「ROG XREAL R1」国内発表 240Hz対応の大画面ゲーミングARグラス

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XREALとASUSのゲーミングブランド「Republic of Gamers(ROG)」は2026年6月15日、両社がコラボレーションしたゲーミングARグラス「ROG XREAL R1」の予約販売を開始しました。価格は14万1550円(税込)で、予約期間は6月15日14時から7月13日23時59分まで。ASUS Store・Amazon(XREAL公式ストア)・XREAL公式ECサイトは7月14日より、ビックカメラ・ヤマダデンキ・ヨドバシカメラは7月下旬より、順次出荷を予定しています。

ROG XREAL R1は、ARグラスのXREALと、ROGがゲーミング分野で積み上げてきた知見を組み合わせて開発された製品です。ASUSによれば、240Hz対応のマイクロOLEDパネルを搭載したゲーミングARグラスとしては世界初(2026年5月時点、ASUS調べ)とのこと。CES 2026での初公開以降、ハードウェアとソフトウェアの両面で最適化を重ねてきたとしています。

「モニターの制約から解き放つ」ゲーミングARグラス

ROG XREAL R1は、Sony製のマイクロOLEDディスプレイを採用し、片眼あたり1920×1080ピクセルの表示に対応します。最大の特徴は、最大240Hzのリフレッシュレートと0.01msの応答速度です。Motion-to-Photon Latency(操作から映像反映までの遅延)は3msとされ、FPSやレースゲーム、RTSなど反応速度が求められるジャンルでも、残像感や入力遅延を抑えた表示を狙っています。

仮想スクリーンのサイズは、10m先で428インチ相当、4m先で171インチ相当。視野角は57°で、視界フォーカス領域の約95%をカバーするとのことです。発表会でASUS JAPANのアレックス・リン氏は、ROGのモニターでも48インチが上限であることに触れ、「もっと大画面でゲームを楽しみたい」というニーズに応える狙いがあったと説明しました。

映像まわりでは、ネイティブ3DoFに対応し、視線に追従する追従モードと、映像を空間上に固定する空間固定(Anchor)モードを切り替えられます。空間固定モードでは身体を動かしても仮想スクリーンの位置が安定するため、移動中でも姿勢を気にせず使いやすい設計です。レンズには3段階のエレクトロクロミック調光を搭載し、視線を外すと透過率が上がり、視線を戻すと自動で暗転する自動透過機能も備えます。さらに、2Dコンテンツを3Dに変換する機能も搭載しています。

音まわりはSound by Boseによるチューニングで、内蔵スピーカーを備えます。マイクはノイズキャンセリング対応のマイクアレイです。

接続はUSB Type-C(DisplayPort Alt Mode)1本で映像・音声・給電をまかなえる仕様で、ROG Allyとのプラグアンドプレイ接続に対応します。同梱の「ROG Control Dock」を使えば、DisplayPort 1.4およびHDMI 2.0入力に対応し、デスクトップPCやゲーム機とも接続できます。GamePlus、GameVisual、HDR10といったROG独自のゲーミング機能も利用できます。

ROG Control Dockを同梱

ROG Control Dock側は、入力がUSB-C(データ+電源)、USB-C(DC-IN/5V)、DisplayPort×1、HDMI 2.0×2。出力は前面のUSB-C(DP Altモード)です。

対応デバイスとしては、ROG AllyやSteam Deck、Lenovo Legion Goといった携帯型ゲーム機がUSB-C直接接続、iPhone 15/16/17やAndroidフラッグシップ機、ROGシリーズやMacBookなどのUSB-C対応PCにも対応するとしています。

▲ROG Control Dockを説明するXREAL 高氏

XREAL One Proとの違い

R1は、XREALの最上位モデル「XREAL One Pro」をベースに、ROGとのコラボでゲーミング向けに仕立て直した製品という位置づけです。実際、ディスプレイまわりの基本スペックは共通点が多くなっています。

