ベンキュージャパンは11月12日、ビジネス向けプロジェクターとしては日本発となるAndroid搭載のスマートプロジェクター 「EH600」「EW600」「EW800ST」を発表しました。いずれも11月22日より発売されます。
Android搭載のプロジェクター自体はさほど珍しくはなく、BenQ自身もAndroid TVを搭載したモバイルプロジェクターGV1を発売しています。
これに対して、ビジネス向けのEシリーズは、エンターテイメントではなく、あくまでも便利に使えることに主眼が置かれています。
その利便性としては、PC不要で内蔵ストレージやUSBストレージから写真や動画、Officeファイルなどの投影が可能。Wi-Fi、Bluetoothに対応しており、ChromecastやAirPlayでの投影も行えます。
付属のリモコンもありますが、専用アプリをインストールすれば、スマートフォンをリモコンとして利用可能。また、キーボードやマウスを接続しての操作にも対応しています。
搭載するAndroidは6.0と古く、またGoogle Playにも非対応。ただし、APKのインストールは可能なほか、BenQのおすすめアプリという形でアプリの提供も行われます。デモ機には、FirefoxやYouTubeが用意されていました。
3機種の仕様をざっくり比較すると下記のような感じです。
仕様 | EH600 | EW600 | EW800ST |
---|---|---|---|
解像度 | FHD 1920×1080 | WXGA 1280×800 | WXGA 1280×800 |
輝度 | 3500ルーメン | 3600ルーメン | 3300ルーメン |
コントラスト比 | 10,000:1 | 20,000:1 | 20,000:1 |
投写比 | 1.49~1.64 | 1.55~1.7 | 0.49 |
投影サイズ | 70~150インチ | 60~180インチ | 70~120インチ |
投写距離 | 約2.64m@80インチ | 約2.67m@80インチ | 約0.85m@80インチ |
重量 | 約2.5Kg | 約2.5Kg | 約2.6Kg |
参考価格 | 7万9800円 | 10万8000円 | 11万8000円 |
EW800STのみスローレシオ(投写比)0.49と単焦点になっているのが特徴です。
BenQのプロジェクターは、2009年から10年間、コンシューマー市場では世界シェアNo.1を獲得。2019年第2四半期の4Kプロジェクターシェアでは32%。第1~第3四半期の日本でのシェアは実に56%を誇ります。
今後は、B2B分野にも今まで以上に力を入れていくとしており、ビジネス向けプロジェクターのほか、ワイヤレスプレゼンテーションソリューションのWDC20や、電子黒板的なインタラクティブフラットパネルVAシリーズもアピールしていました。
(source BenQ)