
OPPOが日本に初めて投入した折りたたみスマートフォン「OPPO Find N6」。グローバルで展開されてきたFind Nシリーズが、ようやく日本市場にも投入されました。価格は税込31万8000円と安くはありませんが、ライバルとなるGalaxy Z Fold 7と比べても、十分に選択肢に入る仕上がりです。

今回、レビュー用に短期間ですがお借りできたので、実機に触れて感じたポイントを中心にまとめます。
第一印象はとにかく「薄くて軽い」
手にしてまず感じるのは、その薄さです。厚さは折りたたみ時で約8.9mm、開いた状態で約4.2mm、重量は約225g。ストレート型のハイエンドスマートフォンと比べても、大きく見劣りしないサイズ感にまとまっています。

今回試したカラーはブロッサムオレンジ。もう一色のステラーチタニウムを含む2色展開です。フレームには航空宇宙グレードのアルミ合金が採用されており、手にしたときの質感も良好です。

ヒンジには第2世代チタニウム高精度ヒンジを採用。開閉にはわずかな抵抗感があるものの、動きは滑らかです。任意の角度で止められるため、机に立てて動画を見たり、撮影時の簡易スタンドとして使ったりといった使い方にも対応できます。

そして最大の訴求点である折り目の目立たなさについては、実際に指でなぞっても段差はほとんど感じず、画面表示中もまったくと言っていいほど目につきません。光の当て方で浮かび上がる程度で、正面からコンテンツを見ているぶんには存在を忘れてしまうほど。OPPOが「世界一フラット」を謳うのも大げさではないと感じました。

なにより、開いたときに文字通りにフラットになります。Galaxy Z Fold 7は、実は180°開きません。若干曲がった状態になってしまうのですが、Find N6は綺麗に開きます。

側面のボリュームキー上に追加された新しい物理キー「Snap Key」もなかなか便利で、カメラやレコーダー、翻訳といったよく使う機能をワンプッシュで呼び出せます。割り当てはカスタマイズ可能なので、自分の使い方に合わせて最適化できるのもうれしいポイントです。

オプションの「OPPO AI Pen Kit」が想像以上に使える
Find N6で個人的に気に入ったのが、別売オプションの「OPPO AI Pen Kit」(1万9800円)の存在です。筆圧感知は4096段階で、書き味は紙に近い自然なタッチ。メインスクリーンだけでなく、折りたたんだ状態のカバースクリーンでも同じように使えるのが便利で、ちょっとしたメモを取る程度ならいちいち本体を開く必要がありません。

専用ケースに差し込むだけで充電とペアリングが行われる仕組みもよくできており、わずか3分の充電で約60分使えるとのこと。ペン側面のボタンを押すとツールパレットが表示され、クイックメモ、画面キャプチャといった機能をワンタッチで呼び出せます。

AI連携機能も本機ならでは。手書きのラフなメモを囲うだけでマインドマップや表に変換してくれる「AIチャート」や、ラフスケッチからさまざまなテイストのアートを生成する「AIペインター」など、単なる入力デバイスにとどまらない活用の幅があります。

Excel/PowerPointへのエクスポートにも対応しているので、手書きと生成AIをつなぐビジネス用途のインターフェースとしても期待できそうです。

なお、数量限定で販売される「OPPO Find N6限定ボックス」を購入すると、このAI Pen Kitが特典として付属してきます。ペンを本格的に使いたい人は、こちらを狙うのが良さそうです。
Galaxy Z Fold 7と比べてどうか
気になるのはやはり直接のライバル、Galaxy Z Fold 7との比較でしょう。正直なところ、本体のサイズ感や薄さ、重量に関してはほぼ横並びと言っていいレベル。Z Fold 7のほうがわずかに軽量ですが、手に持った第一印象に大きな差はありません。
違いが出るのはペン対応とカメラ周りです。Z Fold 7はSペン対応が外れており、スタイラスを活用した使い方ができません。対してFind N6はAI Pen Kitで4096段階の筆圧感知に対応し、しかも折りたたんだ状態でも使える柔軟さを持っています。手書きや図を多用するユーザーにとって、この差はかなり大きいはずです。
カメラも2億画素の広角とペリスコープ望遠、超広角、マルチスペクトルを加えた4眼構成。実際の絵作りは好みがあるので一概にどちらが優れているとは言えませんが、Hasselbladとの共同開発による色作りという優位性がFind N6にはあります。





一方で、ソフトウェア体験やエコシステムの成熟度、長期アップデートの実績についてはSamsungに一日の長があります。Find N6も5回のOSアップデートと6年のセキュリティ保証が約束されており、数字上は遜色ないのですが、実績で判断するならGalaxy陣営という選択肢も引き続き有力でしょう。
まとめ
OPPO Find N6は、折り目の目立ちにくさ、薄さ、軽さ、そしてペンの使い勝手まで含めて、完成度の高い折りたたみスマートフォンに仕上がっています。特に、折りたたみ端末でペンを活用したい人にとっては、他社機と比較する価値のある1台です。
Galaxy Z Fold 7からの乗り換えを考える人は多くないと思いますが、大画面でのペン活用に魅力を感じるのであれば、検討する価値は十分にあると思います。
価格は31万8000円と決して安くはないものの、ようやく日本市場に本気のFindシリーズ折りたたみが届いたというニュース性も含め、折りたたみスマホの選択肢がひとつ増えたのは素直に喜ばしいところです。
