サーモス、こびりつき2倍長持ちのフライパンなど2026年秋冬新製品7種を発表

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サーモス株式会社が都内で2026年秋冬新製品のプレス発表会を開催し、全7アイテムを8月21日に発売すると発表しました。発表会では、このうち真空断熱ケータイマグ3シリーズと、新コーティングを採用したフライパン「デュラブルプレミアムシリーズ(KFPシリーズ)」の説明が行われました。

市場動向と今回のテーマ

社長室ブランド戦略課マネージャーの簑島氏は、ステンレス製魔法びんの国内出荷が2021年以降は年間約1300万本前後で推移してきたものの、2025年は物価高の影響で減少に転じたと説明。2026年に入っても減少傾向は続いているが、5月・6月は気温上昇もあり前年同月並みから前年超えの実績になったとしています。

ボトルカテゴリーで挙げられたトレンドは2つです。ひとつは持ち運びやすさで、2023年から展開しているキャリーハンドル/キャリーループ搭載モデルは、直営店の売上本数が前年比150.3%と伸びているとのこと。

もうひとつは手入れのしやすさで、2020年に投入した食洗機対応モデルは同130%。昨年8月に発売した内面セラミック加工「セラクリーンコート」採用モデルも、お手入れ満足度95%という評価を得ているということです。

今回のボトル新製品は、この2点をそのまま軸に据えたラインナップになっています。

真空断熱ケータイマグ(JOX-360/480)

キャリーハンドル付きのスクリュータイプ。2025年発売のJOWシリーズが学校・オフィス・ジムなどで好評だったことを受け、より日常使いしやすい0.5L以下の容量帯として開発されたモデルです。

全パーツ食洗機対応で丸洗いでき、フタは水滴が垂れにくいパッキン形状を採用。底面には丸みのある形状を採用しています。商品企画担当の田村氏は、丸底形状の現行品について「コロンとした見た目がかわいい」という声が主に女性ユーザーから寄せられていると説明しました。

項目JOX-360JOX-480
実容量0.36L0.48L
保温効力(6時間)64℃以上68℃以上
保冷効力(6時間)10℃以下10℃以下
本体寸法(幅×奥行×高さ)約7.0×7.0×18.0cm約7.0×7.0×21.5cm
本体重量約0.2kg約0.2kg

カラーはベビーピンク、クリームベージュ、ペールミントの3色。価格はオープンですが、Amazonでは3278円/3608円(どちらも税込)で予約受付中です。

真空断熱ケータイマグ(JPJ-400)

内面にセラクリーンコートを採用したスリムタイプのワンタッチ・オープンモデルです。

スリムタイプはカバンやランドセルに収まりやすい一方、使用者からは「洗いにくい」「乾きにくい」という声が寄せられていたとのこと。はっ水性の高いセラミック加工を内面に施すことで、汚れを落としやすく乾きやすい仕様にしたのが今回のモデルという位置づけです。

全パーツ食洗機対応で、飲み口は外して洗えます。指にかけて持ち運べるキャリーループも備えます。

項目JPJ-400
実容量0.4L
保温効力(6時間)66℃以上
保冷効力(6時間)10℃以下
口径約3.7cm
本体寸法(幅×奥行×高さ)約6.0×7.5×23.0cm
本体重量約0.3kg

カラーはアーモンドベージュ、ミルクホワイト、モスグレー、ペールパープルの4色。価格はオープンですが、Amazonでは3828円(税込)となっています。

真空断熱ケータイマグ(JNL-Sシリーズ)はカラーを刷新

累計出荷本数3000万本(2012年8月〜2024年4月末時点)を突破したJNLシリーズの後継にあたるJNL-Sシリーズは、機能はそのままにカラーを一新します。近年は小学生など子どもの使用が増えているとのことで、パステル調の色を拡充しました。

容量は0.35L/0.5L/0.6L/0.75L/1.0Lの5サイズで、全12色。0.6Lは4色から5色に増えています。

価格はオープンですが、Amazonでは、3058円からとなっています。

水筒メーカーからライフスタイルブランドへ

簑島氏は挨拶の中で、サーモスが水筒のメーカーからライフスタイルブランドへ広がっていく方針を示しました。2019年に参入したフライパンは累計出荷数1000万枚を突破し、売上の柱のひとつに成長。包丁も展開しているほか、アパレル小物のサブブランド「&ondo」では2024年にあったか靴下を、今春には日傘や帽子も発売しています。今回の新製品にポットや「料理もできるお皿」が並ぶのも、この流れの延長にあります。

