【レビュー】HUAWEI FreeClip 2:スワイプでの音量調整に対応 「10時間つけても痛くない」正統進化モデル

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HUAWEIがイヤーカフ型イヤホンの第2世代モデル「HUAWEI FreeClip 2」のクラウドファンディングをGREEN FUNDINGで開始しました。

今回、一足早く製品をお借りしたので、前モデルと比較しつつ、紹介したいと思います。

装着感が向上したイヤーカフ型イヤホン

HUAWEI FreeClip 2は、耳に挟んで装着するイヤーカフ型イヤホンの第2世代モデル。全体的な形状は前モデルとほとんど変わっていませんが、よく見ると耳の裏に来る部分(コンフォートビーンズ)が若干小さくなっています。

▲HUAWEI FreeClip 2
▲HUAWEI FreeClip 2(左)とFreeClip(右)。耳裏にくるコンフォートビーンズが一回り小さくなっています

このためだけではないと思いますが、重さが片耳5.6gから5.1gに軽量化されています。

特徴的なC-Bridgeも改良されています。ベースがニッケルチタンの形状記憶合金なのは変わりませんが、表面に液体シリコンを使用。弾性が25%アップし、着け心地も向上しています。

▲C-Bridgeの形状は変わっていませんが、若干柔らかくなった印象

個人差だと思いますが、前モデルは長時間装着していると左耳だけ痛みが出てしまい、使い続けるのが難しかったのですが、FreeClip 2は10時間以上装着していても問題ありませんでした。これまで、いろいろなイヤーカフ型イヤホンを試していますが、個人的に痛みが出なかったのは、「JBL Soundgear Clips」と、この「HUAWEI FreeClip 2」だけです。

ケースが大幅にコンパクト化&デニム風の質感へ

イヤホン自体の見た目はあまり変わっていませんが、充電ケースは大幅に変わりました。前モデルの丸型から、今回はスクエア型のデザインになっています。ケースの面積が11%小さくなり、幅は17%もスリム化。ポケットへの収まりが格段に良くなりました。

▲HUAWEI FreeClip 2(左)とFreeClip(右)

この小ささを実現するため、左右のイヤホンを交差させる「クロス配置」が採用されており、ケースへの収納方法が少々特殊になりました。左右の区別がないFreeClip 2だから出来る収め方という気もしますが、正直、慣れるまでは戸惑います。

▲HUAWEI FreeClip 2(左)とFreeClip(右)。FreeClip 2は収納方法が特殊

なお、特にブルーのカラーモデルは、表面に「デニム風の質感」を採用しており、ガジェットっぽさを抑えた上品な仕上がりになっています 。

低音が強化され、よりパワフルに

オープンイヤーはどうしても音質が犠牲になりがちですが、ここもしっかりスペックアップしています。 日本初だというHUAWEI独自特許の「10.8mmデュアル振動板ドライバー」を搭載。前モデルと比較して低音の駆動力が約2倍に向上したとのこと 。

ただ、元のFreeClipも音質面では十分に優れていたということもあるのですが、私の耳では明確な違いはわかりませんでした。オープンイヤーは低音が弱くなりがちなのですが、FreeClip 2ではそういったことがなく、音の厚みもしっかりと感じられます。

なお、音の違いははっきりとは感じられませんでしたが、音漏れは、これまで以上に少なくなっていました。もともと逆音波システムによる音漏れ低減機能を搭載していましたが、改良を重ねて性能が上がっているようです。耳に装着して音楽を再生中に、別のスマホを耳に近づけて録音するという方法で確認したところ、同じ音量であれば、音漏れは1~2レベル下がっています。

「音量調整」がスワイプで可能に

個人的に一番嬉しいアップデートがこれです。 前モデルでは、コンフォートビーンズとアコースティックボールのタップ操作で音量アップと音量ダウンを操作していましたが、FreeClip 2では、コンフォートビーンズのスワイプ操作による音量調整が可能となりました。

また、あらたにヘッドコントロールにも対応。「うなずく」「頭を振る」という動作で、電話への着信応答、着信拒否が可能になっています。

「落下検知」と「ケースサウンド」

面白い新機能として「落下検知」があります。装着中に片方のイヤホンが落下した衝撃を検知すると、もう片方のイヤホンからアラート音が鳴って知らせてくれるというもの。オープンイヤー型は着けているのを忘れるほど軽いので、これは非常に実用的な機能だと思います。

また、充電ケース自体にスピーカーが内蔵され、ケースを開けた時や充電時に効果音が鳴るようになりました 。アプリから「Bongo」「Chess」など30種類以上の音に変更できます。必要かどうかは微妙なところですが、楽しげではあります。

機能・スペック面での進化ポイント

その他、細かなスペック面でも着実な進化を遂げています。

  • 防水防塵: IP54からIP57へ進化
  • Bluetooth 6.0対応
  • NPUプロセッサー搭載: 前モデル比で演算能力が5倍に向上し、AI通話ノイズリダクションなどの処理性能が上がったとのこと
  • スマートな音量調整: 周囲の騒音(55dBA〜85dBA)に合わせて、AIが自動で聞きやすい音量に調整してくれます

まとめ

バッテリー持ちもイヤホン単体で約9時間、ケース込みで約38時間と、前作(8時間/36時間)から伸びており、スタミナも十分。前モデルから「こうだったらいいのに」と思っていたポイントを的確にアップデートしてきた印象です。 初めてイヤーカフ型を使う人はもちろん、前モデルからの買い替えとしても十分に満足できる製品だと思います。

現在、GREEN FUNDINGで支援受付中なので、気になる方はチェックしてみてください。

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