項目ROG XREAL R1XREAL One Pro
ディスプレイSony製マイクロOLED 0.55インチSony製マイクロOLED 0.55インチ
解像度1920×1080/片眼1920×1080/片眼
リフレッシュレート最大240Hz最大120Hz
最大輝度700nits700nits
視野角57°57°
仮想スクリーン10m先で428インチ相当最大428インチ相当
空間認識ネイティブ3DoFネイティブ3DoF
調光3段階エレクトロクロミック調光3段階エレクトロクロミック調光
オーディオSound by BoseSound by Bose
重さ91g87g
ゲーミング機能GamePlus/GameVisual/HDR10、ROG Allyシームレス連携
価格14万1550円(税込)約8万4980円

パネル自体(Sony製0.55型マイクロOLED、1920×1080、視野角57°、最大輝度700nit)は共通で、見え方のベースは近いと考えられます。R1が明確に上回るのは、リフレッシュレート(240Hz対応)です。ここがゲーミング特化の核心と言えるでしょう。加えて、ROG Control Dockが同梱されHDMI 2.0×2/DisplayPort 1.4入力に対応する点、GamePlus・GameVisual・HDR10といったROG独自機能、ROG Allyとのシームレス連携も差分になります。ちなみに、写真は撮れませんでしたが、OSDの表示もROG仕様になっていました。

▲ケースもROG仕様

一方でトレードオフもあります。R1は91gとOne Proより4g重く、つるが光るゲーミング寄りのデザインです。価格は14万1550円で、約8万4980円のOne Proに対しておよそ5万6000円高くなっています。ただR1の価格にはドックや先行予約特典が含まれるため、単純な本体価格差ではない点は補足が必要です。省スペースな大画面ディスプレイとして日常使いするならOne Pro、240Hzと低遅延、ドック接続を生かしてゲーミング主体で使うならR1、という棲み分けになりそうです。

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トークセッション「ARグラスの日本市場での可能性」

発表会では、製品紹介に続いて「ARグラスの日本市場での可能性」をテーマにしたトークセッションが行われました。登壇したのは、ASUS JAPANのアレックス・リン氏、家具ブランド「CAGUUU」の中村氏、XRオピニオンリーダーの近藤(ナル夫)氏、ゲーム開発を手がける株式会社イサイドの南治氏、インディーゲーム関連の仕事を手がける株式会社YOSPの吉田氏。司会はXREALで製品・エコシステムを担当する高(コウ)氏が務めました。

日本市場の特性は「省スペース」と「プライバシー」

日本のAR市場の特徴について、アレックス氏は2つの点を挙げました。1つは空間の有効活用、つまり収納を重視する日本の住環境です。ARグラスは体積をほぼゼロにしながら大画面を体験できるため、大型モニターのように場所を取らない点が日本市場と相性が良いと説明しました。もう1つはプライバシーへの意識で、電車内でも自室でも、自分だけの没入体験を確保できる点を挙げています。

▲ASUS JAPAN OP ビジネスグループ ゼネラルマネージャー Alex Lin(アレックス・リン)氏

近藤氏は、NrealのライトモデルからXREALの製品を追ってきた立場から、初期は使い物にならず手放した経緯にも触れつつ、度付きのインサートレンズを入れ、MacBookと接続したことで評価が一変したと説明。「ガジェットから家電になった」という表現で、日常的に使うデバイスへと変わってきたと話しました。

▲XRオピニオンリーダー 近藤義仁氏

吉田氏も、約2週間使った印象として、OLEDによる色の鮮やかさや黒の締まり、音の良さを挙げ、携帯型ゲーミングPCと組み合わせて仕事でも毎日使える点を評価していました。

