HUAWEI FreeBuds Pro 5レビュー 強力なANCと音質を実機でチェック

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HUAWEIは5月21日、同社完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル「HUAWEI FreeBuds Pro 5」を発売しました。グレーとゴールドが2万9480円(税込)、合成皮革をまとったレザーブルーが3万1680円(税込)の3色展開です。

デュアルドライバー構成やハイレゾ対応をうたう上位モデルで、前モデルの「FreeBuds Pro 4」と比べてANC(アクティブノイズキャンセリング)の効果がアップしているとのこと。また、Proシリーズとして初めて空間オーディオに対応したのが特徴となっています。

今回、レザーブルーをHUAWEIからお借りして実機を数日使ってみたので、良かった点と気になった点を交えてまとめます。

外観と装着感

レザーブルーは、その名のとおり落ち着いた藍色のモデルです。ケースには合成皮革(ヴィーガンレザー)が使われていて、手触りはソフト。光沢のあるプラスチック筐体とは少し違う質感で、指紋も目立ちにくい印象です。

▲レザーブルーのケースはヴィーガンレザー仕上げ

イヤホン本体は楕円形の「スターオーバルデザイン」を採用しています。重さは本体が約5.5g、ケースが約46g(レザーブルーのケースはゴールド/グレーの約43gより少し重め)です。耳への収まりは良く、長時間つけていても負担は少なめでした。イヤーチップはXS/S/M/Lの4サイズが付属し、出荷時はMが装着済みです。

防水・防塵性能はイヤホン本体がIP57、ケースがIP54をクリアしています。汗や雨を気にせず使える仕様ですが、ケースは本体ほどの等級ではないので、そこは押さえておきたいところです。

ANCは「自動+3段階」、強力だが圧迫感は控えめ

このイヤホンで良いと感じたのが、ノイズキャンセリングです。効果はかなり強力で、電車やカフェのざわつきはしっかり抑え込んでくれます。それでいて、ANC特有の「耳がふさがれるような圧迫感」は比較的控えめでした。ANCが強い製品では耳が詰まったように感じることがありますが、本機ではその感覚が軽めです。

設定はアプリ「HUAWEI Audio Connect」から行います。ノイズコントロール自体は「オフ/外部音取り込み/ノイズキャンセリング」の3つ。そのうちノイズキャンセリングを選ぶと、さらに「デュアルエンジン(自動調整)」「くつろぎ(静かな場所向け)」「標準(うるさい場所向け)」「ウルトラ(非常にうるさい場所向け)」の4モードから選択可能です。分かりやすく言えば、自動調整のほかに弱・中・強の強度固定モードが用意されている形です。

▲ノイズキャンセリングのモードは4つ。「デュアルエンジン」は自動調整で、残り3つが強度固定です

会話を始めると自動で外部音取り込みに切り替わる「会話感知」や、周囲の騒音に合わせて音量を変える「自動音量調整」も用意されています。どちらも初期設定ではオフなので、使いたい場合はアプリから有効にする必要があります。

音質 ― 低音から高音までよく出る

音質は、低音から高音までバランスよく出ている印象です。本機は低音用と高音用で別々のドライバーを使うデュアルドライバー構成で、周波数特性は10Hz〜48kHz。48kHz/24bitのロスレス再生にも対応しています。

正直なところ、音の傾向はアプリのイコライザ(HUAWEI SOUNDのプリセットは「バランス」「ボイス」「クラシック」「ベース」の4種)次第で変わる部分もあります。ただ、約3万円という価格を考えても、素の音に不満はありませんでした。低音を強めたいなら「ベース」、ボーカルを前に出したいなら「ボイス」といった具合に、好みに合わせて調整できます。

このほか、視聴シーンに応じて使い分けられる「映画モード」「ポッドキャストモード」「ゲームモード」「インパクト」といったシナリオ別設定や、10パラメーターのカスタムEQも用意されています。

