充電ケースのストラップがネックバンドに変わる。Skullcandy「Push 540 Open」レビュー【PR】

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Skullcandyから、オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン「Push 540 Open」が登場しました。スタイルとしては耳掛け式ですが、最大の特徴は充電ケース側面のストラップを引き抜き、イヤホン本体にマグネットで取り付けて使う「着脱式ネックバンド」を備える点です。ランニングやサイクリングなど、動きのあるシーンでの落下対策が意識されています。

価格は1万4800円(税込)。公式サイトでの先行販売では20%OFFの1万1840円で提供されており、一般販売は2026年5月下旬予定です。激戦区となっているオープンイヤー市場で、このネックバンド構造は実際の使い勝手にどう効いてくるのか。実機を提供いただいたので、レビューしていきます。

主なスペック

製品名Push 540 Open
ドライバー12mmダイナミック
インピーダンス16Ω±10%
音圧レベル114dB±3dB
再生周波数帯域20Hz〜20kHz
Bluetooth5.3 + LE Audio(LC3/SBC/AAC)
バッテリー本体最大10時間/ケース込み最大42時間(10分充電で約2時間再生)
防塵防水IP44
重量イヤホン本体 約7.3g(片側・実測)/充電ケース込み 約62g(実測、ネックバンド除く)
カラーTRUE BLACK/BONE WHITE/PLASMA RED
価格1万4800円(税込)※公式サイト先行販売時は20%OFFの1万1840円

耳掛け式のオープンイヤーイヤホン

同梱品はイヤホン本体、充電ケース、着脱式ネックバンド、ユーザーガイドというシンプルな構成です。なお、Skullcandyの公式サイトには「ワイヤレス充電対応ポーチ」が同梱されると記載がありますが、実際には付属しておらず、ケース自体もワイヤレス充電には対応していません。これは公式サイトの誤記と思われます(Push 720 Openの記載が残ったままになったものと推測)。

▲同梱品はケースとストラップ

充電ケースは、最近のオープンイヤー型としてはやや大きめです。ただし薄型に設計されているので、ポケットに入れたときの収まりは良好。本機ならではの工夫として、ケース側面のストラップを取り外し、そのままイヤホンのネックバンドとして使えるようになっています。詳細は後述します。

▲ケースはやや大きめですが、薄型なのでポケットへの収まりはいいです

イヤホン本体は片側約7.3g(実測)、充電ケース込みで約62g(実測、ネックバンドを除く)。耳掛け部はやわらかい素材でできており、見た目の存在感のわりに装着感は軽快です。カラーはTRUE BLACK/BONE WHITE/PLASMA REDの3色展開ですが、先行販売期間はTRUE BLACKのみとなります。

▲Skullcandyのロゴ部分がタッチセンサーになっています
▲フック部分の柔軟性は十分あります

着脱式ネックバンドという独自性

Push 540 Openの特徴が、着脱式のネックバンドです。充電ケース側面に通されたストラップを引き抜くと、そのままネックバンドになります。両端のマグネットでイヤホン本体に固定する仕組みで、装着自体は数秒で完了します。

▲ケースにストラップを搭載
▲引き抜くことでマグネット着脱のネックストラップとして利用できます

耳掛け式のオープンイヤー型イヤホンは、ネックバンドを使わなくてもイヤーハンガー(イヤーフック)が耳にしっかりとフィットするので、簡単に外れて落としてしまうということはまずありません。それでも、ランニングなど激しい運動時にはネックバンドという保険があるだけで気持ちが違います。

もうひとつ便利なのが、一時的にイヤホンを外したいときの使い勝手です。本機はオープンイヤーなのでわざわざ外さなくても周囲の音は聞こえますが、店員さんと話すときなどに「いったん耳から外して首にかけておきたい」場面はあるもの。そんなときに、専用のネックバンドにそのまま下げておけるのは地味に便利です。

▲外したときに首にかけておけるのが便利

ややもったいないのは、ネックバンドを装着したままだと充電ケースに収納できない点。「ケースに戻す=ネックバンドを外す」という手順が必要なので、頻繁に着け外しする使い方だと少し面倒に感じる場面もあります。

装着感はオープンイヤーというよりインナーイヤーに近い

装着感は良好で、長時間使っていても疲れにくいタイプ。耳掛け部分のフィットが安定しており、耳の形状を選ばずに使えそうです。

ただし、典型的なオープンイヤー型——たとえばShokzのOpenFitシリーズのように、スピーカー部が耳の穴の手前に「浮く」タイプ——とはやや感触が異なります。Push 540 Openはスピーカー部が耳の入口にしっかり収まる形状で、着けたときの感覚としてはオープンイヤーというよりインナーイヤー型に近い印象です。耳に「載せている」というより「軽く差し込んでいる」と表現したほうが近いかもしれません。

