カメラ付きAIイヤホン「ARES」先行販売 ─ AIグラスの機能を耳元に

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KRETAブランドのカメラ搭載イヤホン「ARES」が、2026年10月28日にMakuakeで先行販売を始めました。一般販売予定価格は4万5190円(税込)で、Makuakeでは数量限定の割引コースを2万8920円(税込、36%オフ)から用意しています。販売期間は11月29日22時まで、お届けは2027年2月末までの予定です。

耳をふさがないオープンイヤー型のイヤホンに、8MPの広角カメラとAIアシスタントを組み合わせた製品です。

なお、製品自体は、2026年初めにIndiegogoでクラウドファンディングを実施していたGlowry Airのものと同じもののようです。

できることは「ディスプレイなしのAIグラス」とほぼ同じ

製品画像を見ると、ARESは左右のイヤホンを後頭部側のバンドでつなぐ耳掛け式で、カメラは耳の前に来る本体の先端に付いています。撮影は本体ボタンか音声で操作でき、写真は3264×2448ピクセル、動画は2112×1568ピクセル・30fpsに対応。電子式手ブレ補正(EIS)と6軸IMUを搭載し、720P/1080P/2Kでのライブ配信もできるとしています。

AI機能は大きく3つです。カメラに映った建物や商品、案内表示の文字などについてその場で質問できる「AIビジョン認識」、日本語を含む15言語で対話できる音声アシスタント、そして142言語対応の翻訳と、録音の文字起こし・要約です。音声アシスタントは機能ボタンの約2秒長押しか「Hey XiaoYi」の呼びかけで起動し、写真撮影や録画開始、音楽再生といった基本操作はオフラインでも音声で行えるとのことです。

カメラとスピーカー、マイクを備え、見ているものについてAIに聞ける。この組み合わせは、Ray-Ban Metaに代表されるディスプレイ非搭載のAIグラスとほぼ同じです。違いは、それをメガネではなくイヤホンの形に収めた点にあります。

メガネ型ではないので、度付きレンズがいらない

個人的には、メガネ型でないことの利点は汎用性の高さにあると思います。メガネを掛けている人がAIグラスを普段使いしようとすると、度付きレンズを入れる必要があり、そのぶん費用も手間もかかります。度が変わればレンズを作り直すことになりますし、家族と共有するのも難しくなります。ARESなら度付きレンズは不要で、手持ちのメガネと組み合わせて使えます。メガネを掛けない人にとっても、顔に何かを掛けずに済む分、AIグラスより手を出しやすいかもしれません。

ただ、気をつけたい点もあります。ひとつはメガネとの併用時の装着感です。耳に掛ける形状なので、メガネのつると耳の上で重なることになります。もうひとつはカメラの位置です。AIグラスのカメラは目のすぐ横にありますが、ARESは耳の前なので、目からは離れた位置から撮ることになります。「見たままを撮る」とはちょっと違った画角になるのではという気がします。

耳元のカメラ自体は、以前からあった

耳に掛けて撮るカメラ自体は、新しいものではありません。2010年には、Bluetoothヘッドセットにカメラを組み込んだ「Looxcie」が登場し、秋葉原でも海外パッケージ品が2万6800円で売られていました。重さは28gで、撮り続けている映像から直前30秒を切り出してAndroidスマートフォンに送る仕組みでした。

30秒前に遡って録画が出来るビデオカメラLooxcie2が12月4日から国内販売開始
このブログでも軽く触れたことのあるLooxcie2が、国内でもNEXXから発売されることになりました。ソリューション開発の株式会社NEXX(本社 東京都千代田区、代表取締役 由利義和、以下NEXXと呼称)は、米国Looxcie社(ルクシーと…

当時のこうした製品は、あくまで「記録するためのカメラ」でした。ARESで新しいのは、カメラの映像をAIへの入力に使い、見ているものについて質問できるようにした点でしょう。カメラ付きイヤホンは2026年に入ってほかのメーカーからも登場しているほか、Appleもカメラ付きのAirPodsを開発中と報じられています。

AIの提供元やアプリの対応OSは未記載

一方で、公開情報だけでは分からない部分もあります。AI機能に使っているモデルやサービスの名称は、記載がありません。料金については、リリースの画像では「AI機能永久無料」とうたっていますが、Makuakeのページでは「アプリが存続する限り」無料という書き方です。長く使うことを考えるなら、後者の条件を前提にしておいたほうがよさそうです。

撮影データの転送はWi-Fi 6で行うとしています。バッテリーは450mAhで、音楽再生は約30時間持つ一方、動画撮影は約2時間です。

プライバシー面では、録画中に点灯する表示灯と、物理的なカメラOFF機構を備えています。イヤホンにカメラが付いていると想像する人は少ないかもしれませんが、AIグラスよりも見た目にカメラっぽさがあります。使う場所への配慮は、AIグラスと同じように求められるでしょう。

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