
Googleは、フィットネストラッカー「Google Fitbit Air」向けのカスタムバンドを設計・製品化できるよう、設計ガイドラインと2D CAD図面を公式サイトで公開しました。クリエイターや開発者、ブランドがそれぞれのスタイルに合ったバンドを設計・販売できるようにすることが目的とのことです。
センサーとバンドが分離する構造を採用
Google Fitbit Airは、超軽量の光学センサーモジュール(”pebble”と呼ばれます)と、それを収める交換式の「スリーブ」に分かれた構造を採用しています。センサー部分が継続的な健康トラッキングを担い、スリーブ(バンド)側がデバイスの外観やフィット感を決める設計思想で、外見やテクスチャをカスタムバンドで自由に変えながら、センサーをそのまま使い続けられます。

今回公開されたCAD図面には、センサーとスリーブの結合部分の寸法・公差・着脱荷重の仕様が含まれており、サードパーティが高品質なバンドを設計するうえで必要な情報がひととおり揃っています。

設計にあたっての技術要件
ガイドラインでは、センシング精度と安全性を確保するためにいくつかの技術要件が定められています。
まず、センサーの妨害を避けることです。裏面の光学式心拍数・SpO2センサーが完全に露出した状態で皮膚と接触し続ける必要があり、センシング領域には最低35mmHg(0.68psi)の持続的な接触圧が推奨されています。
次に、固定機構の精度です。センサーはテンション式スナップイン機構で固定される仕様で、提供されたCAD公差に沿った設計が求められます。着脱のしやすさと激しい動作時の固定力を両立させるため、スリーブ素材には適度な柔軟性も必要とのことです。
素材の安全基準も公開
終日着用を前提としたデバイスのため、素材の皮膚安全性についても詳細な基準が示されています。Googleの制限物質仕様(990-00012-00)への準拠が必要で、ハロゲンフリー、PVCフリー、鉛フリー、フタル酸エステル類の制限、ニッケル溶出量の上限などが定められています。
また、PFAS(ペルフルオロアルキル・ポリフルオロアルキル物質)は繊維・革素材への意図的な使用が禁止されており、持続的な皮膚接触部分については皮膚毒性評価の実施が推奨されています。
Made for Googleプログラムへの参加も可能
製品として販売・展開したいブランド向けには、「Made for Google」プログラムへの参加も開放されています。認証を取得すると公式バッジの使用が認められるほか、発売前の新製品について情報を共有され、アクセサリをリリースタイミングに合わせて展開できるとのことです。
CAD図面や詳細仕様はGoogleストアの専用ページから参照できます。