デュラブルプレミアムシリーズ(KFPシリーズ)

今回の新製品は、そのフライパンシリーズの上位に位置づけられるモデルです。

商品企画担当の竹田氏は、取っ手付きフライパンの購入時に重視される項目として、価格・サイズに次いで「コーティング性能」「軽さ」「お手入れのしやすさ」が挙がったという自社調査(2025年11月実施、全国20〜60代女性500人)を紹介。この3点に対応する形で開発したとしています。

こびりつきにくさが2倍長持ちする新コーティング

新採用の「耐摩耗性デュラブルプレミアムコート」は、コーティングに配合する特殊硬質フィラーの形状を、従来の角ばったものから球形に変えたもの。フィラーが脱落する際に塗膜を傷つけにくくなるため、こびりつきにくさの持続性が向上するという説明です。従来の「デュラブルコート」との比較で、こびりつきにくさが2倍長持ちするとしています。

ダイキャスト製法で20%以上の軽量化

本体の成型には、従来のプレス製法ではなくダイキャスト製法を採用しました。溶かした金属を型に流し入れる製法のため場所ごとに板厚を変えられ、熱を通したい底面は厚く、側面は薄く設計できます。これにより、同社フライパンの特徴である深型を維持したまま、同サイズの従来品(デュラブルシリーズKFM)比で20%以上軽くなったとのことです。

底面のステンレスプレートをなくして洗いやすく

従来はIH対応のために外側底面にステンレスプレートを貼っていましたが、新製品では鉄粉を吹き付ける特殊加工「アイアンコート」を採用し、プレートなしでIHに対応します。プレートの縁にできる汚れ溜まりがなくなるほか、内面もハンドルの留め具がない形状になっています。

カラーはブラウンゴールドの1色展開です。

品番内径/容量本体重量希望小売価格(税込)
フライパン KFP-02020cm約0.5kg7700円
フライパン KFP-02424cm約0.5kg8360円
フライパン KFP-02626cm約0.6kg8800円
フライパン KFP-02828cm約0.7kg9460円
炒め鍋 KFP-026D26cm/3.7L約0.6kg9460円
炒め鍋 KFP-028D28cm/4.6L約0.7kg9900円
玉子焼きフライパン KFP-013E13.0×18.5cm約0.4kg7700円

余談:フライパンのコーティングを長持ちさせるコツ

発表会では、コーティングの劣化を防ぐポイントについても説明がありました。コーティングは熱・摩擦・腐食で劣化するため、対策は次の3方向になります。

1つ目は急激な温度変化と過度な加熱を避けること。水での急冷や空焚きをせず、調理中は中火以下をキープします。冷やす際は水をかけても音がしない程度まで冷ましてからぬるま湯で洗い、予熱は中火で1分以内が目安。同社の言う中火は「炎の先が平面に届く程度」とのことです。

2つ目は摩擦を避けること。高温になるとコーティングが柔らかくなるため、金属ヘラなど硬い調理器具や硬いスポンジは劣化の原因になります。樹脂製・シリコーン製のツールを使い、洗浄には研磨剤を含まない柔らかいスポンジを使うことが推奨されています。

3つ目は腐食を避けること。料理をフライパンに長時間入れたままにすると本体の金属が腐食し、コーティングの劣化につながります。調理後はすぐに皿へ移し、中性洗剤で洗うようにとのことでした。

そのほかの新製品

このほか、今回の秋冬新製品には次の製品が含まれます。いずれも8月21日発売です。

真空断熱ケータイタンブラー(JPI-320/420)

スライドロック機能付きのフタを備えたもれない仕様のタンブラー。底にシリコーンパーツを採用し、静かに置けてすべりにくくしています。容量は0.32Lと0.42Lの2サイズで、深さ9cm以下・直径7cm以上の車のドリンクホルダーに対応します。

ステンレスポット(TTH-1000)

フタを180度回すだけで開く構造の1.0L卓上ポット。倒れてももれない設計で、広口かつ食洗機対応。カラーはホワイトサンド、ソフトセージ、ダスティローズの3色です。

料理もできるお皿5点セット(KSG-5A/KSG-5B)

コンロやオーブンで加熱してそのまま食卓に出せる皿。IH・ガス火・オーブン(上限220℃)に対応し、内面は「高耐久性セラプロテクトコート」。平皿2枚組のGAと、深皿+平皿のGBの2タイプで、いずれも鍋敷き2点と専用ハンドルが付きます。販売チャネル限定品です。

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