
OURAが、新型スマートリング「Oura Ring 5」を発表しました。「世界最小のスマートリング」を掲げる第5世代モデルで、日本の公式サイトでも予約受付がすでに始まっています。出荷は2026年6月4日の予定です。
40%小型化 世界最小級のスマートリング
最大の特徴は、Oura Ring 4と比べて40%小型化したという本体サイズです。公式に公開されているスペックは、幅6.09mm、厚さ2.28mm、重量2g〜(リングサイズによって異なる)。Oura Ring 4は幅7.9mm、厚さ2.88mm、重量3.3〜5.2gだったので、数値上も薄く軽くなっているのがわかります。
Ouraによれば、単に小さくしたわけではなく、機械・電気・光学・バッテリー・センシングアーキテクチャをゼロから再設計したとのこと。低プロファイル化したセンサードームで指への密着性を高め、12本の信号経路によって指のかたちや肌色を問わず精度を出しやすくしたと説明しています。
バッテリー持続時間は1回の充電で6〜9日。別売りの「Oura Ring 5 Charging Case」を併用すれば、最大1か月分の電力を持ち運べるとしています。本体はチタン製で、IP68の防塵防水と100mまでの耐水性能を備えます。
カラーは6種類で、Silver、Black、Stealth、Brushed Silver、Goldに加えて、新色としてDeep Roseが追加されました。GoldはOura Ring 4より明るめのトーンに、Deep Roseは銅寄りのローズカラーに調整されています。
Oura Ring 4とOura Ring 5の主要スペック比較
| 項目 | Oura Ring 4 | Oura Ring 5 |
|---|---|---|
| 幅 | 7.9mm | 6.09mm |
| 厚さ | 2.88mm | 2.28mm |
| 重量 | 3.3〜5.2g | 2g〜 |
| サイズ範囲(US) | 4〜15号 | 6〜13号 |
| バッテリー持続 | 5〜8日 | 6〜9日 |
| 耐水性能 | 100m | 100m(IP68) |
| 素材 | チタン(セラミック仕様あり) | チタン |
| カラー | Silver/Black/Stealth/Brushed Silver/Gold/Rose Gold | Silver/Black/Stealth/Brushed Silver/Gold/Deep Rose |
| 日本価格(税込) | 5万3800円〜 | 6万5800円〜 |
小型化のトレードオフなのか、サイズ範囲がRing 4の4〜15号から、Ring 5では6〜13号に絞られたことです。指が細い、あるいは太いユーザーの一部はRing 5の対象から外れる可能性があります。また、Ring 5のラインアップにはセラミック仕様が含まれません(少なくとも発表時点では)。
新機能の目玉は「Health Radar」
ハードウェアと同時に、ソフトウェア側でも新機能群が発表されました。中心となるのは「Health Radar」と呼ばれる新しいプロアクティブヘルス機能で、Ouraが2024年に投入した「Symptom Radar」を発展させた位置づけです。

Health Radarには、2つの新しい基礎機能が加わります。1つ目は「Blood Pressure Signals」で、心血管系の負荷を示唆する血圧の変動やパターンを連続的にモニタリングし、注意すべき傾向があれば通知するもの。2つ目は「Nighttime Breathing」で、睡眠中の呼吸パターンを30日間という長めのスパンで可視化し、医療従事者に相談すべきタイミングの目安を示すというものです。
Ouraは社内に在籍する40名以上のM.D.・Ph.D.と共同でHealth Radarを設計したと説明しており、表現としても「医療デバイスとしての診断」ではなく「気をつけるべきシグナルを浮かび上がらせる」というスタンスを取っています。Blood Pressure Signalsについても、血圧計のように数値で測るのではなく、傾向の変化を捉える機能と理解しておくのが正確です。
なお、Health Radarは2026年6月から、米国・UAE・インドのOura Ring Gen3以降のメンバーに段階的に展開されるとのこと。日本は初期展開の対象に含まれていません。日本のユーザーがBlood Pressure SignalsやNighttime Breathingを実際に使えるようになる時期は、現時点では未定です。
このほか、GLP-1薬(糖尿病治療や体重管理に用いられる薬剤クラス)を使用中のユーザー向けに、服薬・副作用・体重・バイオメトリクスを一元管理する「GLP-1 Insights」(米国・UAE・インドで6月から展開)、Ouraアプリからワークアウトを開始してペース・距離・心拍数をリアルタイム表示する「Live Activity Tracking」(6月4日からグローバル展開)、特定期間の健康データをアカウントを残したまま削除できる「Data Deletion」、紛失したリングや充電ケースを探せる「Locate」(後者2つはRing Gen2以降にもグローバル展開)といった機能も発表されています。
つまり、新ソフトウェアの恩恵はRing 5を買わなくても受けられる構造になっており、ハードウェアの買い替え動機は基本的に「サイズと装着感」「センサー精度」に集約されるといえます。
価格と発売
日本価格はSilverとBlackが6万5800円、Gold/Deep Rose/Stealth/Brushed Silverが8万1800円。ベースモデルとプレミアム仕上げの差額は1万6000円です。
50以上の健康指標を継続的に活用するにはOuraメンバーシップ(サブスクリプション)への登録が前提となる点は、従来通り押さえておきたいところです。なお、40%小型化したことで、同じサイズでもフィット感が変わる可能性があるとのこと。このため、旧世代の利用者にもサイジングキットでサイズを確認することが推奨されています。


