EMEET PIXY Wirelessレビュー:会議専用には高機能、撮影や配信もこなせるAI追尾カメラ【PR】

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EMEETから、ワイヤレスのAI自動追跡カメラ「EMEET PIXY Wireless」が登場しました。実売価格は2万9999円(税込)で、カラーはブラックの1色展開です。

PIXY Wirelessは、いわゆる据え置き型のWebカメラとは少し毛色が異なります。バッテリーを内蔵していてケーブルレスで使え、雲台(ジンバル)が物理的に動いて被写体を自動で追いかけてくれるカメラです。メーカーはこれを「AI PTZカメラロボット」と位置づけています。PTZとは、Pan(左右の首振り)・Tilt(上下の首振り)・Zoom(ズーム)の頭文字で、本体が動いて画角を変えられるタイプのカメラを指す呼び方です。本来は配信やコンテンツ制作、スポーツの記録あたりが主戦場として想定されているようです。

本機は、従来のUSB接続モデル「EMEET PIXY」をベースに、バッテリーとWi-Fi接続に対応したモデルです。USB給電前提だった旧モデルに対し、設置場所の自由度が高くなっています。

今回はメーカーから提供を受け、オンライン会議と机上での手元撮影を中心に試してみました。会議専用のWebカメラとして見るとやや高機能ですが、手元撮影や配信まで1台でこなしたい人には面白い選択肢です。

外観と基本仕様

本体サイズは約78.5×78.5×128mm、重量は440gです。手のひらに乗る円筒形ですが、Webカメラというよりは小型の三脚ヘッドや監視カメラに近い見た目で、机に置いて使う前提のサイズ感です。底面に1/4インチのネジ穴があり、一般的な三脚やマウントにそのまま取り付けられます。

主な仕様は以下の通りです。

項目内容
イメージセンサーSony 1/2.55インチ(有効800万画素)
最大解像度USB有線時:3840×2160(4K)@30fps/1920×1080@60fps|ワイヤレス時:最大1920×1080(フルHD)@30fps
絞りF1.8
視野角97°
フォーカス固定
HDR対応
雲台可動域パン±150°(計310°)/チルト±90°(計180°)
マイク48kHz内蔵マイク×1(3.5mmジャックで外部マイク接続可)
バッテリー駆動時間約8時間
ストレージmicroSDスロット(最大1TB、カードは別売)
接続Wi-Fi 2.4G/5G、RTMP配信対応
インターフェースUSB-C(充電・接続)、3.5mmジャック
防水非対応
対応OSAndroid/iOS/Windows/macOS(EMEET STUDIO)
価格2万9999円(税込)
▲正面
▲背面。下部に録画用のmicroSDスロット、USBポート、外部マイク用の3.5mmジャック

注意したいのは解像度です。4K(3840×2160)での撮影・録画はUSB有線接続時に限られ、ワイヤレス接続時は最大でフルHD(1080p/30fps)までです。つまり「ケーブルレスの自由さ」と「4Kの高画質」は、現状どちらかを選ぶことになります。

付属品は、本体のほかに携帯用収納バッグ、USB-Cケーブル(1.5m)、USB-C to USB-Aアダプター、マニュアル類です。

▲専用のキャリングケースが付属

本体はプラスチックではありますが、マット仕上げで質感は悪くありません。ただ、バッテリーを搭載しているため、実測で約443gとそこそこ重めです。底面には三脚穴があり、三脚等に設置して使うこともできます。屋外で利用する場合には、カメラ用三脚などに固定すると使いやすそうです。

▲底面には三脚用のネジ穴があります
▲カメラ用の三脚などに設置が可能

セットアップとEMEET STUDIO

PIXY Wirelessの操作は、専用ソフト「EMEET STUDIO」から行います。Android/iOS/Windows/macOSに対応していて、スマートフォンとはワイヤレス(Wi-Fi)で接続して、どこにでも置いて撮影可能です。

Windowsでは、「EMEET STUDIO 2(Beta)」がワイヤレス対応しているとのこと。今回はこのアプリを利用しています。

▲PC向けアプリは公式サイトからダウンロード可能

カメラの位置調整やデジタルズーム、トラッキングなどの設定のほか、美肌効果などのエフェクトをかけることも可能です。また、アプリ上で設定できる「仮想カメラ」を有効にすると、EMEET STUDIO 2(Beta)で行った各種エフェクトを有効にしたまま、TeamsやGoogle Meet、その他サードパーティアプリでカメラを使用できます。

▲Windows版「EMEET STUDIO 2(Beta)」の画面。仮想カメラを有効にすると、サードパーティアプリでも各種エフェクトを有効にしたまま利用できる
▲Androidアプリの画面。仮想カメラはないですが、それ以外はWindows版と同等です

