240Hzより主役はドック。ROG XREAL R1をOne Proと比較レビュー

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XREALとASUSのゲーミングブランド「Republic of Gamers(ROG)」がコラボレーションしたゲーミングARグラス「ROG XREAL R1」が、2026年7月14日に発売されます。価格は14万1550円(税込)。IPD(瞳孔間距離)に応じて2つの型番(R1-N:57〜66mm/R1-B:66〜75mm)があるので、購入時には注意してください。

R1は、XREALの現行最上位モデル「XREAL One Pro」をベースに、ゲーミング向けに仕立て直した製品です。最大240Hzのリフレッシュレートに対応し、据え置きPCやゲーム機を接続するための「ROG Control Dock」が同梱されます。発表会の内容やスペックの詳細は、発表時の記事にまとめています。

「ROG XREAL R1」国内発表 240Hz対応の大画面ゲーミングARグラス
XREALとASUSのゲーミングブランド「Republic of Gamers(ROG)」は2026年6月15日、両社がコラボレーションしたゲーミングARグラス「ROG XREAL R1」の予約販売を開始しました。価格は14万1550円(税…

今回、実機をお借りしたので、手元のXREAL One Proと比較しながらレビューしてみました。すでにOne Proを持っている人から見て、R1の差額分の価値はどこにあるのか。そして、個人的に一番気になっていた同梱のROG Control Dockの使い勝手を中心に見ていきます。

スペックの違いは、実質「240Hz」だけ

まず、One Proとのスペック差を整理しておきます。共通部分から書くと、ディスプレイはSony製0.55型マイクロOLED(1920×1080ピクセル/片眼)、視野角57度、最大輝度700nits、ネイティブ3DoF、Boseチューニングのサウンドまで、ベースはOne Proとほぼ同じです。光学系のX Prismも共通となっています。

主に異なるのは以下の項目です。

項目ROG XREAL R1XREAL One Pro
リフレッシュレート120Hz/240Hz(Frame Rate Boost時)最大120Hz
応答速度0.01ms公称値の明示なし
重さ91g87g
ノーズパッドM/Lの2種S/M/Lの3種
オーラRGBあり(オフ設定可)なし
価格14万1550円(税込)8万4980円(税込)

数字の上でOne Proを上回るのは、実質的に240Hz対応だけと言っていいでしょう。つまりR1の差額約5万6000円の中身は、「240Hz+Control Dock+ROGデザイン」ということになります。

なお240Hz表示(Frame Rate Boost)には注記があります。この状態では画像スケーリングによる表示となるため、ネイティブ解像度モードと比べてシャープさがやや低下すると、公式FAQにも明記されています。この点は後述します。

外観:見た目はだいぶ違う、中身はほぼ同じ

並べてみると、兄弟機とは思えない程度に印象が違います。One Proがサングラス然とした落ち着いたデザインなのに対して、R1はつるの部分にオーラRGBのライティングが入った、いかにもROGらしい意匠です。なお、光り方は設定でオフにもできるので、外で使うときに悪目立ちする心配はありません。

▲XREAL R1(左)とOne Pro(右)
▲側面にはオーラRGBがあり、いかにもゲーミングという雰囲気になっています

ノーズパッドも形状が変わりました。One ProはS/M/Lの3サイズ同梱でしたが、R1はM/Lの2サイズです。

▲ノーズパッドも形状が変更
▲付属品一式。ノーズパッドは2種類付属しています
▲ケースもROG仕様(上側)。中身はXREAL One Proと同じです(下側)

インサートレンズ(度付きレンズ用フレーム)はR1にも同梱されています。手持ちのOne Pro用に作った度付きインサートレンズを試したところ、R1にもそのまま装着できました。One Proで度付き運用をしている人にとって、レンズを作り直さずに乗り換えられるのは地味ながらありがたいポイントです。

▲上がR1に同梱のインサートレンズ。下がOne Proのインサートレンズ
▲One Proのインサートレンズが問題なく装着できました

重さは91gで、One Proより4g増えていますが、装着感自体は変わっていません。

240Hzの実力

フレームレートブーストをオンにすると、リフレッシュレートが120Hzから240Hzに切り替わります。この240Hz、スケーリングにより実現しているとのこと。つまり、リフレッシュレートを向上させるために特定の画像処理アルゴリズムを使用しているとのことで、オンすると文字などの鮮明さがやや低下します。

▲レンズ越しにスマートフォンで無理やり撮影しているので厳密な比較ではありませんが、フレームレートブーストを有効(右側)にすると、目に見えて文字が荒くなります(Windows環境)

また、利用するにはデバイス側が高リフレッシュレートに対応している必要があります。一般的なスマートフォンでは60~120Hz程度、Nintendo Switch 2でも120Hzまでなので、240Hzの恩恵はありません。

▲XREAL R1のOSDはROG仕様になっています

高リフレッシュレートに対応するゲーミングPCで、FPSやレースゲームなどをプレイするのであれば240Hzの意味はあると思いますが、正直なところ、私には120Hz以上では差を感じることはできませんでした。普段ゲームをしていて、120Hzや165Hzでは自身の反応速度に画面描写が間に合わず、もどかしい思いをしているという人なら別ですが、普通の人が240Hz表示のメリットを享受できるシーンはあまり多くはないと思います。

