
Nottaが、カード型AIボイスレコーダーの新モデル「Notta Memo Pro」を発表しました。9月28日(月)に公式ECストアで先行予約販売を開始し、10月13日(火)に正式発売します。価格は2万9700円(税込)。
Notta Memoシリーズは、これまで初代モデルとType-Cモデルをレビューしてきました。今回はNotta Memo Proを提供いただき、約1か月使ってみたので、使用感などをお伝えします。




先に結論を書いておくと、文字起こしや要約などのソフトウェアは従来のNotta Memoと同じです。変わったのはハードウェアで、中でも大きいのは本体にUSB-Cポートが付いたことです。
3世代のNotta Memoを比較
Notta Memo Proは、シリーズ3代目にあたるモデルです。今回はデザインが一新され本体サイズは幅77.2×高さ56×厚さ3.9mmに。従来モデルより幅が約9mm短くなりました。カラーはシルバーグレーとスペースブラックの2色です。




初代モデル、Type-Cモデルとの違いを表にまとめました。
| 項目 | Notta Memo | Notta Memo Type-C | Notta Memo Pro |
|---|---|---|---|
| サイズ | 86.1×55.1×3.5mm | 86.1×55.1×3.5mm | 77.2×56×3.9mm |
| 重量 | 28g | 28g | 30.0g(実測) |
| ディスプレイ | 小型モノクロ | 小型モノクロ | 0.95インチ カラーAMOLED |
| マイク | MEMSマイク×4+骨伝導マイク | MEMSマイク×4+骨伝導マイク | マイク×2+骨伝導マイク |
| 推奨集音距離 | 3m | 3m | 5〜6m(最大8m) |
| バッテリー | 470mAh | 470mAh | 600mAh |
| 累計録音時間 | 約30時間 | 約30時間 | 45時間以上 |
| ストレージ | 32GB | 32GB | 64GB |
| Bluetooth | 5.3 | 5.3 | 5.4 |
| 充電・接続 | 専用ポゴピンケーブル | Magbridgeケース(USB-C)/専用ポゴピンケーブル | 本体にUSB-C |
| データ転送 | スマホ(Bluetooth/Wi-Fi) | スマホ、PC(USB) | スマホ、PC(USB)、Wi-Fi自動クラウド同期 |
| 録音モード | 物理スイッチで切り替え | 物理スイッチで切り替え | 自動認識 |
| 価格(税込) | 2万3500円 | 2万5500円 | 2万9700円 |
バッテリーは470mAhから600mAhに増え、累計録音時間は約30時間から45時間以上に伸びました。オフラインでの待機時間は45日以上とのことです。ストレージは32GBから64GBに倍増しています。
マイクは4基のMEMSマイクと骨伝導マイクから、2基のマイクと骨伝導マイクという構成に変わりました。数は減りましたが、推奨集音距離は3mから5〜6mに伸びています。個々のマイクの性能が上がったので数を減らしても問題ない、ということなのかもしれません。
付属品は、マグネットリング、マグネットケース、USB-Cケーブル、マニュアル類です。


USB-Cが本体に付いた
Type-Cモデルは、名前のとおりUSB-Cで充電できるようになったモデルでした。ただ、USB-Cポートがあるのは付属のMagbridgeケース側で、本体との接続は従来どおりポゴピンです。ケースを付けない場合は、専用のポゴピンケーブルが必要でした。
これに対してNotta Memo Proは、本体底面にUSB-Cポートがあります。


これで、充電にもPCとの接続にも、手持ちのUSB-Cケーブルがそのまま使えます。専用ケーブルやケースを持ち歩く必要はなく、出先でもPCやスマートフォンの充電ケーブルで済みます。1か月使ってみて、一番便利だと感じたのがこの点です。
また、付属のケーブルはUSB-C to Cになりました。Type-Cモデルのレビューでは、付属ケーブルがUSB-C to Aだった点を残念なポイントとして挙げていましたが、ここも改善されています。
PCとの接続では、ChromeまたはEdgeでNotta Web版を開き、USBで接続すると録音データを直接転送できます。転送速度は2000KB/sとのことで、Type-Cモデルの最大800KB/sより速くなっています。約35分の録音データを転送してみたところ、約5秒で完了しました。Type-Cモデルでは、約35分の録音データの転送に15秒ほどかかっていました。


USB-Cポートを載せたことで、本体の厚みは3.5mmから3.9mmに増えています。重量は実測で30.0gでした(Type-Cモデルは28g)。付属のマグネットケースを装着すると45.6gです。
数字の上では厚く、重くなっていますが、使っていて気になることはありませんでした。多少厚みが増しても、USB-Cが本体にある方が便利です。


カード型のボイスレコーダーは、クレジットカードと同じくらいのサイズに収めることを重視した製品が多く、その結果、充電には専用ケーブルやマグネット端子を使うものが大半です。その点、Notta Memo Proはクレジットカード(85.6×54mm)サイズの呪縛から逃れてくれました。それで持ち歩きやすさが変わったかというと、 そんなことはありません。カード型ボイスレコーダーは、カードサイズにこだわらず、積極的にUSB-Cを採用してほしいと思います。


カラーディスプレイで録音状態が見やすくなった
ディスプレイは、従来の小型モノクロ画面から、0.95インチのカラーAMOLEDに変わりました。


地味な変更ですが、録音の開始と停止が見やすくなりました。録音中も画面が消えず、経過時間が表示される仕様です。録音できているかどうかを一目で確認できるのは、ボイスレコーダーとして大事な部分です。
録音中にRECボタンを短く押すと、その時点にブックマークを付けられます。マークを付けると本体が振動し、画面にブックマークアイコンが表示されます。Nottaに同期したあと、ブックマークから文字起こしの該当箇所に移動したり、その位置から音声を再生したりできます。なお、RECボタンを長押しすると録音が終了するので、短く押すのがポイントです。