オンライン会議で使ってみる

まず試したのがオンライン会議です。PIXY Wirelessはバッテリー駆動でケーブルがいらず、AIによる自動追尾に対応しています。発表したり身振りを交えたりする場面では、自分が動いてもフレームから外れにくいのは利点になりそうです。

一方で、固定席で話すことが中心の一般的なオンライン会議では、自動追尾やバッテリー駆動を活かす場面はそれほど多くありません。多少動いてもフレームから外れにくい利点はありますが、会議専用と割り切るなら、1万円前後の一般的なWebカメラでも十分なケースは多そうです。

一方で、PIXY Wirelessは97°の広角レンズと48kHzの内蔵マイクを備え、ノイズキャンセリングモードも利用できます。会議用途でも、まずは本体だけで使い始められる手軽さはあります。ワイヤレスなので必要な時だけさっと設置して、机上がごちゃごちゃしないなどのメリットはあります。

▲実際のMTGの画面はキャプチャできなかったので、1人でTeams会議中。EMEET STUDIO 2の設定がそのままTeamsのカメラ映像にも反映します
▲Teamsの設定画面。「EMEET STUDIO Virtual Camera」が仮想カメラ。「PIXY Wireless-502175」を選べば直接カメラに接続も可能

机上での手元撮影で使ってみる

次に、本来の用途とは少し違うかもしれませんが、「手元撮影」を試します。PIXY Wirelessは1/4インチネジでの固定に対応し、EMEET STUDIOの自動画像回転機能を使えばオーバーヘッドマウント(真上からの俯瞰撮影)にも対応します。両手を使う作業を真上から撮れるため、ガジェットの開封や簡単な組み立てを記録したい場面では使いやすそうです。

▲手元撮影。画角の調整だけでなく、ズーム(デジタルズーム)なども行えます
▲この状態で撮影していたもの。ここまでするなら、別のカメラでもいい気がします

ただ、俯瞰撮影用にしっかり固定して使うのであれば、必ずしもPIXY Wirelessでなくてもよさそうです。PIXY Wirelessの良さは、必要なときにすぐ取り出して使えるワイヤレス運用のしやすさにあります。そのため、手元撮影でも本格的な俯瞰撮影より、机上に置いて作業の様子をさっと撮るような使い方のほうが合っています。

▲さっと取り出し、机上に置いてすぐに使い始められるのが本機の魅力

また、本機はフォーカスが固定式です。ワイヤレスではないPIXYはオートフォーカスだったので、ここは残念なポイントです。最短撮影距離の公称値は見当たりませんでしたが、試した範囲では15cm前後がピントの合う限界に近い印象でした。

マルチカム・ライブ配信もできる

今回はオンライン会議と手元撮影で使用しましたが、PIXY Wirelessはもともと配信・撮影向けの製品です。複数台をPCやスマホ1台でワイヤレスに接続して画角を切り替える「マルチカム」や、EMEET STUDIOからの複数プラットフォーム同時配信にも対応しています。レビュー動画やライブ配信で「全体」と「手元」を切り替えたい人にとっては、複数台構成を比較的シンプルに組める選択肢になりそうです。

▲複数の配信プラットフォームに対応

気になった点

現時点で仕様面から気になるのは、次のあたりです。

まず、ワイヤレス接続時の画質が最大フルHD(1080p)までに限られる点です。4Kは有線接続時のみなので、ワイヤレス運用を前提にする場合は、この仕様を踏まえて選ぶ必要があります。

次にフォーカスが固定式である点。寄りの撮影でどこまで対応できるかは使い方次第になりそうです。また、防水は非対応で、屋外での使用は天候に注意が必要です。プロの映像制作で使われるNDIにも対応していません。重量は440gと、一般的なWebカメラよりはしっかりした重さがあります。価格は2万9999円で、会議用途中心の一般的なWebカメラと比べると高めです。

まとめ:会議専用には過剰、撮影まで1台で回したい人に

EMEET PIXY Wirelessは、ワイヤレス・バッテリー駆動・AI自動追尾という、Webカメラの枠に収まらない機能を持ったカメラです。

会議専用のWebカメラとして見ると、機能も価格もややオーバーです。一方で、会議に加えて手元撮影や簡単な配信まで1台でこなしたい人にとっては、選ぶ理由のある製品です。固定フォーカスや防水非対応など注意点はありますが、ケーブルなしですぐ使い始められる機動力は、この製品ならではの強みです。用途が合えば、有力な選択肢になるでしょう。

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