▲yosp代表取締役 吉田修平氏

各業界から見た価値——家具メーカーは「空間の制約を超える」点に共感

各業界の視点からARグラスの価値を問う場面では、家具ブランドCAGUUUの中村氏の発言が目を引きました。約半年使ってきたという中村氏は、家具とARグラスに共通するのは「空間の制約を超えること」と「体験をより良くすること」だと指摘。人間工学チェアでリラックスした姿勢のまま大画面を楽しめば、テレビやテレビ台、ソファが不要になり、日本の住環境でも省スペースに良い体験ができると話しました。

▲CAGUUU 代表取締役 中村勇輝氏

ゲーム開発の立場からは、南治氏がディスプレイとしての用途だけでなく、インタラクションへの関心を示しました。手で操作したり、目の前にペットが出てきて触れたりできれば、ゲーム的な広がりが出るのではないかという見方です。一方で、新モデルは音が良くなった分、音漏れもやや大きくなったとして、純正カバーがあると良いという要望も挙がりました。これに対し高氏は、開放型の指向性スピーカーである以上、完全な遮音は技術的にまだ先だとしつつ、ワイヤレスイヤホンへの自動切り替えに対応している点を説明しています。

▲ビサイド 代表取締役社長 南治一徳氏

ふさわしいゲーム・IPコラボのアイデア

R1と相性の良いコンテンツについては、登壇者から具体的な案が次々と挙がりました。吉田氏は、遅延の小ささを生かせる音ゲーや、映像の美しいタイトルとの相性を指摘。中村氏は、寝転んで遊ぶオープンワールド系(ゼルダやスパイダーマンなど)や、没入感が高まるホラー系(バイオハザード)を挙げました。

スポーツ観戦との相性も話題に上り、アレックス氏は自室で選手が目の前に立つようなスポーツ中継への期待を語りました。中村氏は、CAGUUUのアンバサダーが本田圭佑氏であることに触れ、スポーツテーマとの相性を補足しています。近藤氏は、ARをテーマにしたアニメ「電脳コイル」が20周年を迎えることから、IPコラボの可能性に言及しました。

ゲームイベントでの活用案も出ました。吉田氏は、出展ブースで「428インチのスクリーンで体験できる」と打ち出せば来場者の足を止めやすいのではないかと提案。中村氏はCAGUUUのチェア提供によるサポートを申し出ていました。

最後のひとことと今後の展開

締めくくりでは、アレックス氏がROGが2026年に20周年(2006年創設)を迎えることに触れ、Computex 2026で発表した限定製品の国内展開や、9月の東京ゲームショウへのASUS JAPAN出展予定を紹介しました。

中村氏は、新幹線やタクシーでの作業でも車酔いしなかった点や、人間工学チェアで倒れた姿勢で見る映画鑑賞体験を挙げ、改めて使用感を語りました。このほか、近藤氏や南治氏、吉田氏からも、各自の使い方やゲーム開発の視点からの感想が共有されました。XREALの高氏は、6年間の進化を振り返りつつ、より多くのニーズに合わせて展開を広げていきたいと話し、セッションを締めくくりました。

先行予約特典

ROG XREAL R1は、対象の公式チャネルで先着300名限定の特典付きパッケージとして提供されます。特典として、空間撮影や6DoFに対応するカメラ型アクセサリ「XREAL Eye」(定価1万3980円)と、54gの超軽量ゲーミングマウス「ROG KERIS II ACE」(定価2万1855円)が同梱されます。

さらに、CAGUUUとのコラボ特典として、人間工学チェア全シリーズが10%オフになる期間限定クーポン(コード:CX667、有効期限2026年6月15日〜6月28日)も配布されます。対象チャネルはXREAL公式ECサイト、Amazon(XREAL公式ストア)、ASUS Storeです。

なお、ASUS Storeと家電量販店では保証期間や販売価格が異なるとのこと。発表会では、ASUS ROGの販売代理店経由の2年保証付きが16万360円(税込)になると案内されていました。購入前に各販売店の条件を確認しておくとよさそうです。

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