先日、Adobeの生成AIサービス「Adobe Firefly」がベータ版として一般公開されましたが、Photoshopのベータ版アプリでも生成AIを利用した機能が使えるようになっています。
「ジェネレーティブ塗りつぶし」というあまりパッとしない名称ではありますが、機能自体はかなり強力です。いまのところできるのは、被写体の追加や削除、書き変え、背景の生成、画像の拡張など。
例えばトップの画像は、HUAWEI Watch Dの部分を選択し、「Cyberpunk」と指定した結果です。おそらくAIが考えたであろうサイバーパンクっぽいなにかに書き換わっています。
また、時計部分だけを削除することも可能。ぱっと見ではほぼ違和感がありません。
AI生成部分は別レイヤーになっているので、修正も簡単。また、何パターンか生成してくれたものを選ぶこともできます。
背景の拡張も簡単です。拡張をするだけなら、プロンプトで指定することなく、範囲を選択して数クリックするだけで済みます。
例えば、上の写真の右側を少し伸ばしたのが下記。こちらも違和感はありません。
こちらは別パターン。
他にも、影の形を変えてみたりといったことも可能です。
生成AI自体はAdobe Fireflyと同じものを使っているので、学習にはAdobe Stockを利用しています。そのためなのか、動物などはつくりものっぽい画像になることが多めな印象です(指定の仕方が悪いのかも)。
まだ英語でしか指示できないのですが、近いうちに多言語化してくれるのではと思います。
ここまで加工技術が進むと、写真の真偽を見抜くのも難しくなってきますが、そういった問題には一旦目を瞑るとして、個人的にはいろいろと使い勝手がいい機能な気がします。
Source: Adobe