること、季節行事など日本の文化・習慣への理解、アップロードした学校の予定表や取扱説明書をもとにした回答、自然な言葉でのスマートホーム操作などです。スマートホームでは、ダイキン、LIXIL、Nature、パナソニック、Ring、SwitchBotなどと連携します。今後は食べログでのレストラン予約、Uber Eatsや出前館でのデリバリー、チケットぴあでのチケット購入にも対応する予定とのことです。
Alexa+向けに設計されたEcho TimeとEcho Dot
Echo Timeは、半球形のボディに3.2インチの円形タッチディスプレイを備えたスマートクロックです。時計のデザインは100種類以上の組み合わせから選べます。超音波で呼吸の波形と距離を検知する睡眠モニターを内蔵し、ウェアラブルを身に着けなくてもスマートアラームが使えるとしています。カメラは非搭載です。なお、睡眠モニターは健康診断や治療を目的としたものではなく、アプリからオフにもできます。
Echo Dotは、球体のボディを3Dニット素材のファブリックで包んだスマートスピーカーです。Echo Dotシリーズとして初めてスマートホームハブを内蔵したほか、eeroのWi-Fiエクステンダー機能も備え、既存のeeroネットワークのカバー範囲を最大92平方メートル広げられます。Amazon独自のAZ3チップとAIアクセラレーターにより、会話の検出やノイズ除去の精度を高めたとしています。

| 項目 | Echo Time | Echo Dot |
|---|---|---|
| 種類 | スマートクロック | スマートスピーカー |
| 価格 | 3万5980円(税込) | 1万7980円(税込) |
| 形状 | 半球形(3.2インチ円形タッチディスプレイ) | 球体(3Dニットファブリック) |
| カラー | グラファイト、グレーシャーホワイト、コーラルピンク | グラファイト、グレーシャーホワイト、アガベグリーン、コーラルピンク |
| 主な機能 | 超音波睡眠モニター、スマートアラーム、Omnisense(在室検知)、室温センサー、タップジェスチャー | スマートホームハブ、eeroエクステンダー、AZ3チップ、Omnisense(在室検知)、音声ID |
海外で発売済みのAlexa Tabletにも期待
Alexa+を前提にした製品として、海外ではタブレットも登場しています。Amazonは米国時間の2026年10月8日、「Alexa Tablet 12 Pro」「Alexa Tablet 11」「Alexa Tablet 8」の3機種を発表しました。Fire OSではなくAndroidを採用し、Google Playストアが使えるようになったのが大きな変更点です。全機種にAlexa+が組み込まれています。

米国での価格は、Alexa Tablet 8の229.99ドルからAlexa Tablet 12 Proの499.99ドルから(上位版は549.99ドル)まで。米国・カナダ・メキシコでは10月14日、英国・ドイツ・フランス・イタリア・スペインでは10月19日に発売されています。Amazonは今後Fireタブレットを製造せず、最終出荷から4年間はサポートを続ける方針とのことです。
日本では、現時点でAlexa Tabletは発表されていません。ただ、Alexa TabletはAlexa+の利用を前提にした製品なので、日本でAlexa+が始まったことで、国内投入の前提条件のひとつはそろったと言えそうです。価格帯は従来のFireタブレットより上がっていますが、Google Playに対応したAmazon製タブレットが日本でも選べるようになるのか、続報に期待したいところです。
このほか、米国では新しいEcho Show 16やAlexa Photo Frameなども発表されています。こちらの日本展開も気になるところです。


