Lexar PLAY X 1TBレビュー、ちょっと珍しい2030サイズの高速NVMe SSD【PR】

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Lexarが3月31日に発表した「PLAY X PCIe 4.0 M.2 NVMe SSD」(以下、PLAY X)は、本体サイズが20×30mmという珍しい「M.2 2030」フォームファクタを採用したNVMe SSDです。PCIe 4.0×4に対応し、1TBモデルでは最大7400MB/sのシーケンシャルリードを実現。M.2 2230スロットにそのまま装着できるほか、付属のブラケットでM.2 2280スロットにも装着できる、ユニークな1台となっています。

速度は容量により異なりますが、1TBモデルではシーケンシャルリード最大7400MB/s、シーケンシャルライト最大6400MB/sをうたっています。スペックだけを見ると、携帯ゲーム機や薄型ノートPC向けとしても気になる製品です。

今回、メーカーから1TBモデルをレビュー用に提供いただいたので、実際にいくつかの検証を行った結果などをお伝えします。

まず、ROG Flow X13に組み込み、CrystalDiskMarkで基礎性能をチェック。ROG Flow X13は公式スペック上、M.2 2230のPCIe 4.0 NVMe SSDを採用しており、今回のような小型SSDを試す環境として使いやすい1台です。次にSteam Deckに内蔵し、ゲームの起動時間やロード時間など、実際の使い勝手も見ていきます。

製品概要

今回試す「Lexar PLAY X PCIe 4.0 M.2 NVMe SSD」は、小型機器への装着を意識したNVMe SSD。本体サイズは実測で20×30mm。一般的に使われるM.2 2230(22×30mm)よりも幅が2mm細い「M.2 2030」という珍しいフォームファクタを採用しています。

ただし、UMPCやSteam Deckなどで一般的なM.2 2230スロットにそのまま装着できるほか、付属のブラケットを使えばデスクトップやノートPCで広く使われているM.2 2280スロットにも装着可能。1台で複数のフォームファクタをカバーできる柔軟性が大きな特徴です。

▲同梱物一式
▲本体は20×30mmの「2030」サイズ。M.2 2230より幅が2mm細くなっています

性能面ではPCIe 4.0×4接続に対応し、1TBモデルでシーケンシャルリード最大7400MB/s、シーケンシャルライト最大6400MB/s、ランダムリード/ライトは最大1000K IOPSとされています。加えて、HMB(Host Memory Buffer)とSLCキャッシュにも対応しており、ファイル転送やロード時間、レイテンシの改善も訴求ポイントとして挙げられています。

▲2280用のブラケットが同梱されており、これに差し込んでM.2 2280としても利用可能です。表面シールは自分で貼る仕様。ちなみにブラケットはアルミ製な気がします

また、Lexarによると業界初の統合パッケージデザインにより、IP57の防塵・防滴、耐衝撃、耐振動性能を備えているとのこと。SSDとしてはやや珍しいアプローチですが、持ち運びを前提にした機器や、頻繁に換装する用途との相性も気になるところです。保証期間は5年間で、1TBモデルのTBW(総書き込み容量)は600TBWです。通常用途であれば、過度に気にする必要はなさそうです。

ROG Flow X13(GV302XI)に組み込み

まずはROG Flow X13に内蔵した状態で、CrystalDiskMarkを使って比較してみました。今回は1GiBと64GiBの2条件で計測しています。

▲背面カバーを外せばすぐにSSDにアクセスできます

なお、今回利用したROG Flow X13は、以前にSSD換装を行っているので比較対象は純正のSSDではなく、「SUNEAST 2TB NVMe SSD M.2 2230 PCIe Gen 4×4」での結果となります。

ROG Flow X13(GV302XI)のSSDを2TBに換装してみた
メインで利用しているWindowsノート、ROG Flow X13(GV302XI)のストレージが足りなくなってきたので、内蔵SSDを1TBから2TBに換装してみました。利用したSSDは、Amazonで安かったSUNEASTのもの。もとの状…

CrystalDiskMark結果

SSDテストサイズSEQ1M Q8T1 ReadSEQ1M Q8T1 WriteRND4K Q1T1 ReadRND4K Q1T1 Write
SUNEAST 2TB1GiB5254.51 MB/s4505.54 MB/s57.07 MB/s141.65 MB/s
SUNEAST 2TB64GiB5192.85 MB/s4506.31 MB/s41.38 MB/s116.58 MB/s
Lexar PLAY X 1TB1GiB6918.51 MB/s6551.47 MB/s60.74 MB/s155.10 MB/s
Lexar PLAY X 1TB64GiB6918.37 MB/s5996.69 MB/s40.38 MB/s155.10 MB/s

※本文ではシーケンシャル性能の目安としてSEQ1M Q8T1、体感に近いランダム性能の目安としてRND4K Q1T1を中心に見ています。

結果を見ると、Lexar PLAY X 1TBはシーケンシャル性能でSUNEAST 2TBを上回る結果でした。特にリードは約5.2GB/sから約6.9GB/sへ、ライトも約4.5GB/sから約6.0~6.5GB/sへ伸びており、Windows環境での基礎性能差はわかりやすく出ています。

一方で、4KランダムQ1T1はシーケンシャルほど差が大きくなく、リードはほぼ同等、ライトはPLAY Xのほうがやや高めという結果でした。

▲SUNEAST 2TBの結果(左)とLexar PLAY X 1TBの結果(右)

温度もあわせて確認

あわせて、64GiBテスト時のSSD温度もHWiNFOで確認しました。室温はいずれも25℃で、テスト中の温度はSEQ1M Q8T1のシーケンシャルライト直後に取得しています。