▲装着感はインナーイヤーに近いです

メガネとの併用は問題ありません。耳掛け部分が細身で、メガネのつるとの干渉はほとんど感じませんでした。一方で、耳掛け式のイヤホンに共通する弱点として、マスクとの干渉は避けられません。マスクをずらすときにイヤホンも一緒に動いてしまうため、マスクを頻繁に着け外しするシチュエーションでは少し気になります。

音質はオープンイヤーとしては低音強め、ややシャリつき気味

音質は、オープンイヤー型としては低音がかなりしっかり出る方向のチューニングです。耳の入口に近い位置にスピーカーが収まる構造のおかげか、構造的な不利を感じさせない量感があります。一方で高音が若干刺さるというか、シャリシャリした感じで人によっては気になるかもしれません。

Skullcandyアプリには、4種類のイコライザが用意されています。デフォルトの「音楽モード」はいわゆるドンシャリ寄りの典型的な味付け。「低音ブーストモード」はその名前ほど低音が増強される印象はなく、むしろ高音側が少し抑えられて全体のバランスが整う感じです。本機の高音のシャリつきが気になる場合は、こちらのほうが落ち着いて聴けるかもしれません。「ポッドキャストモード」は低音と高音が抑えられて中音域が前に出るため、声の聴き取りやすさを重視する用途では実用的です。「カスタムモード」では5バンドのイコライザを自分で調整できます。

Bluetoothコーデックは、標準ではSBCとAAC。本機はLE Audio(LC3)にも対応していますが、LE Audioへの切り替えはSkullcandyアプリ上では行えず、スマートフォン側のBluetooth設定から有効にする必要があります。LC3で接続すると、低音はややマイルドになり、刺さる感のあった高音も抑えられて全体的に聴きやすい音にまとまります。ただ、その分音のメリハリは減る方向で、SBC/AACで聴いたときの勢いのあるサウンドが好みの人には物足りなく感じるかもしれません。

オープンイヤー型として気になる音漏れですが、本機には逆位相の音を出すような専用の音漏れ対策機能は搭載されていない様子です。それでも、常識的な音量で聴いている分には音漏れはほとんど気になりません。むしろ問題は音漏れより「周りの音が聞こえてくる」方で、電車内など騒がしい場所では音楽がかき消されがち。屋内の集中作業や屋外のランニングといったシーンに向くタイプです。

タッチ操作はカスタマイズ可能

操作はイヤホン本体のタッチセンサーで行います。Skullcandyロゴの部分がセンサー領域になっており、シングルタップ/ダブルタップ/トリプルタップにそれぞれ機能を割り当てられます。

ただし、このタッチセンサーがかなり敏感で、装着位置を直そうと軽く触れただけで反応してしまうことが頻繁にあります。とくにシングルタップは誤動作が起きやすいので、Skullcandyアプリでシングルタップの機能を割り当てない(無効化する)設定にしておくのが現実的な使い方かもしれません。ダブルタップ以上は意識的に操作する動きなので、誤動作はほぼ起こりません。

マルチポイントは標準的な使い勝手

2台のデバイスに同時接続できるマルチポイントにも対応します。挙動はごく一般的なマルチポイントです。たとえばPCで音楽を再生中にスマートフォンへ着信があれば自動で接続が切り替わり、通話を終えれば再びPC側に戻る、という具合に違和感なく扱えます。また、メディア再生は後勝ちです。PCで動画再生中にスマートフォンで音楽を再生すると自動的にスマートフォン側に切り替わり、PCでの再生は停止します。逆の場合も同様です。

まとめ:「動く人」のためのオープンイヤー

Push 540 Openは、オープンイヤーの開放感を保ちつつ、着脱式ネックバンドで“落下しにくさ”と“気軽な一時オフ”を両立した、Skullcandyらしい実用本位のイヤホンです。1万円台前半という価格設定で、Bluetooth 5.3+LE Audio、IP44、最大42時間バッテリー、マルチポイントといったモダンなオープンイヤーに必要な機能はひと通り揃っています。

音質はオープンイヤーとしては低音もしっかり出る方向ですが、高音にややシャリつきがあり、好みは分かれそうです。タッチ操作の感度の高さも、アプリで設定をいじる前提と考えた方がよさそうです。

一方で、ランニングやサイクリングなど屋外で動きながら使う人、ガジェットの落下や紛失が気になる人にとっては、ネックバンドという保険の存在は分かりやすい価値になります。屋内外を問わず一日中つけっぱなしで使えるオープンイヤーを探しているなら、選択肢に入れて検討する価値のある1台です。

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