HUAWEIが若者向けのシリーズとしてあらたに投入したのnova、その下位モデルという位置づけのnova liteを購入してみました。
nova liteは公式ショップや量販店では販売しておらず、MVNOでの販売というちょっと変わった売り方をしていますが、どのみちMVNO回線で使う人が多いのだから、それでも問題ないのかもしれません。
最近は、MVNOでも回線込ではなく端末のみの買い増しもできるようになっていますしね。
なお、nova liteの詳細レビューについてはengadgetで書いていますので参考に。
関連:実力は3万円台に匹敵、1万9800円のSIMフリースマホ「HUAWEI nova lite」レビュー – Engadget 日本版
コストパフォーマンスが抜群にいいnova lite
そんなnova lite、おおよそ1万9800円(税抜)という価格ながら外観は少しも安っぽくないし、スペックもストレージが少ない点を除けばRAMも3GBあるし、少し前なら3万円台で販売していてもおかしくないような感じです。
スペック
仕様 | nova lite | honor 8 | P9 lite |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 5.2インチ | 5.2インチ | 5.2インチ |
解像度 | 1920×1080 | 1920×1080 | 1920×1080 |
プロセッサ | Kirin 655 | Kirin 950 | Kirin 650 |
RAM | 3GB | 4GB | 2GB |
ストレージ | 16GB | 32GB | 16GB |
microSD | 最大128GB | 最大128GB | 最大128GB |
バッテリ | 3,000mAh | 3,000mAh | 3,000mAh |
カメラ | 12MP/8MP | 12MPx2/8MP | 13MP/8MP |
高さ | 147.2mm | 145.5mm | 146.8mm |
幅 | 72.94mm | 71mm | 72.6mm |
厚さ | 7.6mm | 7.45mm | 7.5mm |
重さ | 147g | 153g | 147g |
WiFi | 802.11 b/g/n(2.4GHz) | 802.11 a/b/g/n/ac(2.4/5.0GHz) | 802.11 b/g/n(2.4GHz) |
Bluetooth | 4.1 BLE | 4.2 BLE | 4.1 |
NFC | 非搭載 | 〇 | 非搭載 |
USB | microUSB | Tyep-C | microUSB |
センサ | 加速度、コンパス、環境光、近接、指紋 | 加速度、コンパス、ジャイロ、環境光、近接、磁気、指紋、赤外線 | 指紋、加速度、コンパス、環境光、近接 |
価格 | 19,800円 | 42,800円 | 25,800円 |
スペックを比べてみても、少なくともP9 liteよりも上にいるのがわかります。
ベンチマーク
ベンチマークの結果は下記の通り。
アプリ | nova lite Kirin 655 |
honor 8 Kirin 950 |
ZenFone 3 Snapdragon 625 |
---|---|---|---|
QUadrant | 21898 | 35130 | 38068 |
AnTuTu | 56680 | 89545 | 57439 |
Geekbench(シングル) | 794 | 1562 | 827 |
Geekbench(マルチ) | 3271 | 4779 | 3986 |
3DMark | 395 | 853 | 464 |
さすがにhonor 8には及ばないものの、Snapdragon 625にはかなり迫っています。
Snapdragon 625を搭載した端末が3万円後半~というのを考えると、2万円の端末としてはかなり優秀ではないでしょうか。
カメラ
カメラもそれなりに優秀。
Mate 9と比べると若干暗いですが、これだけ取れれば十分ではないでしょうか?
2万円以下ならnova lite一択
そんな感じで、これから2万円以下の端末を買おうと考えているなら、nova liteが筆頭候補です。
3万円以下の端末で、競合と呼べそうな端末がちょっと思い浮かびません。
もちろんデザインの好みなどもあるので、Priori 4やTommyがいいという人もいるかもしれませんが、私が人に勧めるなら断然これです。
なお、nova liteの各MVNOでの価格は下記のようになっています。
MVNO | 価格(税抜) |
---|---|
IIJmio | 19,800円 |
イオンモバイル | 21,800円 |
goo SimSeller | 19,800円 |
DMMモバイル | 19,800円 |
NifMo | 18,900円 |
BIGLOBEスマホ | 20,880円 |
楽天モバイル | 19,800円 |
LINEモバイル | 19,900円 |
余談:HUAWEIの戦略端末?
この端末、中国ではhonor 8 liteという名称になりますが、デザインを見る限りもともとhonorとして企画された端末なのでしょう。
そして、欧州ではP8 lite(2017)という名称になります。
これは完全に推測でしかないのですが、欧州でもP9 liteはそこそこ売れており、そこにあえて新モデルをかぶせてディスコンにするより、併売狙いで旧モデルのP8 lite(2017)にした、という辺りではないかと思っています。
ただ、欧州でもhonorシリーズは販売されており、honor 8 liteとしても良さそうなのですが、あくまでHUAWEIブランドで出したかったということなのでしょうかね?
日本の場合は欧州と同様にP9 liteがまだ売れているというのと、今回はnovaを投入するし、novaシリーズが1台しかないと見劣るするということで、nova liteとしてリリースした、という感じではないでしょうか(海外ではnova plusという大画面モデルが出ているのですが、MateやPシリーズ含め、日本ではplusが出ないですね)。
今回発表されたnovaは海外では2016年10月にリリースされているモデルで、4か月遅れでの日本への投入です。
これは、海外と同様にビジネスフラッグシップのMateシリーズ、フラッグシップのPシリーズ、若者向けのnovaシリーズという3シリーズ展開という形を整えるためで、実は力を入れているのはnova liteのほうじゃないかという気がしています。
価格設定も大幅に下げてきているし(これは欧州でも同様)・・・考えすぎでしょうかね?