また、録音モードの自動認識にも対応しました。従来モデルは、通話録音と対面会議の録音を本体の物理スイッチで切り替える必要がありました。Notta Memo Proは、骨伝導マイクの信号強度をもとに、利用シーンに合った録音モードを自動で選ぶ仕組みです。
私は通話録音には使っていないので、自動切り替えの精度は検証できていません。ただ、スイッチの位置を気にせず、ボタンを押すだけで録音を始められるようになったのは便利でしょう。
Wi-Fi自動クラウド同期で「アプリを開く」手順がなくなった
従来のNotta Memoでは、録音データを転送するときに、スマートフォンのNottaアプリを開いて接続する必要がありました。
Notta Memo Proは、あらかじめ登録したWi-Fiネットワークにつながると、録音データをNottaのクラウドへ自動でアップロードします。同期はバックグラウンドで行われるので、アプリを開く必要はありません。業務で使う場合う、社用ネットワークに繋げられるかがポイントになりますが、接続できるなら便利でしょう。
設定はNottaアプリかNotta Web版から行います。注意点は、対応するのが2.4GHz帯のWi-Fiのみということです。5GHz帯だけのネットワークは登録できません。登録できるネットワークは最大3件で、4件目を追加すると、最も長く使っていないネットワークが置き換えられます。


同期が始まる条件は次のとおりです。
- 自動クラウド同期がオンになっている
- 本体が待機中で、アップロード待ちの録音がある
- 登録済みのWi-Fiネットワークの範囲内にある
- バッテリー残量が20%を超えているか、給電中である
同期中に録音を始めると、録音が優先されて同期は止まります。また、USBでNotta Web版に接続している間は、自動同期は一時停止します。アップロードが完了した録音は、本体から自動で削除されます。
1か月使ってみて、同期は問題なく行われました。スマートフォンのアプリを開く必要がないので、同期の手間がなくなっています。
ただし、Wi-Fiのある場所で本体の電源を入れないと同期は始まりません。Notta Memo Proの電源は、使っていないと自動で切れるので、自宅や会社に戻ってから電源を入れないと同期しません。同期の条件に「待機中」とあるので仕様どおりの動作ですが、帰宅したら電源を入れる、という習慣は必要になります。
ソフトウェアは従来と共通
文字起こしや要約、Notta Brainといったソフトウェア面は、従来のNotta Memoと同じです。使い方や文字起こしの精度、Notta Brainについては、既報のレビューを参照してください。






プランについては変更があります。Notta Memoシリーズの購入者が無料で使える「スタータープラン」は、9月17日(木)から「ハードウェアプラン」に名称が変わり、月間の文字起こし時間が300分から600分に拡大しました。シリーズ全製品が対象です。
ハードウェアプランの主な内容は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 文字起こし時間 | 毎月600分 |
| 1回の連続録音時間 | 最大5時間 |
| AI要約 | 月100回まで |
| ファイルインポート | 月100ファイルまで |
| 2か国語文字起こし・翻訳 | 月4回まで |
| 1か国語リアルタイム翻訳 | 月2回まで |
月600分あれば、60分の会議を週2回程度行っても収まります。
気になった点
普段、レビュー時には気になった点も挙げているのですが、今回、気になった点は特にありませんでした。厚みや重さの増加も気になるほどではありません。
強いて挙げるなら、前述のとおり、Wi-Fiで同期するには電源を入れる必要がある点です。
もう1点、相変わらずGalaxyには貼り付けられません。カメラが縦に並ぶデザインのため、マグネットリングを付けるスペースがありません。これはNotta Memシリーズが悪いというより、Galaxyの宿命でしょうか。


カメラが1つ少ないGalaxy Z Fold8ならいけるかと思いましたが、下がはみ出てしまいました。


まとめ:カード型はこうあってほしい
Notta Memo Proは、基本的な使い勝手は従来のNotta Memoと変わりません。文字起こしや要約はこれまでどおりNottaのサービスで行います。
変わったのはハードウェアで、本体へのUSB-C搭載とWi-Fi自動クラウド同期によって、充電と転送にかかる手間が減りました。カラーディスプレイで録音状態が見やすくなったのも、日常的に使うと違いを感じる部分です。
厚みは0.4mm増えましたが、使っていて気になることはありませんでした。カード型のボイスレコーダーは、カードサイズにこだわるより、本体にUSB-Cを載せてほしいと改めて感じました。
これからAIボイスレコーダーを買う人にとっては、Type-Cモデルとの価格差(4200円)をどう考えるかくらいで、Proを選ばない理由はあまりありません。Type-Cモデルや初代モデルを使っている人は、ソフトウェア面の差はないので、専用ケーブルやアプリでの転送の手間を減らしたいかどうかが買い替えの判断材料になりそうです。
Notta Memo Proは、9月28日(月)に公式ECストアで先行予約販売を開始し、10月13日(火)に正式発売します。価格は2万9700円(税込)です。
なお、10%オフになるクーポンコードを提供いただいたので、あわせてご利用ください。
購入リンク:
Notta Memo Pro|AI Capture Device|高精度文字起こし・自動クラウド同期
・クーポンコード:TGN374RP
・有効期限:10月31日 23:59まで

