
ASUS JAPANは2026年6月17日、法人向けPCの新ラインナップを発表しました。中核となるのが、プレミアムビジネスノートPC「ASUS ExpertBook Ultra(B9406CAA)」です。「The Flagship of The Industry. Period. ビジネスの頂点を、次の次元へ。」をコンセプトに掲げる、ExpertBookシリーズのフラッグシップという位置づけになります。同日より順次発売を開始し、一部モデルは6月下旬以降の発売を予定しているとのことです。
同社は同日開催の発表会「ASUS Summit 2026」で本機をお披露目し、ステージ上で実際に耐久テストのデモを行いました。
なお、ExpertBookシリーズのアンバサダーには俳優の綾野剛さんが起用され、新CMもあわせて公開されています。

製品概要:約990gのオールメタルボディに最大50W級の性能
ExpertBook Ultraは、薄型軽量と高い処理性能の両立をうたうモデルです。筐体はマグネシウムとアルミニウムを採用したオールメタル構造で、最薄部は10.9mm、最軽量モデルは約990gとされています。

プロセッサーは最大50TOPSのNPUを備えるインテル Core Ultra X7、もしくはCore Ultra 7/5を搭載。CPU・GPU・NPUの統合により、日常業務からAI処理までを1台でカバーするとしています。冷却機構「ASUS ExpertCool Pro」と組み合わせ、ディスプレイの開閉状態にかかわらず最大50W TDPで動作するとのことです。Copilot+ PCにも対応します。
ディスプレイは、カラーによって2種類の有機ELを用意しています。個人でも購入できるモーングレーは3Kタンデム有機EL(最大1400ニトのHDRピーク輝度)、法人向けのジェットフォグは3Kフレキシブル有機EL(最大450ニト)です。いずれも120Hz表示とタッチ操作に対応します。タンデム構造とフレキシブル(プラスチック)構造はそれぞれ後述の耐久性とも関わる部分です。
このほか、6つのスピーカーとDolby Atmos、AIノイズキャンセリングによるビデオ会議向けの音声機能、ガラス製ハプティックタッチパッド、セキュリティ機能「ASUS ExpertGuardian」などを搭載しています。
主な共通スペックは次の通りです。
| 項目 | 内容(仕様) |
|---|---|
| 製品名 | ASUS ExpertBook Ultra(B9406CAA) |
| OS | Windows 11 Pro 64ビット |
| ディスプレイ | 14.0型有機EL、2,880×1,800ドット、120Hz、ノングレア(Corning Gorilla Glass Victus)。モーングレーはタンデム有機EL(最大1400ニト)、ジェットフォグは最大450ニト |
| グラフィックス | モーングレー:インテル Arc B390(CPU内蔵)/ジェットフォグ:インテル グラフィックス(CPU内蔵) |
| メモリ | LPDDR5X、最大64GB |
| スピーカー | デュアルウーファー(2W×2)+ツイーター(2W×2) |
| Webカメラ | 207万画素赤外線(IR)カメラ、プライバシーシャッター付(AIアップスケーリングで503万画素相当) |
| 通信 | 有線LAN(RJ45、最大1000BASE-T)、Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0 |
| 映像出力 | HDMI×1、Type-C×2 |
| USB | Thunderbolt 4(Type-C/PD対応)×2、USB3.2(Type-A/Gen2)×2 |
| オーディオ | マイク/ヘッドホン/ヘッドセット コンボジャック×1 |
| バッテリー駆動時間 | 約14.8〜15.3時間(動画再生)/約20.5〜21.4時間(アイドル)※JEITA 3.0 |
| バッテリー充電時間 | 約1.6時間 |
| サイズ | 約310.9×212.8×10.9〜16.4mm(突起部除く) |
| 主な付属品 | ACアダプター、マニュアル、保証書、専用スリーブ、USB-イーサネットアダプター |
| 発売 | 2026年6月17日(一部モデルは6月下旬以降順次) |
構成と価格は、カラー2種・計4モデルで展開されます。
| カラー | 型番 | CPU | メモリ | SSD | 重量 | 希望小売価格(税込) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ジェットフォグ | B9406CAA-TG0994X | Core Ultra 5 325 | 32GB | 512GB | 約990g | 29万9800円 |
| ジェットフォグ | B9406CAA-TG1028X | Core Ultra 7 356H | 32GB | 1TB | 約990g | 39万9800円 |
| モーングレー | B9406CAA-TH1079X | Core Ultra X7 358H | 32GB | 512GB | 約1.1kg | 44万9800円 |
| モーングレー | B9406CAA-TH1027X | Core Ultra X7 358H | 64GB | 1TB | 約1.1kg | 49万9800円 |
※512GBモデルはSSD接続がPCI Express 4.0、1TBモデルは同5.0です。ジェットフォグのCore Ultra 5モデル(TG0994X)は6月17日に予約受付を開始し、6月下旬以降の順次発売となります。それ以外のモデルは6月17日発売です。
モーングレーのモデル(型番:B9406CAA-TH1027X/B9406CAA-TH1079X)は、法人だけでなく個人もASUS公式オンラインストア「ASUS Store」で1台から購入できるとのことです。
耐久性:120cm落下耐性、ステージ上の100kg圧力テスト
ExpertBook Ultraは、耐久性を前面に押し出したモデルでもあります。発表会でも、この点に多くの時間が割かれていました。
まず筐体表面には「ナノセラミック技術」を採用しています。9H硬度と、業界基準の約5倍とする耐摩耗性を備え、6万回以上の圧力・摩擦試験をクリアしているとのことです。傷や汚れ、指紋の付着を抑え、外観を長期間保つことをねらった処理だとしています。
堅牢性の試験としては、米国軍事規格「MIL-STD-810H」に準拠したテストに加え、ASUS独自の品質テストを複数クリアしているとしています。発表会では、米軍規格にもとづく11カテゴリ25項目のテストを実施したと説明がありました。耐久試験の具体例としては、ヒンジの開閉試験を最大5万回(1日24回の開閉を6年以上続けた使用環境に相当)、ねじり試験を最大5万回行ったとのことです。
ディスプレイの耐久性については、両カラーともCorning Gorilla Glass VictusとGorilla Matteを採用。ジェットフォグのフレキシブル有機ELはプラスチックを使うことで、ガラスより軽く割れにくいとしています。



壊れがちなポート類についても、高い耐久性が確保されています。
全てのI/Oポートに金属補強構造を採用し、最大9Kg相当の負荷試験をクリアしているとのことです。

落下耐性は他社基準を上回る120cmとなっています。
キーボード部は耐水設計になっており、うっかりペットボトルの水をこぼしてしまっても問題ないとのこと。
このほか、通常の故障に加えて落下・水没・災害・コンピューターウイルスによる故障まで対象とする「ASUSのあんしん保証」サービスに対応します。