SSDテスト中テスト直後5分後最高温度
SUNEAST 2TB58℃47℃39℃62℃
Lexar PLAY X 1TB51℃45℃35℃51℃

温度についても、今回の条件ではPLAY Xのほうが低めでした。最高温度はSUNEAST 2TBの62℃に対して、PLAY Xは51℃で、テスト後の温度の戻りもPLAY Xのほうが早めです。

もちろん、SSDの温度は筐体内のエアフローやノートPC側の制御にも左右されます。ただ、少なくとも今回のROG Flow X13での計測では、PLAY Xはシーケンシャル性能をしっかり確保しつつ、温度も比較的落ち着いているという結果でした。

Steam Deckで検証

続いて、Lexar PLAY X 1TBをSteam Deck OLEDにも組み込んで試してみました。

結論から書くと、少なくとも今回の範囲では、換装前後でゲームの起動時間やロード時間などに大きな差は見られませんでした。

▲利用したのはSteam Deck OLEDの1TBモデル(ホワイトモデル)

今回利用したのは、Steam Deck OLEDの1TBモデル(限定エディションのホワイトモデル)です。換装前のSSDは、Steam Deck OLEDに標準搭載されていたKingstonの「OM3PGP41024P-A0」。スペック上はシーケンシャルリード最大7000MB/s、シーケンシャルライト最大6500MB/sとうたわれており、Lexar PLAY X 1TBと近いクラスにあります。さらにSteam DeckはPCIe 3.0接続で動作するため、PCIe 4.0 SSDの性能をそのまま引き出せるわけではありません。

今回は、もともと高速なSSDが搭載されていたうえに、インターフェース側の条件もあるため、公称スペック差がそのまま起動時間やロード時間の差として表れにくい環境だったとも言えます。

▲搭載されていたSSDは、Kingstonの「OM3PGP41024P-A0」でした

なお、SSDの換装手順などはここでは触れませんが、ネットで検索すると大量に情報が出てきます。シールドの取り外しが若干面倒ではありますが、手順自体は比較的簡単です。

ゲームの起動時間

まずはゲームの起動時間を計測しました。初回起動時は条件がぶれやすいため除外し、その後3回起動した時間の平均を採用しています。計測開始点と終了点はタイトルごとに異なり、エルデンリングは「プレイ」ボタンを押してからタイトル画面で「PRESS ANY BUTTON」が表示されるまで、バイオハザード レクイエムはタイトル画面が表示されるまで、サイバーパンク2077はREDLauncherが表示されるまでを計測しました。

ゲーム標準(Kingston 1TB)Lexar PLAY X 1TB
エルデンリング37秒37秒
バイオハザード レクイエム48秒46秒
サイバーパンク207718秒18秒

起動時間については、今回試した3タイトルでは大きな差は確認できませんでした。バイオハザード レクイエムで2秒の差はあるものの、この程度であれば誤差の範囲と見てよさそうです。少なくとも、Steam Deckでのゲーム起動が換装によって体感的に変わるという結果ではありませんでした。

ロード時間

セーブデータの読み込み時間も確認しましたが、こちらも大きな差はありませんでした。エルデンリング、サイバーパンク2077ともに、換装前後で同じ結果になっています。

ゲーム標準(Kingston 1TB)Lexar PLAY X 1TB
エルデンリング7秒7秒
サイバーパンク207712秒12秒

ファストトラベル時間

ファストトラベルについても、換装前後で差は見られませんでした。ゲームプレイ中のテンポに関わる部分ですが、今回の条件ではSSD交換による違いを感じる場面はありませんでした。

ゲーム標準(Kingston 1TB)Lexar PLAY X 1TB
エルデンリング9秒9秒
サイバーパンク207714秒14秒

Steam Deckでの結果について

ROG Flow X13でのCrystalDiskMarkでは、Lexar PLAY X 1TBは高いシーケンシャル性能を示していましたが、Steam Deck OLEDではその差が実ゲームの起動やロード時間にはほとんど表れませんでした。

このあたりは、Steam Deck側の接続条件に加えて、比較対象となったKingston製SSD自体がすでに高速な部類だったことも大きいはずです。そのため、Steam DeckでPLAY Xへ換装したからといって、標準搭載SSDから分かりやすく高速化する、という結果にはなりませんでした。

一方で、少なくとも今回試した範囲では、認識や動作に問題はなく、ゲームの起動やロード、ファストトラベルも安定していました。速度向上を狙うというより、Steam Deckでも使える高速な2230 SSDの選択肢としては問題ないとも言えます。

まとめ

今回試した「Lexar PLAY X PCIe 4.0 M.2 NVMe SSD 1TB」は、ROG Flow X13では高いシーケンシャル性能を確認でき、温度も比較的低めに収まりました。Windows環境で2230 SSDの性能を重視するのであれば、十分に検討しやすい製品です。

一方で、Steam Deck OLEDでは換装前後で大きな差は見られませんでした。これは、比較した標準搭載SSDの性能がもともと高いことに加え、Steam Deck側がPCIe 3.0接続で動作することも影響していると考えられます。

1TBのSteam Deck OLEDでは差は見られなかったものの、256GBや512GBのSteam Deckの換装用途としては、有力な選択肢です。本体は珍しい2030サイズですが、付属ブラケットでM.2 2230/2280の両方をカバーできるため、対応スロットを気にせず使い回せるのは大きな魅力です。SSD選びで迷ったらまず候補に入れておきたい、汎用性の高い1台と言えるでしょう。

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