去年に引き続き、今年読んだ124冊の中で特に面白いと思った本を挙げてみます。といっても、去年のジェノサイドほどに面白い!と思ったものがなかったというのが本音ですけど。それでも強いてあげるなら下記の5冊です。今年読んだ本というだけで、今年出た本ではない点だけご注意を。
無理やり選ばれた少年少女が最後の一人になるまで殺しあうというどこかで聞いたことがあるような内容ですが、殺伐としているだけでなく主人公の心情や政治的駆け引きなどもあり、面白く読めました。今年の1番を選ぶとしたらこれ。
1000年後の日本。人類は呪力という超能力を身に付け、一見のんびりと暮らしているように見える世界。そんな中で世界の構造、裏側に気が付いてしまった子供たちの戦いを描いたお話。最後には意外なクライマックスがまっていました。これは今年でた本ではありませんが、今年読んだ中では面白かったです。
いわゆるジュブナイル。今風にいうとライトノベルかな?ねじ巻き少女の世界観に近い雰囲気(現代をねじ巻き少女の世界の中間くらい?)で船の解体作業に従事する少年と漂着したお金持ちの少女の物語です。ねじ巻き少女風の殺伐とした雰囲気でありながら、友情とか人情とかが底を支えている感じです。正直、人によって意見が大きく別れる本だと思いますが、個人的には楽しめました。
ある日突然、未知の異星体によって地球は封じ込められ、時間の流れが1億分の1になってしまった世界。地球上で1年過ぎると外の世界では1億年が経過しているという斬新な設定のSFの名作です。時間封鎖、無限記憶、連環宇宙の3部作で連環宇宙が今年発刊され完結しました。3部作の中ではやっぱり時間封鎖が一番おもしろかったと思います。
来年はどんな本が出てくるかな?