ROG Control Dockのスペック

今回のレビューで個人的に一番注目していたのが、同梱のROG Control Dockです。まずはスペックを整理します。

項目内容
サイズ約21.5×2.5×10cm
重さ230g
入力HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4×1
出力USB Type-C×1(DP Alt Mode、前面)
その他ポートUSB Type-C×1(データ+電源)、USB Type-C×1(DC-IN/5V)
機能入力ソース切り替え、GamePlus、GameVisual、HDR10トーンマッピング

要するに、HDMI/DisplayPort出力しかないデバイスをARグラスにつなぐための変換ハブです。XREALのARグラスはUSB-C(DP Alt Mode)接続が基本のため、PS5やSwitch、デスクトップPCなどとは直接つなげませんでした。Control Dockはこの制約を解消したうえで、入力3系統をボタンひとつで切り替えられます。

▲ROG Control Dock

さらに単なる変換にとどまらず、HDR10のトーンマッピングや、ジャンル別に画質を最適化するGameVisual(8モード)、レティクルやFPSカウンターを表示するGamePlusといった、ROGのゲーミングモニター譲りの機能を備えているのが特徴です。

ROG Control Dockの使用感

今回は、デスクトップPCでROG Control Dockを使ってみました。先にも書きましたが、世に出回っているARグラスのほとんどはUSB-C(DP Alt Mode)接続が基本です。ノートPCであれば問題ありませんが、デスクトップPCに接続したいと思うと、HDMIやDisplayPortの出力をUSB-Cに変換するという手間があります。

ROG Control Dockは、この変換を担うデバイスです。HDMI×2とDP×1の計3系統の入力に対応しており、本体のボタンで切り替えが可能になっています。

▲入力はHDMI×2とDP×1。USBでの映像入力はできません。右端が電源用、その隣がデータ通信用となっています

また、接続時には、R1のメニュー操作はROG Control Dock側からも行えます。R1本体のボタンで操作するよりも、スティックが使える分、操作性は上がる印象です。

▲上部にあるボタンとスティックでOSDメニューを操作します。操作感はよくモニターに搭載されているものと同じ感じです

画像表示も「Racing」「FPS mode」「RTS/RPG」など、コンテンツに合わせて最適化できる8つのプリセットを搭載しており、OSDメニューで切り替えが可能です。FPSカウンターやレティクルなども用意されています。これに関しては、正直なところ使いどころを選ぶ機能という印象ですが、あって困るものではありません。

▲ROG Control DockのOSDメニュー。スティックを押し込むとこれが表示されます。なお、HDRが有効だと明るさ調整などはできません
▲GameVisualのメニュー。コンテンツの種類に応じて、視覚効果が最適化されるとのこと
▲GamePlusのメニュー。FPSカウンターや十字レティクルなど、ゲーミングによくある機能が使えます
▲FPSカウンターの表示

まとめ:Control Dockを単品で売ってほしい

ROG XREAL R1は、One Proの光学系と基本設計をそのままに、240Hz対応と据え置き機接続をパッケージ化したゲーミング特化版です。ARグラスとしての素性の良さはOne Proで実証済みで、そこにゲーマー向けの機能を足した構成と言えます。

価格は14万1550円(税込)。8万4980円のOne Proとの差額、約5万6000円をどう見るかがすべてです。240Hzで対戦ゲームをプレイしたい人、PS5や据え置きPCをARグラスにつなぎたい人にとっては、必要なものが一式そろったパッケージとして納得感のある価格だと思います。なお、家電量販店経由では2年保証付きの16万360円(税込)と条件が異なるので、購入前に確認しておくとよさそうです。

一方で、スマホやノートPCとのUSB-C接続で映像視聴が中心なら、正直なところOne Proで十分でしょう。240HzもControl Dockも生きる場面がありません。

そして本音を言えば、ROG Control Dockを単品で売ってほしいところです。HDMI入力2系統+DisplayPortの切り替えハブにHDRトーンマッピングまで載った周辺機器は、One ProやXREAL 1Sのユーザーにも刺さるはずです。

ちなみに、ROG Control DockにXREAL One Proを接続しても、GameVisualやGamePlusなどの機能は利用できます。ただし、ディスプレイの距離やサイズ、明るさなどのR1本体の設定を弄る機能は利用できませんでした(メニューはあり、操作できますがOne Proには反映しませんでした)。

現状の代替手段としては、純正のXREAL Hub(5980円)がありますが、こちらは充電しながら使うためのUSB-Cハブで、HDMI入力はありません。サードパーティのHDMI→USB-C変換アダプターは数千円からありますが、ARグラスとの相性問題の報告も見かけるため、確実に動く純正品選択肢としてControl Dockの単品販売に期待したいところ。3系統の入力があるので、普段はデスクトップPCに接続してオフィスユースで使いつつ、ボタン操作でゲーム機に切り替えるといったことも可能になります。

XREAL One Proのレビューは以下にまとめています。R1とどちらを選ぶか迷っている人は、あわせて参考にしてみてください。

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