パナソニック、「ラムダッシュ」をメンズ美容シリーズへ拡大——6枚刃パームインを9月発売

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パナソニックは2026年7月23日、メンズ美容領域の強化に向けて、シェーバーブランド「ラムダッシュ」をシリーズとして拡大していくと発表しました。あわせて、シリーズ新製品となる「ラムダッシュ パームイン PRO 6枚刃」3機種(ES-P690U/ES-P680U/ES-P650U)を、2026年9月上旬に発売するとしています。

同日に開かれた発表会では、単に新しいシェーバーを1機種投入するという話にとどまらず、「ラムダッシュ」というブランドをシェーバーの枠を超えたメンズ美容ブランドへと広げていく、という事業方針が説明されました。

「ラムダッシュ」をシェーバーの枠を超えたシリーズに

パナソニックは今回、シェーバーに加えて、ボディトリマーやヘアーカッターといった身だしなみ関連の製品を「ラムダッシュ」シリーズとしてまとめて展開していくとしています。すでにボディトリマーは6月に発売しており、年末にはヘアーカッターを刷新して投入する予定とのことです。これらを「ラムダッシュシリーズ」として束ね、ブランドの価値を広げていく狙いだと説明しています。

背景には、事業の節目もあります。パナソニックのシェーバー事業は昨年で70周年、グルーミング(身だしなみ)事業は今年で50周年を迎えたとのことです。同社はこの半世紀以上にわたって積み上げてきたコア技術と、箱根工場を拠点とするものづくりを強みとして挙げています。

事業目標も示されました。メンズ美容領域全体で、2030年度にはグローバル全体の事業規模を2025年度比で1.5倍まで拡大し、この領域のリーディングカンパニーを目指すとしています。市場の成長を取り込むだけでなく、自ら新しい市場と価値を作り出す立場でありたい、という位置づけです。

背景にある男性美容市場の広がり

こうした戦略の前提として、発表会では男性美容市場の変化が示されました。パナソニックの調査によると、「男性が理美容に取り組むことは良い」と回答した人は、男性で約7割、女性で約8割に上ったとのことです。理美容で重視する点としては「清潔感」が最も多く、次いで「快適さ・心地よさ」が挙がったとしています。

同社はこのデータから、男性美容が「身だしなみ」を整えるという段階から、「自分らしさを表現する手段」へと広がりつつある、と分析しています。特に若年層では、快適さや自分らしさ、自信を持てることを重視する傾向が見られるとのことです。従来の電気シェーバーが50〜60代を主なユーザー層としてきたのに対し、今後は若年層がトレンドをリードしていくという見立ても示されました。

新製品「ラムダッシュ パームイン PRO 6枚刃」

シリーズ拡大の第一歩として位置づけられているのが、新製品の「ラムダッシュ パームイン PRO 6枚刃」です。手のひらに収まるコンパクトなボディが特徴の「パームイン」シリーズに、初めて6枚刃システムを搭載したモデルとなります。

パームインシリーズは2023年の発売以降、累計出荷台数が70万台に達したとのことです。2025年度は、パームイン発売前の2022年度と比べて143%の成長になったとしています。

新製品の主な特徴は、次の3点です。

1つ目は、パームインシリーズ初となる6枚刃システムです。彦根工場で製造する刃を採用し、パームインの5枚刃モデルと比べて、長い癖ヒゲのカット率が約2倍になったとしています。あわせて肌にかかる圧力も約10%低減したとのことです。駆動には、ラムダッシュ史上最速をうたうリニアモーターを搭載しています。

2つ目は、素材と質感です。上位2機種(ES-P690U/ES-P680U)は、アルミニウムの塊から1台ずつ削り出した金属製ボディ「METAL EDITION」を採用しています。洗面所まわりだけでなく、部屋の空間になじむ佇まいを狙ったとしています。

3つ目は、洗浄・充電まわりです。パームインとして初めて、全自動洗浄充電器「パームインポッド」に対応しました。洗浄・乾燥・充電をこれ1台でまかなえるとしています。パームインポッドは最上位のES-P690Uに同梱され、ES-P680UとES-P650Uには別売で対応します。

6枚刃化に伴い、本体は従来の5枚刃モデルよりやや大きく、重くなっています。重量は、従来の5枚刃モデルが約145gなのに対し、6枚刃モデルが約170g、金属製のMETAL EDITIONが約180gとのことです。発表会では、6枚刃を詰め込みつつ持ちやすいサイズ感に収めた点に工夫を凝らした、と説明されました。

新製品ラインナップと価格

価格はいずれもオープン価格で、以下は市場想定価格(税込)です。同時に、5枚刃モデル2機種と、洗浄充電器の単体販売も案内されました。

品番分類特徴市場想定価格(税込)
ES-P690U6枚刃METAL EDITION/パームインポッド同梱8万4000円前後
ES-P680U6枚刃METAL EDITION/ポッドは別売7万5000円前後
ES-P650U6枚刃ポッドは別売5万4000円前後
ES-P550U5枚刃同時発売4万2000円前後
ES-P530U5枚刃同時発売3万4000円前後
ES-2P01全自動洗浄充電器(パームインポッド)単体販売1万2000円前後

いずれも発売は2026年9月上旬の予定です。なお、社会情勢などの影響で発売時期が変わる可能性がある、と付記されています。

化粧品・スキンケアなど非家電領域も視野に

発表会の質疑応答では、今後の展開についても言及がありました。同社は、シェーバーやグルーミングで培った知見を土台に、化粧品やスキンケアといった「非家電」の領域にも踏み込んでいきたいとしています。時期については、具体的な内容が固まり次第あらためて報告するとしたうえで、2〜3年以内をめどに取り組みたい、という考えが示されました。グループ内で女性向け・男性向けのスキンケアを手がけてきた「パナソニック ビューティー」の知見を、男性の肌やムダ毛などに特化して活かしていきたい、との説明です。

「ラムダッシュ」というブランド名を刷新するかどうかも問われましたが、この点については検討していないとのことでした。2002年の誕生以来、日本市場で積み上げてきた信頼を維持しつつ、若い世代にもその価値を届けていく方針だとしています。

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