CHUWI(ツーウェイ) が日本国内向けにMakuakeでクラウドファンディングを実施した8.4インチAndroidタブレット、Hi9 Proをレビュー用にお借りしました。
もともと海外でも販売されている製品ですが、日本向けに対応周波数を変更したり、技適を取得するなどを行っています。ただし、Makuakeのコメントを見てみると、なかなかに不具合が多く、炎上気味。今回は、その辺の不具合も含めてレビューしてみたいと思います。
まず仕様の確認から。特にこれといった特徴はないのですが、8.4インチ 2560 x 1600は、定価2万4000円のタブレットにしては高解像度なのが特徴と言えば特徴でしょう。
なお、SoCは、公式にはHelio X23のはずですが、CPU-ZやAnTuTuではHelio X25(MT6797T)と表示されます。
仕様 | Hi9 Pro |
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ディスプレイ | 8.4インチ IPS |
解像度 | 2560×1600 |
SoC | Helio X23(X25?) |
RAM | 3GB |
ストレージ | 32GB+microSD(128GB) |
バッテリー容量 | 5000mAh |
背面カメラ | 8MP |
前面カメラ | 5MP |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
サイズ | 217.4 x 128.9 x 7.9mm |
重さ | 340g |
LTE対応バンド | 1/3/8/18/19/21/28/41 |
その他 | DSDS、3.5mmジャック、USB Type-C |
OS | Android 8.0 |
背面もシンプル。左下に空いている穴はスピーカー。この位置にありますが、机上に置いても意外と音はこもりません。
正面向かって右側面に電源ボタンとボリューム。SIMスロットとUSB Type-C、3.5mmジャックは上面に集まっています。
DSDS対応ですが、SIMスロットはSIM2がmicroSDと兼用するタイプです。
とりあえずベンチマークの結果は下記。やはり、ごく平均的なミドルクラス端末といったところ。グラフィック処理が重いゲームはしんどいですが、ブラウザやSNS、動画視聴などの一般的な用途でなら問題はないでしょう。
ゲームをしている様子などは、公式が動画を配信しているのでそれを参考に。
いくつかの不具合
冒頭でMakuakeのコメントが炎上していると書きましたが、レビュー用の端末でもいくつかの不具合を確認しています。
まず、SIMの問題。SIM1のSIMを認識しないのですが、SIM2では問題なく認識。そして、SIM2で認識後にSIM1に挿すと、今度は認識されます。再起動するとまた認識しなくなるのですが、最初にSIM2に入れれば大丈夫。
だったら最初からSIM2だけ使えばいいのですが、そうするとmicroSDが使えなくなるのが悩ましいところです。
2つ目は、スピーカーの問題。音が揺らぐというか、一瞬音が大きくなり、また戻るという動作が見られます。最初、ランダムに発生しているような気もしたのですが、どうも楽曲の中で同じタイミングで大きくなっているようです。
確信はありませんが、曲の中でも、もともと音が強くなる(大きくなる)箇所でその音を増幅しているような雰囲気です。
最後はCPU。カタログ上はMediaTek Helio X23(MT6797D)なのですが、先に書いた通り、X25(MT6797T)として認識されます。これだけなら、アップグレードしたのかなぁという話で済むのですが、実は同じタイミングでリリースされたHi9 Plusについてもカタログ上はHelio X27(MT6797X)だったのが、X25として認識されているようです。
これ、製造段階で間違えた(あるいは工場が勝手に変更した?)のではとも思うのですが、真相はどうなんだろう。
CPUを除いては、ソフト的に対応できそうな気がするので、早急に対応して欲しいところです。
現状、Amazonなどでは国内正規品は購入できないのですが、近いうちに販売されるのでしょう。その時は不具合が解消しているのかどうかを確認したほうがいいかもしれません。
上記の不具合が解消されている前提なら、可もなく不可もなく、手頃な端末だと思います。