2015年にリリースされ、日本でも購入可能になったことで大きな話題になった左右も完全ワイヤレスなBluetoothイヤホン Earin。この左右もワイヤレスなイヤホンは、どうやら「True Wireless Earbuds」あるいは「Truly Wireless Earbuds」と呼ぶようですが、Earin以降、ぞくぞくとリリースされたり、クラウドファンディングに登場したりしています。
まだ発売していないものもありますが、ここではそんなTrue Wirelessなイヤホンを幾つか紹介します。
- 左右ワイヤレスの元祖 Earin
- 心拍センサも内蔵したThe Dash
- The Dashの廉価版、The Headphone
- Siriに対応したApple純正イヤホン AirPods
- オーディオメーカーのイヤホン ONKYO W800BT
- イヤーピースがないPHAZON
- 外耳道の音を拾ってクリアな音声を伝える Ripplebuds
- 世界最小のTrue Wireless、ERATO Apollo7
- 充電までワイヤレスになったTruu
- Samsung版のThe Dash、Gear IconX
- 機能を絞って低価格を実現するFireFlies
- スポーツ用途に特化したJabra Elite Sport
- スポーツ用途に特価した低価格イヤホン Axum
- 自動翻訳機能付きのヘッドセット Mymanu
- MotorolaのVerveOnes
- スマートフォンと連携するスマート耳栓 Hush
- その他もろもろ
- 更新履歴
左右ワイヤレスの元祖 Earin
2014年にKickstarterでキャンペーンを行っていたEarin。これ以前にも左右ワイヤレスというのはあったようですが、充電ケースがあり、本体のバッテリ要領の少なさをカバーするという流れを作ったのはEarinではないかと思います。
ヨドバシでも販売していましたが、現在はお取り寄せになっています。Amazonにもありますが、少し高めですね。
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心拍センサも内蔵したThe Dash
ドイツのメーカー BragiがリリースしたThe Dash。これもKickstarterで出資募集していたものです。
もともと2014年10月にリリース予定でしたが順調に遅れ、2016年2月にリリースされました。
Earinと違い、4GBのストレージを内蔵しており単体で音楽プレーヤとして利用可能。また、歩数や距離などを計測できるほか、心拍センサも内蔵するなど、割と全部入りです。1mの防水にも対応。
公式ショップでも$299で販売中ですが、残念ながら日本への発送には対応していません。
Amazonにも出ていますが、やっぱり高めですね。
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The Dashの廉価版、The Headphone
The DashのBragiが発表した廉価版のThe Dashと言えそうなのがThe Headphoneです、
純粋にヘッドセットとしての機能だけに絞り、心拍センサやフィットネストラッカ、音楽プレーヤー機能などは省かれています。
その分、価格は$149とThe Dashの半額になりました。
2016年11月に発売予定となっています。
Siriに対応したApple純正イヤホン AirPods
イヤホンジャックが廃止されたiPhone 7と同時に発表されたApple純正の左右ワイヤレスなヘッドセット AirPods。
他のイヤホンと比べると有線なイヤホンを切り取ったような独特な形状ですが、この棒状の部分にはアンテナとバッテリが内蔵されています。
バッテリは最大5時間、充電ケースを使うと24時間以上利用できるというのが特徴です。
また、15分の充電で3時間利用できるという急速充電にも対応しています。
オーディオメーカーのイヤホン ONKYO W800BT
オーディオメーカーのONKYOも完全ワイヤレスイヤホンに参戦です。
W800BTはマイクがなく純粋なイヤホンとなっています。
対応コーデックがSBCのみというのが残念な点です。
イヤーピースがないPHAZON
PhazonはIndeigogoでキャンペーンを行っていた製品で、2016年1月にキャンペーンは無事成功で終了しています。
左右もワイヤレスで充電ボックスがあって……という構成はEarinなどと同等ですが、面白いのがイヤーピースがない点。
形状が工夫されており、イヤーピースがなくてもどんな耳にもフィットするということです。
順調にいけば2016年9月に出荷予定です。
外耳道の音を拾ってクリアな音声を伝える Ripplebuds
2016年4月にKickstarterでのキャンペーンを終了し、2016年9月リリースに向けてPre-Order中となっているRipplebudsはマイク性能に特徴があります。
マイクが外向きではなく、耳の中に向けてついており、外耳道を通る声を拾うことで風などの外部の騒音の影響を受けないクリアな音声を伝えることが出来るというヘッドセットです。
世界最小のTrue Wireless、ERATO Apollo7
