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最長30日バッテリーが持つWear OS、「TicWatch Pro」レビュー

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年末の割引セールを実施している、TicWatch Proを購入してみました。Wear OSなスマートウォッチですが、バッテリーが最長で30日持つというのが特徴です。

ただ、今回購入したのは米Amazonから。米国でも同じく年末セール中なのですが、50ドルオフで送料込み217.42ドルに。これなら日本で購入するよりも安い……と思っていたのですが、今見たら10%オフの2万9499円 + Amazonポイント20%(5900ポイント)還元で日本のほうがお得になっていました。ちなみに米国で購入しても物は同じなので技適もちゃんと付いています。

メーカーは中国Mobvoi。元Googleのエンジニアらによって2012年に設立されたスタートアップです。もともと中国語の音声認識などの次世代ヒューマンインターフェースの研究開発をしていたようですが、Wear OS向けに中国語の音声検索技術を提供したことをきっかけに(?)Googleと提携。2016年にはTicWatchシリーズをリリースしています。

懐かしい感じのデザインなTicWatch Pro

TicWatch Proは、見た目はちょっとごついスマートウォッチ。デザイン的には一昔前かなという印象です。昔のLGとか、こんな感じでしたね。

ケース径は45mm。もう少し大きな印象だったのですが、着けた感じは思っていたよりも小さめ。カシオのPRO TREK Smart WSD-F20と比べると一回り小さいです。

ディスプレイは1.39インチ 400×400のAMOLED。これに加えて、モノクロのFSTNディスプレイも搭載する2層式ディスプレイが特徴となっています。

▲FSTNでの表示。デザインの変更はできません。

背面には心拍モニター装備。充電は専用の充電台を使うタイプです。なお、GPS、NFCにも対応しています。

▲ベルトは市販の22mmのものと交換可能。ただ側面に穴が無いので、スライドバネ棒のものでないと厳しいかも

SoCはすでに世代遅れとなったSnapdragon Wear 2100で、バッテリー容量は415mAh。Wear OSとしては大容量ですが、普通に使うと約2日の電池持ちとのこと。

ただ、先のFSTN表示を組み合わせることで、2~5日程度の電池持ちになります。スマートフォンとの連携は出来ませんが、FSTNの時計表示だけであれば30日持つとのこと。

1月に発売となるWSD-F30が同じような仕組みです。

機能としては、ごく普通のWear OS

機能的な面では、ごく普通のWear OSスマートウォッチ。それ以上でも以下でもありません。ただ、これまでは歩数などをカウントするアプリは、TicWatch標準のTicHealthがメインだったのですが、Wear OS 2.2のアップデートで、右からスワイプして表示するフィットネスアプリをGoogle Fitに設定可能となりました。

▲右からスワイプして、画面を長押しすると切替できます

側面にボタンが2つありますが、上側は電源ボタン兼用。単押しでホーム画面に戻ったり、アプリ一覧を表示できます。

下側のボタンは動作をカスタマイズ可能で、カレンダーやGoogleマップの起動などにも使えます。

▲「設定 > カスタマイズ > ハードウェアボタンのカスタマイズ」から起動アプリを変更可能

デザインをもう少し頑張って欲しい

AMOLEDとFSTNディスプレイを自動で切り替えるエッセンシャルモードで6時間ほど使っていますが、色々弄ったりしている割にバッテリーは10%ほどしか消費していません。確かに2日以上は余裕で持ちそうです。

Wear OSの弱点は電池持ちだと思っているので、それを解決しているTicWatch Proには頑張って欲しいところ。ただデザインがイマイチかなぁ……。

日本ではまだ発売されていませんが、それなりにスマートなデザインのTicWatch C2も発表済み。残念ながら2層ディスプレイは非対応なのですが、今後、バッテリー持ちの優れたSnapdragon Wear 3100を搭載しつつ、2層ディスプレイにも対応したスマートウォッチの登場を期待したいところです。

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