▲EQのプリセットは、「バランス」「ボイス」「クラシック」「ベース」の4種。このほか、シナリオ別の設定が用意されています。もちろん、カスタムEQにも対応しています

なお、高音質再生で使うLDAC/L2HCは、対応するAndroidスマートフォンとの組み合わせが前提です。iPhoneと組み合わせる場合はAAC接続となり、これらのコーデックは利用できません。FreeBuds Pro 5自体はiPhoneでも使えますが、音質面の強みをフルに生かしたいならAndroid端末と組み合わせた方がよさそうです。

操作性は豊富、でもカスタマイズはほぼできない

操作はタッチとピンチ(ステムをつまむ)の組み合わせで、機能は豊富です。ダブルタップで再生/一時停止、トリプルタップで曲送り/戻し、ピンチの長押しでノイズコントロールの切り替え、といった具合に一通りそろっています。

ただ、これだけ操作の種類があるのに、割り当てのカスタマイズがほぼできません。「このジェスチャーにこの機能を」という設定の自由度が低く、ユーザーの好みに合わせにくいのは惜しいところです。

また、ステムの側面(タップする表面ではなく)を上下にスワイプする音量操作ですが、これが正直なところ難しいと感じました。表面であれば直感的に操作できるのですが、側面をスワイプするのには意外とコツがいります。慣れの問題かもしれませんが、ここは今後のアップデートで操作方法を見直してくれることを期待したいところです。

▲操作は豊富ですが、割り当てのカスタマイズはほぼできません

バッテリーと接続仕様

接続はBluetooth 6.0に対応し、2台同時接続(マルチポイント)も使えます。スマホとPCをつなぎっぱなしにして切り替える、といった使い方がしやすいです。

連続再生時間は、AAC接続でANCオン時が約6時間、ケース併用で約25時間。ハイレゾ寄りのLDAC/L2HC接続だと少し短くなります。主なスペックは以下の通りです。

項目内容(仕様)
カラーゴールド/グレー/レザーブルー
価格(税込)グレー・ゴールド 2万9480円/レザーブルー 3万1680円
発売日2026年5月21日
イヤホン重量約5.5g
ケース重量約46g(レザーブルー)/約43g(ゴールド・グレー)
ドライバーデュアルドライバー(低音用+高音用)
周波数特性10Hz〜48kHz
対応コーデックL2HC/LDAC/AAC(48kHz/24bitロスレス対応)
ANCモード4種(デュアルエンジン〔自動〕/くつろぎ/標準/ウルトラ)
連続再生(AAC)ANCオン 約6時間・ケース併用約25時間/ANCオフ 約9時間・ケース併用約38時間
充電有線(USB-C)/ワイヤレス(最大5W)
Bluetooth6.0(マルチポイント2台対応)
防水・防塵IP57(本体)/IP54(ケース)
イヤーチップXS/S/M/Lの4サイズ
アプリHUAWEI Audio Connect(iOS/Android対応)

まとめ:ノイキャンと音質は満足、操作の作り込みに惜しさ

HUAWEI FreeBuds Pro 5は、強力なノイズキャンセリングと素直な音質を、約3万円というハイエンドとしては手の届きやすい価格でまとめた1台です。特にANCの効きと圧迫感の少なさは、日常的に外で使う人にとって大きな魅力になりそうです。

一方で、操作のカスタマイズ性が低いのはやや残念な点です。そこまで細かくカスタマイズしたいという人は少ないかもしれませんが、せっかく機能があるのなら自分好みに調整したいところ。個人的には、AIの起動は長押しではなく、ダブルタップなどで素早く起動したいと感じました。

ノイキャンの強さと音のバランスを重視する人、ハイレゾ対応のAndroidスマホと組み合わせたい人には、有力な選択肢のひとつと言えるでしょう。逆に、操作の作り込みやカスタマイズ性を重視する人は、その点を確認したうえで選ぶことをお勧めします。

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