現在Kickstarterでキャンペーン中なのが世界最小をうたうApollo 7。True Wirelessも数が増えてきて、差別化競争が激しくなってきているようですね。
最小をうたう割りに、実はEarinのほうがコンパクトだったりするのですが、Earinにはマイクがなく純粋にイヤホンとしてしか使えないのに対して、Apollo7はマイクありのヘッドセットなので、ヘッドセットとしては最小なのかもしれません。
2016年7月から出荷が開始されているようです。
※2016年9月30日から日本での発売が発表されました。
充電までワイヤレスになったTruu
これもKickstarterでキャンペーンを行っていたもので、左右だけでなく充電までワイヤレスになったTruuです。
これまで紹介したものはすべて充電ケースがありましたが、これには充電ケースはなく、代わりにワイヤレス充電台が付属します。
充電ケースは持ち運び時の収納ケースを兼ねていますが、バッテリ内蔵で意外と重く、持ち運びに便利なものでもありません。
連続使用時間も約5時間あるので、ケースなしで使うというのも選択としてはアリな気がします。
こちらは10月出荷予定。なお、日本での発売も予定されているようです。
Samsung版のThe Dash、Gear IconX
Samsung版のThe Dashと言えそうなのがGear IconXです。
フィットネストラッカ機能や心拍センサーを搭載し、機能的にはThe Dashそのままという感じです。
バッテリ容量は少な目のようですね。
2016年7月より販売開始されており、米Amazonから購入が可能です。
機能を絞って低価格を実現するFireFlies
左右がワイヤレスなイヤホンは価格が高めなのが難点ですが、機能を「イヤホン」のみに絞ることで$150での販売を目指しているのがFireFliesです。
2016年8月上旬までKickstarterで出資募集中。
うまくいけば9月に出荷予定です。
スポーツ用途に特化したJabra Elite Sport
ヘッドセットではメジャーなJabraが発表したのが「Jabra Elite Sport」です。
The Dashのように心拍モニタやフィットネストラッキング機能を備えており、スポーツやフィットネスでの利用を前面に押し出しています。
ただ、ストレージはなく、単体での音楽プレーヤ機能はもっていないようです。
出荷は2016年11月予定。
スポーツ用途に特価した低価格イヤホン Axum
これもJabra同様にスポーツ用途をアピールしているイヤホンですが、フィットネストラッカ機能はありません。
純粋にヘッドセットとしての機能しかなく、その分価格は低く抑えられています。
Indiegogoで出資募集しており、出荷は2017年5月の予定です。
自動翻訳機能付きのヘッドセット Mymanu
音声を自動翻訳してくれるという一風変わった機能を持つのが、Kickstarterで出資募集中のMymanuです。
どの言語からどの言語へ翻訳するのかはスマートフォンで設定し、翻訳そのものもクラウドを利用します。
このため、若干のタイムラグはあるようですが、かなり実用的なのではないかと期待しています。
Kickstarterのキャンペーンは2016年9月30日まで。
出荷は2017年5月の予定です。
MotorolaのVerveOnes
motrolaもVerveOnes、VerveOnes+という左右ワイヤレスなヘッドセットを発売しています。
VerveOnes+はIP57の防水対応、VerveOnesは防水非対応です。
純粋にヘッドセットとしての機能しかありませんが、Google Now、Siriの音声コマンドに対応しているのが特徴です。
米Amazonで購入可能でVerveOnes+が$227.44、VerveOnesが$181.65となっています。
スマートフォンと連携するスマート耳栓 Hush
次はイヤホンではなく耳栓なのですが、Hushです。
これも2014年にKickstarterでキャンペーンが行われていました。
耳栓というか騒音に悩まされることなく寝れるように、というものでスマートフォンから波の音やピンクノイズ(1/fゆらぎのノイズ)などを再生することが可能。外部の音は遮断しますが、スマートフォンのアラームは聞こえるので寝過ごすことは無さそうです。
価格は$150で公式サイトには販売中。日本への発送にも対応しています。
その他もろもろ
ほかにもOwnPhoneという3Dプリンタで耳にフィットしたワイヤレスイヤホンを……というものもあったのですが、こちらは製品化の前に資金がショートしたということでとん挫しています。
期待してたんだけどなぁ。
VRゴーグルの陰に隠れてあまり大きな話題にはなっていませんが、この分野は今年いろいろと面白くなりそうですね。
更新履歴
- 2016.05.07 その後に出てきたものを含め、全面的に書き直しました。
- 2016.07.24 Gear IconX、FireFliesを追加しました。
- 2016.09.08 The Headphone、Jabra Elite Sport、Mymanu、AirPodsを追加
- 2016.09.13 ONKYO W800BT追加、Apollo 7の国内販売について追記